モバP「雪美が隙あらば俺の手を狙ってくる(物理)」
これの内容を勘違いした感じのパロディです。
P「雪美が隙あらば俺の手を狙ってくるんですよ」
ちひろ「はいはい、手を繋ごうとしてくるんですね」
P「いえ、それが……」
ゴウッ
P「来ましたね」パシィッ
ちひろ「ひいっ!? い、今のは何ですか……!?」
P「鎖鎌です。俺の手を狙って、飛ばしてきたんですよ。そこの棚の陰にいる雪美が、ね」
雪美「プロデューサー……よく気付いた、ね……」
P「当たり前だろ、俺は雪美のプロデューサーだぞ?」
ちひろ「プロデューサーとは」
P「知りません。ただ、この襲撃は一回目じゃないんですよ」
ちひろ「えっ」
P「始まりは今日の朝、仕事しているときでした……」
~~~~~~~~
P「…………」カタカタ
雪美「おはよう……」
P「ん、雪美か。おはよう」
雪美「……………………」ジー
P「どうした?」
雪美「…………」ポフ
P「ああ、膝の上に乗りたかったのね」
雪美「…………」袖クイクイ
P「今度は何?」
雪美「…………手……」
P「……手?」スッ
雪美「……」ギュー
P「……手を繋ぎたかったの?」
雪美「…………」フルフル
雪美「……その手……頂く……!」シャキン
P「危なっ、こら! そんなもの、袖に仕込んできちゃダメだろ!」シュッ
雪美「……ナイフ……取られた……」
P「どうしてこんなことしようとした?」
雪美「…………」プイッ
P「お願いだから訳を話してくれよ。雪美はいい子でしょ、ね?」ナデナデ
~~~~~~~~
P「といった感じで30分くらいずっと手を繋ぎながら聞き出そうとしました。結局言ってくれませんでした」
ちひろ「なんで手を切り落とそうとした人間にそんな親しい接し方ができるんですか」
ちひろ「なんで平然と勤務を続けられるんですか……ってまた回想始まるんですか。ちょっと待ってください。おい待てって
~~~~~~~~
P「よし、昼飯食べるか。弁当出して……っと」
雪美「………………」ジー
P「雪美も弁当か。一緒に食うか?」
雪美「……」ポフッ
P「おっと……膝の上に乗るなら、ちゃんと言ってくれないと、危ないぞ?」
雪美「…………」シャキン
P「って本当に危ねぇ!」シュッ
雪美「そんな……また、不意打ち……避けるなんて……」
P「こんなでっかいハサミ持ってきちゃダメでしょ! 没収だ!」パシッ
P「腕を切り落とそうとするのやめなさい。どうしてこんな事するんだ」
雪美「…………じゃあ……言うから……この、お弁当……食べて……」
P「いいけど、俺に睡眠薬は効かないぞ?」
雪美「…………えっ」
P「まあ効かないって嘘だけど。やっぱり入ってたんだな」
雪美「……バレた……」シュン
P「まったく……それで、どうしてこんな事を?」
雪美「……あ……食べるもの、ない…………」
P「おっちょこちょいかよ」
雪美「……………………」ジー
P「しょうがないなぁ。弁当、分けてやるから」
~~~~~~~~
P「こんな感じで、昼飯を一緒に食べてました」
ちひろ「なんで平然と昼飯を一緒に食べるのか」
P「今思えば『昼飯食べさせてあげる代わりに教えて』とか言えばよかったな」
ちひろ「おっちょこちょいかよ」
~~~~~~~~
P「…………」カタカタ
雪美「……………………」ジー
P「ん、雪美? ……また膝の上来る?」
雪美「…………」ポフッ
雪美「…………」袖クイクイ
P「だーめ、仕事中だから手はあげれません」
雪美「……………………」シュッ
P「諦めなさい」パシッ
雪美「……速い……!!」
P「そりゃあ、もう何かしら来るのは読めてたからな。今度は鎌だったか」
P「おい、降りてどこに行くんだ?」
雪美「……ひみつ……」
~~~~~~~~
P「という感じで、すぐ何かしら準備して手を狙いに来ると思ってたんですが」
ちひろ「それで今に至る、というわけですね」
雪美「……鎖鎌……返して……」ギチギチ
P「返すわけないだろ」ギチギチ
P「そうだぞ。もしも俺の手を切り落としちゃったら、俺は仕事もできないし、雪美と手を繋ぐこともできなくなっちゃうぞ」
雪美「………………ううん……」
P「?」
雪美「…………手を落として……手を繋ぐの……ずっと……」
P「……切り落とした手と、ずっと繋いでいるつもりか?」
雪美「うん……」
P「……雪美……そんな事する子じゃなかっただろ……えぇ……」
雪美「プロデューサ……昨日……手、繋いでくれなかった……から……」
P「……そりゃあ、昨日は仕事が忙しかったからな」
雪美「……だから……帰りに、他のアイドルに……相談……した……」
P「へえ。誰に相談したんだ?」
雪美「まゆ……」
P「えっ」
※雪美P≠まゆP
~~~~~~~~
まゆ「あら、雪美ちゃん、どうしたの?」
雪美「プロデューサー……手……繋いでくれなくて……」
まゆ「雪美ちゃんのプロデューサーさんと、手を繋ぎたいの?」
雪美「うん…………いつもは……手を繋いでくれるのに……」
まゆ「あら……」
雪美「プロデューサー……今日は、手が離せない……って…………浮気者……」
まゆ「えっ。浮気?」
雪美「うん……(仕事に)浮気……してる……」
まゆ「あらまぁ。ダメなプロデューサーさんねぇ……」
まゆ「プロデューサーさんが浮気してたら……?」
雪美「うん……まゆの、プロデューサー……浮気してたら……」
まゆ「……そうねぇ……よそ見して、ずっと手を繋いでくれないなら……うふふ……。手を切り落としてでも、ずっと、ずぅっと、手を握っているかしら……」
雪美「……手を……切り落とす………………なるほど……」
まゆ「それで一生手を握り合うの……なぁんて、そんな事しちゃったら…………あら? 雪美ちゃん、いないわね……」
~~~~~~~~
雪美「こんなこと……言ってた……」
ちひろ「一番愛が深い子に相談しちゃったのね。しかも端折っちゃいけないところ端折って」
雪美「だから……手……ちょうだい……」ギュ
??「待ってください!」
P・ちひろ「「その声は!?」」
まゆ「まゆですよぉ」
雪美「え……でも……昨日……」
まゆ「あれは冗談。本当に切り落としちゃったら、二度と暖かい手、握れないじゃない」
雪美「…………」
まゆ「自分の好きな人を傷つけるようなことしちゃ、ダメよ? 自分を磨いて、プロデューサーさんに振り向いてもらえるようにするの。分かった?」
雪美「……うん……分かった……。プロデューサー……ごめんなさい……」
P「お、おう……もうこんな事するんじゃないぞ。佐久間さんも、ありがとうな」
まゆ「いえ。元はと言えばまゆの冗談のせいなので……雪美さんのプロデューサーさんも、浮気しちゃだめですよぉ」
P「あー、いや、浮気してないけどな?」
ちひろ「仕事に浮気してる、って、雪美ちゃんは言いたかったみたいですよ」
まゆ「あら、そうだったんですか。本当に浮気してた訳じゃなかったんですね」
P(というより付き合ってもいないはずなんだけど……これ言ったら拗れそうだからやめとこ)
P「そうだな……。雪美、忙しいからって、昨日は全然構ってやれなくて、ごめんな」ナデナデ
雪美「…………うん……。今日は、手、繋いでいてくれる……?」
P「ああ。仕事の合間にな」ギュ
雪美「……プロデューサーから……手、繋いでくれた……うれしい……」
まゆ「仲良しですねぇ。まゆも参考にして、まゆのプロデューサーさんと、手を繋いできますねぇ。うふふ」
ガチャ
ちひろ「これで一件落着ですね。良かった。ところで雪美ちゃんは、こんな武器、どこで手に入れたんでしょう……」
??「くっ……あんなに仲良く手を繋いで……私も…………まあいいわ。今に見てなさい。雪美さんは私のよ……!」
おわり
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コメント一覧
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- 2018年09月14日 23:45
- ピアノ線で・・・
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- 2018年09月14日 23:47
- 黒幕は何者なんだ全くわからない(棒)
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- 2018年09月15日 00:01
- 黒幕川千秋
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