『終末のハーレム』第50話「涙」

長かった…本当に長かった…長いよ…長いっての水原ァ！

ついに…ついに水原怜人、大人になります。人類の救世主…いや、一人の「オス」、人類の半分が持っていたが、男が全滅しかけているこのご時世に、ついに水原が…水原が…

すべては周防さんだった。水原を最初のころからサポートし、水原のために誠心誠意尽くしてきた彼女だ。もちろん、水原に対しても恋心はあった。いや…恋なんて簡単な表現していいのだろうか。

残念なことに、「愛」を語るほどここの管理人は「愛」を知らない。もういっそのこと男でもいいんじゃないかと思ったことはある。タイへ出向いたことだってある。タイ式マッサージ屋行ったらとんでもないことさせられそうになったけど結局させられたことだってあった。…あ、これは内緒話ね。

水原は自分と同じ…いや、どんなに女の子から求めてきても断っていた一途な男…言い方を変えればイ○ポ野郎。だが、想い人である橘絵理沙が「イザナミ」なる敵対するグループに属している以上、それでも相手を想っていていいのだろうか…今こそ、周防さんに甘えるべきなのでは！？…とか思ってたら周防さんからやってきてしまったぜェ！

…周防さん、裸でシャワールームへ。もうこれは、周防さんが求めているのは明らかです…！だが水原は、UW日本支部から脱出しようと計画している。それに周防さんは連れていけるのか怪しい。周防さんの心は、どこまでUW日本支部にあるのか…って事情あると思うけどこの周防さんが水原に求めているのはひとつだろがァ！「そんなに俺と一緒に行きたくないですか？」って聞くんだよオイ！水原ァ！やれェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ！

きたよ…きたよオイ！ついに水原がきたよ！…水原ァ！お前キスのやり方ちゃんと知ってるだろうなァ！空気に流されて自由にキスしてもそれはそれでいいと思うんだけど少しでも周防さんを安心させるキスするんだぞオイ！唇にちょっと触れて終わりじゃダメだからなァ！唇と唇が触れ合ってからが本番なんだよ分かってんのかオイ！唇と唇が触れて、そこからそれぞれの口から現れるゴッドなタン。そのタンを…タンを…レッツゴートゥ、マウス…

UW日本支部の野郎ぜってェ許さねェ！これから水原と周防さんのチョメチョメが、シャワーの音にかき消されてチョメチョメが、チョメチョメがァ！なんだよオイマジでクソッタレェ！

水原がようやく動き出してくれたと思ったのに…どうしてこんなことに…一体どうなってんだこの世界は…主人公にはさせねェっていう意思を感じる。それは作者なのか、編集部なのか、それとも…

…結局このあと拘束されそうになるんだけども、ちゃっかり片桐さんも加わってみんなで脱出することになりましたさ。半端ねェショック！

一方そのころ…

水原ショックに打ちひしがれてしまい、このモヤモヤを一体どう解消すればいいのだろうか…眼の前にあるのは、トイレットペーパーだけ。そうか…芯につっこんで…ん？

もう、この気持ちを救えるのは、花蓮ちゃんしかいないな。天真爛漫、このご時世にここまで笑顔あふれる行動をしてくれる花蓮ちゃんは、間違いなく天使！…そんな天使が、UW世界本部のクロエにコンタクトする…取引？

UW世界本部が目指す、男のいない世界に賛同し、そしてその世界ができたときに日本を統治する役目…花蓮ちゃんが目指すのは、国務長官のポストだった。花蓮ちゃんは、上を目指していた…その世界が、果たして正解なのか否か…。

…ふっ、花蓮ちゃんが世界本部と手を組むというのなら、花蓮ちゃんのために自分も世界本部を応援するしかないな。…男のいない世界、か…花蓮ちゃんが女の子とイチャイチャするのも有りだし、Sが強そうなのでそれはそれで楽しそうだ。Sな花蓮ちゃん、いじめられるMちゃん…オッケーオッケー、最後の花蓮ちゃんのダークな表情で、なんか…あ、あ～～～～～…ふぅ。

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