ユダヤ人6000人の命を救った杉原千畝さん…「真のヒーロー」だと海外掲示板でも話題に
杉原千畝(すぎはらちうね)さんは、第二次世界大戦中、日本領事館領事代理として赴任していたリトアニアで、ナチス・ドイツによって迫害されていた多くのユダヤ人にビザを発給し、6000人の命を救ったことで知られています。
2015年には唐沢寿明さん主演で映画化しています。「杉原千畝/スギハラチウネ」
彼のことが“リアルヒーロー”として海外掲示板に紹介され、トピックとなっていました。
A real hero from r/HumansBeingBros
第二次世界大戦中、リトアニアのカウナス領事館に赴任していた杉原は、ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情。1940年7月から8月にかけて、外務省からの訓令に反して大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救ったことで知られる。その避難民の多くが、ユダヤ人系であった。「東洋のシンドラー」などと呼ばれることがある。
(杉原千畝 - Wikipedia)
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●第二次世界大戦のユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)で、彼のしたことを調べてみたよ。休む間もなく、食べるのも止めてビザを書き続けたことで彼の手は腫れていた。それを毎晩のように彼の妻がマッサージしていたことは、自分は尊敬とともに忘れることはないと思う。
そしてこの前に彼は満州の外務審議官であったが、中国市民への虐待に抗議して辞職していた。少なくとも信じられないほど勇気のある行為だった。
何度も命令を無視したことを考慮すると(刑務所に入らずに済んだだけでなく)政府の職を失っていないことに驚くほどである。真の恐れぬ男だと思う。
↑全体主義の時代に辞職をするのは自殺行為である。しかも外国人への虐待という理由ではさらに驚きである。
↑中国人のためにも行動したのかい? 聖人だな。
↑誰かが聖人としての彼のアイコンを描いていたよ。そこには「正義のチウネ・スギハラ」と書かれている。
●自分の持つ力で人の命が救える重みを想像したことがあるかい。彼が書いた書面全てが救った命なんだ。彼が書くのを止めると1つ余分に救えたものが殺されるんだ。それはかなり心に響いていたと思う。
●自分はリトアニア出身なので、もうちょっと我々の視点を共有しようと思う。
ここではほぼ誰もが彼が何者で何をしたかを知っている。我々の歴史の教科書に載っている。高校ではこのことは全て学ぶ。
スギハラがいた大使館は現在は博物館になっていて、一部はカウナス(リトアニアの都市)の大学で日本語クラスを受け持っている。
もう一つクールなことは、スギハラの100歳の誕生日を記念して、2001年に川沿いに200本の桜が植えられた。それは日本からの贈り物だったと思う。それ以来、春になると市民の半分が桜を見に行くのが伝統となっている。
↑それはすばらしい。自分のおじいちゃんは彼に救われて、自分はアメリカで育った。自分のルーツに関わりがなければ知りもしなかったと思う。
↑リトアニアに家族を訪ねて、スギハラの博物館を見てくるといい。
↑ちょうどいとこが訪ねたばかりだよ。自分のバケツリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)でもある。
↑自分はリトアニア人だが、彼のことを知らなかった。
●自分の祖父も6000人のうちの1人。戦前に国外に逃げた祖母と上海で会って、2人は結婚した。その後アメリカに移住して5人の子どもを持ち、その1人が自分の父親である。この真のヒーローがいなかったら自分は今日ここにいなかった。永遠に感謝。
↑多くの未来の命まで救ったんだね。
●自分もスギハラのおかげで存在している。うちの祖父も彼に救われた。
●彼はうちの祖父も救ってくれたよ。
●彼は政府に対する忠誠心より、人間性への忠誠心を選んだんだ。
●ひとりが大きな差を生む。
彼によって祖父母が救われたという人が何人もいました。
イスラエル中部のネタニヤ市には、2016年(没後30年)に偉業を記念した杉原ストリートができています。