【モバマス】しおみとおかざき
ガチャリ
周子「はよざいまーっす」
P「ん、おはよう」
周子「ふぁ……ねむ」
P「なんだ、珍しく早いなと思ったら」
周子「んー? だって今日の入り早めじゃなかったっけ…………あ」
P「そりゃ明日だ」
周子「なーんだ……じゃあちょっと寝ようかな」
P「自主練でもしてみるか? レッスンルーム空いてるぞ」
周子「今日はパース……」
P「へいへい」
周子「そんじゃソファ借りるから……」
P「あっ、オイ。アイドルがんなトコで寝るなよ……」
周子「ちょっとだけだからー……」
周子「あれ? 泰葉だー」
泰葉「あ……周子さん、おはようございます」
周子「おはよー。そんでおやすみ」コロン
泰葉「……何分くらいで起こしたらいいですか?」
周子「おっ、さっすが分かってるねー。一時間くらいしたら起こして」
泰葉「分かりました」
周子「そんじゃあ寝る……」
泰葉「はい」
周子「…………」
泰葉「…………」カキカキ・・・
周子「…………」
泰葉「…………」
周子「…………」
泰葉「…………」パラ…パラ…
周子「…………」
周子「ねえ」
泰葉「わっ!?」ビクッ
泰葉「あ、いや……コホン」
泰葉「すみません、てっきりもうお休みかと思ってて……」
周子「やー、凄い集中力……目ぱっちり開いてたんだけどな。気付いてなかったん?」
泰葉「はい……。というか、寝ないんですか?」
周子「全ッ然寝れん」
泰葉「はあ」
周子「なんでだろ? ソファだからかな」
泰葉「なら起きましょうね。そもそもこんな所で堂々と横になるのは……」
周子「起きるのはキツいんよ」
泰葉「そうですか……」
泰葉「は、はい……。随分噂の回るのが早いですね?」
周子「そりゃ泰葉が公演でメインキャストって言ったらねー。ウチの事務所――っていうか、業界でも一番の演技派なんだからさ」
泰葉「一番……。まあその、私は一応役者でしたからね」
周子「って、それ台本か……。ごめん、ホン読み中? 邪魔した?」
泰葉「いえ、大丈夫ですけど」
周子「あっそう」
周子「でもなー……泰葉話しかけたら絶対こっちの目を見て話すもんね。正直進まないでしょ」
泰葉「本当に大丈夫ですよ? 既に全部目を通してありますし、自分の台詞は覚えたので」
周子「うっそ……じゃあなんでそんな読み込んでるん?」
泰葉「今は全体の流れを記憶してるところです。恐らく周囲のフォローに回らないといけないので」
周子「マジかぁ……。あたしそんなんようせんわー……」
泰葉「何がですか?」
周子「んー? 最近あたしの周囲に足りてない成分」
泰葉「いや何ですかそれ……」
周子「また一緒に組んでよーあたし常識サイドに回りたくなーい」
周子「ギブミー常識ー」
泰葉「もー、そういうことはPさんに頼んでくださいね……?」
周子「…………」ゴロゴロ
泰葉「……そういえば」
周子「んー?」
泰葉「小早川さんは常識人側では……?」
周子「あー、紗枝はんなあ……」
周子「京都府民はそんな簡単に括れる人種じゃないかんなあ……」
泰葉「そ、そうですか……」
周子「いや、でもアレよ? 夏美さんとか雪美ちゃんはひたすら無邪気」
泰葉「じゃあもう小早川さんが少数派なのでは……」
周子「んー、たまたまうちの事務所に異端が集まっただけかなー……」
泰葉「は、はぁ……」
周子「いいなー、長崎県民はみんな素直で」
泰葉「ありがとうございます」
泰葉「…………」パラ・・・
周子「おっドライな反応」
泰葉「…………」
周子「…………」
周子「……そりゃPさんが自慢してくるワケだよ」
泰葉「…………」ピク
周子「なんかあると『泰葉を見習え』から始まってさー、そっから泰葉の話ばっかり」
周子「ありゃ説教のフリしたただのノロケだよね」
泰葉「…………」
周子「…………」
泰葉「…………」チラ
周子「やっぱわっかりやすい♪」
泰葉「…………まったくもう」ハァ
泰葉「はい」
周子「ここの冷蔵庫って何かお菓子入ってる?」
泰葉「たしか、かなり入ってましたよ」
周子「そっかー。持ってくる子多いもんねー」
泰葉「ケーキ、クッキー、おまんじゅう……あと大量のフルーツとホイップクリームが……」
周子「たぶんアレじゃない? パフェ作る用のやつ」
泰葉「ああ、槙原さんの……」
周子「ちなみにだけどさ、しゅーこちゃんが食べたそうな感じのやつはあった?」
泰葉「周子さんの、ですか」
周子「そうそう」
泰葉「……フルーツタルトが切り分けてありましたよ。『ご自由にどうぞ』って」
周子「おー、分かっちゃうか。今日は洋菓子の気分」
泰葉「昨日かなりあんこ食べてましたもんね」
周子「そうそう。サクサクと酸味が欲しかったからフルーツタルトなら大正解。泰葉えらい」
泰葉「用意したの私じゃありませんけどね?」
泰葉「いえ。ありがたいけど私はやめときます」
周子「そかそか。メロンパンがいい?」
泰葉「……なんでメロンパン?」
周子「いや、好きって聞いたからさ。違ったん?」
泰葉「うーん、好きというかなんというか……」
泰葉「Pさんがホワイトデーにくれたんですよね、メロンパンって」
泰葉「だから、特別ではあるんですが……」
泰葉「…………」
周子「…………んふふ」
周子「初恋の味だ?」
泰葉「いや、そういうのじゃ………………」
泰葉「…………そうですけど?」
周子「開き直るかー」
泰葉「はい?」
周子「いや、その舞台のやつ」
泰葉「あー、これ……。何て言えばいいんでしょう? SF、だと思うんですけど、世界観や衣装のモチーフは古風というか……」
周子「あー、知ってるそれ。何だったかなあ……なんか、パンク系のやつなんは分かるけど」
泰葉「そんな音楽ジャンルみたいな」
周子「ロボ? ガショーンって?」
泰葉「いや、ガショーンかは知りませんけど」
泰葉「大量生産されたロボットの中の一体……。一度は廃棄された、役立たずの旧型。そんなとこですね」
周子「ふーん、泰葉がいっぱいいるんだ……」
周子「夢みたいな世界なんやね。Pさんを投げ込もう」
泰葉「だから、なんでそこでPさんが……」
周子「で、で? あ、ネタバレにならない程度にね」
泰葉「もう……。で、偶然技師の洋子さんに拾われて、修理されることになるんです」
周子「主役のお出ましだ」
周子「あ、そこからは大体分かるよ。再起動された泰葉には心が芽生えてたとか、そういうやつ」
泰葉「合ってますけど……」
周子「……ふふ」
泰葉「あー、その……Pさんが関わったそうで……」
周子「…………んふふ」
泰葉「なんですか」
周子「いや?」
周子「大量生産された無感情な機械、ねえ……。で、型落ちの役立たずだけど? 不思議な人に出会って心が芽生える」
周子「まんまやん」
泰葉「まんま……って、まあ……そうかもですね。型落ちの自動人形と呼ばれても仕方なかったかも」
周子「っていうか、泰葉が勝手に自分をそう思い込んでた」
周子「はー、なーんで舞台にあたしがいないかねー」
泰葉「スケジュールの都合じゃないですか?」
周子「おっひどい、そういうこと言っちゃう?」
周子「暗かった泰葉をさー、あーんなに連れ回してかいぐりかいぐりしたのはあたしなのになー」
泰葉「ふふ、そういうこともありましたね」
泰葉「……どうでしょう?」
周子「それかアレかなー。自爆」
泰葉「自爆!?」
周子「ん。心が芽生えたロボの末路は、幸せな気持ちを知るか自爆するか溶鉱炉で親指立てるかやし」
泰葉「誰がシュワちゃんですか」
亜季「今コマンドーの話!」
「「してない」ません」
亜季「むぎゅぅ……」スゴスゴ
周子「あっこんなとこに台本が」
泰葉「ダメです。これはしまっちゃいます」
周子「ちぇ」
泰葉「『ちぇ』て」
周子「はーそっかー。台本もしまっちゃったし、あたしも全然眠れないし、起きてアレしよっかなー」
泰葉「アレ?」
周子「おやつタイム。ほら、泰葉も行こ?」
泰葉「……わざと台本奪おうとしました?」
周子「さーね。たしかに寂しがり屋のしゅーこちゃんは一緒におやつ食べる相手が欲しかったけど、それとこれとは別」
泰葉「はいはい」
ア、Pサーン。ツアーアタシモデタイナー
エ? ムチャイエ? ソッカー
終了
凄いよね
他の担当アイドルと比べて本当に泰葉の扱いに関しては運営に不満感じたことないよ。こんなに満足できるプロデュースなんざアイマスじゃねえやいって逆ギレしそうな勢いだよ
あ、話は以上です
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コメント一覧 (3)
-
- 2018年10月20日 22:54
- しゅーやす は いいぞ!!!!!
-
- 2018年10月20日 23:35
- 泰葉にメロメロやね。これは結婚カウントダウン入ってるかな?
-
- 2018年10月20日 23:36
- Pサンキョウモ ウゴカナイ……。ナニモ シャベラナイ……。すーぷ サメタ。ツクリナオシ……。
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