http://famicoroti.blog81.fc2.com/blog-entry-2931.htmlゲームの正しい歴史とは!? 「ゲンロン騒動」に思ったこと 他
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【ゲーム文化】俺たちをなかったことにするのヤメロ【1980年代】 | 触接地雷魚信管 そもそもこの騒動は「ゲンロン8」という批評本に掲載された座談会「メディアミックスからパチンコへーー日本ゲーム盛衰史1991-2018(井上明人、黒瀬陽平、さやわか、東浩紀)」の内容が、あまりにも
「コンピュータゲームの歴史」に対する認識不足が多いとして界隈から批判が殺到。Amazonの評価が真っ二つに別れるなど、タイヘン興味深い様相を呈しているものです。
その場に居合わせたという電ファミニコゲーマーの平進一編集長から
225箇も所の指摘をもらったゲンロン編集部、及び、参加者4名が指摘に対して回答しているものが公開されています。
【公開用】『ゲンロン8』共同討議へのご指摘に対する返答表 膨大な量なので、まだ半分も読んでいないのですが、興味深いなと思ったのは『僕たちのゲーム史』著者でもあるさやわか氏(さわやかではない)と平氏のやりとりです。
『スト2』は海外を意識してつくられたと発言したさやわか氏に対して、平氏がそんな話は聞いたことないと反論。それを受けてさやわか氏が
『ALL ABOUTカプコン対戦格闘ゲーム1987-2000』に掲載されていた制作側による対談の内容を典拠に挙げておられました。
これは非常に重要なやりとりだなと思ったのです。不勉強ながらこの本は読んだことないのですが、
正直、こんなことよくあるよねと思ったからです。
たとえば任天堂の故・山内元社長について古い文献や映像資料を漁ったりしていますと、
時期や媒体によって言ってることが違うなんてケースによく遭遇するのですよ。なかなか本音を仰らなかったり、あるいは、妙にケレン味を効かせたことも口にすることもあります。いくら偉大な経営者といえども、経験を重ねることで考え方が変わることもあるでしょうし、むしろそんなことは人間にとって「成長」であり、ブレてるとか、矛盾してるとか、責め立てるようなことでも何でもないとすら思うのです。
はたまた、そのときのインタビューアーの解釈や、編集者の技量で、意図せず内容が捻じ曲げられたりすることもあるでしょう。我々は資料を信じるしかないのですが、
その資料が本当に信じるに足り得るのかも見極める必要があるな、と感じるわけです。
マリオの生みの親・宮本茂氏もわりとそういうところがあるとして有名ですね。たとえば自らの作品(主にスーパーマリオブラザーズ)を振り返って突然、あとで考えたようなことを仰ることがあります。
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宮本氏が語った『スーパーマリオブラザーズ』1-3と5-3が似てる理由 万が一、今からご本人に突撃インタビューできたとしても、そもそも、何十年も前のこと。
記憶が曖昧だったり、間違って憶えているなんてことあるんですね。つまり“正しい歴史”っていうのは「真実そのものを記すことはできない」という前提のもと、世の中に信じてる人間がどれだけ多いかで決まる多数決みたいなものなんじゃないかな、と思ったわけです。
むしろ、だからこそメディア側には
取材を重ね1mmでも真実に近づくこと、及び、当時の資料をあたることが不可欠となり、少しでも信憑性をあげる作業が求められるのでしょう。非常に勉強になりました。ありがとうございました。
<ニュース>
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知識が要るとか専門的にゲーム史を語るには、専門家をゲストに呼んで語るとかすればいいだけだし。中途半端になった結果なんだろうなあ、読んですらないが