水中にプカプカと浮かぶ、首のないニワトリのようなボディ。
ヘッドレスチキンの異名を持つユメナマコが、メキシコ湾で発見されたというニュースを前にお伝えしたが(該当記事)南極海で撮影されたのは初めてのことだ。
しかし本当に興味深い生き物で、造形も動き方も素敵。
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Underwater Camera Captures "Headless Chicken Monster"
ユメナマコ(学名 Enypniastes eximia)は、深度400-5500m付近の深海の砂泥地に生息する。
体長6〜25センチで、ほぼ常に泳いでいるが、一瞬だけ海底に触れて表面の堆積物を食べる。小さな触手でエサをさっと掴んだり、水かきのような膜で体を前進させることができる。
image credit:youtube
今回、オーストラリア環境エネルギー局が漁業と海洋保全のためのデータ収集を行う中で撮影された。
撮影に用いられた深海用カメラは、ボートから海に投げ込まれ、水深3キロの地点まで沈む。つまり、その過酷な水圧に耐えられるくらい頑丈に作られているということだ。
この調査で明らかになったことは、10月22日からタスマニアで開催される南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)の年次会合に提出された。
image credit:youtube
オーストラリア政府の狙いは、この海にユメナマコのような貴重な海洋生物が存在することを周知し、東南極海洋保護区とその他2つの海洋保護区を創設するための支持につなげることだ.
CCAMLRのジリアン・スローカム氏は「南極海はすばらしい海洋生物の宝庫です。漁業の対象となる種もいますが、それらの漁獲は将来世代のために慎重に管理されねばなりません」と語った。
References:antarctica/ written by hiroching / edited by parumo
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