476 名前:犬のはなし[] 投稿日:2001/03/25(日) 14:38
厨房の頃の夏休みの話

夕方、縁側でその夏休みに覚えた煙草をふかしていた。
犬小屋では我が家の年寄り犬がいつになく元気なくしょぼくれている。
悲しそうな眼で私を見つめているのだが
その内真っ黒い雨雲と涼しい風が吹いてきて、どしゃ降りの夕立。
私は急いで家の中にはいった。

1時間ぐらいしたあと、雨があがってキレイな夕焼けだったので
犬を散歩につれてってやろうかな、と表に出たら、死んでいた。

動物って死に際を見られたくないってよく聞くが
ポチ(家の犬)の思いがあの夕立を呼んだのかな、とか
家族と晩飯喰いながら話した。

それから煙草を吸うとポチの悲しそうな顔が浮かんで
大人になるまで吸えなかったさ。