2匹のオニオコゼが威風堂々と海底を歩いている。
海底の砂と同色に擬態し、トゲトゲしたヒレをパタパタさせながら歩くその姿はエイリアンを彷彿とさせるし貫禄十分だ。
なんなら人間だってヤレちゃう猛毒持ってるし、
そのラスボス感たるやすごいんだ。
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オニオコゼ科はその姿も怖いが、本当に怖いのは毒だ。背ビレの棘条(きょくじょう:硬いヒレ)から強力な神経毒、ストナストキシンを分泌しするのだ。
岩などに擬態しているので間違って踏みつけてしまうことも。
特に猛毒なのは、オニダルマオコゼで、刺されると毒が全身に回って動けなくなってしまい、人間を死に至らしめることすもあり、実際に死亡例が報告されている。1匹の個体で大人4人を死に至らしめるとも言われている。
だもんだからも、この貫禄だ。
毒のヒレびらびらさせながらゆっくりと散歩してる感じ?
しかも2匹で連れ添って、なんか組長と若頭って感じもするな。
オニオコゼ科は、関東以南の太平洋と新潟県以南の日本海、および東シナ海に分布する。猛毒注意なオニダルマオコゼはインド洋・太平洋西部の熱帯域の浅い海に生息しており、日本近海では小笠原諸島・奄美大島・沖縄周辺に生息している。
一般的な食用魚としては出回っていないが、食べることはできるようで、刺身でも、煮ても焼いてもフライにしてもおいしいそうだ。
だがあまりにも危険なので、命のリスクをおかしてまで積極的に捕りにいくのはやめたほうがいいのだろう。
The Lethal Stinging Stone Fish - River Monsters
追記(2018/09/22):本文を一部修正して再送します。
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コメント
1. 匿名処理班
ご立派さまですな。
2. 匿名処理班
マツコ デラックスが怒ってるときみたい
3. 匿名処理班
エイリアンっていうとワラスボを思い出す
4. 匿名処理班
オニダルマオコゼではありません。オニオコゼ属の何かでしょう。胸鰭の遊離軟条が見えていますが、オニダルマオコゼ属の魚はこのような遊離軟条は持ちません。
5. 匿名処理班
こうなったら誰にも止められないのじゃよ……
6. 匿名処理班
どこの海域か分かんないけど、
ヒメオニオコゼかそれに近い感じかなあ。
オスがメスをおっかけてんのかも。
7. 匿名処理班
間違えて踏んづけたら大惨事