1: 2017/08/25(金) 18:20:06.66 ID:HvCgm1Pa
作者「おーっと、ネタバレあるかも?」

引用元:http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1503652806/

2: 2017/08/25(金) 18:21:20.70 ID:HvCgm1Pa
アルミン「そう、裸の王様っていう物語があるんだ」

エレン「へー、どんな話だ?」

アルミン「えっとね…」

3: 2017/08/25(金) 18:32:04.31 ID:HvCgm1Pa
昔、ある国に、普段から着飾っているオシャレ好きな王様がいました。王様は国の仕事を忘れるほど、服にこだわっていました。
ある日、隣の国から服の仕立て屋が王様を探しに来ました。王様に服を作ると彼らは言いました。その服は、バカには見えない服、というものでした。
しばらくして服が出来上がったと仕立て屋が王様に服を見せると、王様は自分が服が見えないことに驚きました。しかし仕立て屋は綺麗な服だというので、着たふりをして外に出ると、既に服の噂を聞いていた召使いたちが見えない服を褒め始めました。
王様はいい気になって外に出ました。すると見ていた人たちも王様を褒め出しました。
けれど、途中で子供たちが、王様が裸だと笑い始めました。そこでようやく王様は自分が騙されていたことに気づき、恥をかいてしまいました。

4: 2017/08/25(金) 18:35:16.22 ID:HvCgm1Pa
アルミン「…これでおしまい」

エレン「笑える話だな」ケタケタ

ミカサ「おもしろかった。アルミン、ありがとう」

アルミン「よかった。…あ、もうすぐ消灯時間だね。じゃあミカサ、また明日」

ミカサ「ええ、また」

エレン「おやすみー」

5: 2017/08/25(金) 18:40:05.23 ID:HvCgm1Pa
ミカサ(…エレンにおやすみって言ってもらえた///)

クリスタ「…あ、ミカサ!」

ミカサ「クリスタ、もう寝るの?」

クリスタ「え?うんまぁ…でも眠れなくて」

ユミル「クリスタが眠れないなら私も眠れない」

アニ「黙って寝なよ」

ミーナ「でも眠れないものは眠れないし~」

ミカサ「じゃあ、おもしろい話がある」

クリスタ「ほんと?話して!」

ミカサ「ええ、裸の王様って言って…」

6: 2017/08/25(金) 18:53:52.81 ID:HvCgm1Pa
--10分後
ミカサ「…という話だった」

クリスタ「へぇ…おもしろいね」

ミカサ「ええ、アルミンはすごい」

ユミル(…いいこと思いついちゃった)

ユミル「そろそろ寝るぞクリスタ、明日も早いんだ」

クリスタ「うんそうだね、みんなまた明日!」

オヤスミ-

7: 2017/08/25(金) 18:58:31.01 ID:HvCgm1Pa
翌日 早朝
ユミル(…朝だ)

ユミル(まだ誰も起きてない)

ユミル(しかし洗面所に行けばライナーたちがいる。結構前から知っていたが)

ユミル(そこでライナーに…)ニヤァ

--洗面所
ベルなんとか「…あ、おはようユミル」

ユミル「よ、ベルさん」

ベルさん「ベルトルトだよ」

ライナー「早いなユミル」

ユミル「まぁなーたまたまだ」

8: 2017/08/25(金) 19:04:02.08 ID:HvCgm1Pa
ユミル「…ところでおめぇら、不思議な服を知ってるか?」

ベルトさん「不思議な服?」

ユミル「そうだ、それはな、心が悪いやつには見えない服だ」

ライナー「なんだと?バカなことを言うな」

ユミル「クリスタと作ったんだが」

ライナー「ほう見せてみろ」

ユミル「…見えなかったら?」

ライナー「いや、見える!絶対にな」

ベルトさん「ライナー…」

ユミル「ほんとにいいんだな?じゃあ食堂で待ってろ、持ってきてやる」

ユミル「かわりに、その服が見えたら、訓練の時に着る戦闘服の下に、つまりずっとその服を着るんだ。いいか?」

ライナー「ああいいぞ!」

ベルトさん「……」

9: 2017/08/25(金) 19:15:03.41 ID:HvCgm1Pa
ユミル(ヒヒヒッ、あいつ普通に引っかかりやがった)

ユミル(でも、あいつらがクリスタに服のこと聞いたら終わっちまうな…)ガチャ

クリスタ「…あ、ユミル起きてたんだ…」ノソッ

ユミル(おっクリスタ起きたか!いい所に!)

ユミル「クリスタ、私らは悪い子には見えない服を作ったんだ!」

クリスタ「…?」

ユミル「そうなんだ!忘れたのか?」

クリスタ「えっ…いつ?」

ユミル「クリスタ…忘れたのか?」グスッ

クリスタ「えっ?えっ?」オロオロ

アニ(…なんかクリスタがかわいそうなことになってるな)

ユミル(クリスタはいい子主義だ…こんな私を見て、優しい嘘をつかないわけがない!)

クリスタ(えっ…と、多分私の知らないところでユミルと作ったんだよね…?うんそうだよ、ユミルがこんなに言ってるんだもん!それにユミルを傷つけちゃいけない!)

クリスタ「うん、思い出した!一緒に作ったよね!いい子にしか見えない服!」

アニ(あーあ…昨日のミカサの話思い出しなよクリスタ…)

ユミル(計画通り)ニヤァ

10: 2017/08/25(金) 19:36:10.52 ID:HvCgm1Pa
ユミル「…クリスタ、ちょっとトイレ行ってくるから着替えてろ」

クリスタ「うんわかった」

クリスタ(よかったんだよねこれで?)

--食堂
ライナー「おうユミル、随分と遅かったじゃねぇか」

ユミル「クリスタにくっつかれてな」ニヒ

ライナー「……」ムカッ

ライナー「…で?どれだ?」

ユミル「ああそれがだな、中心で作ったクリスタにもう一度聞いたら、悪いやつには無色透明な服の型しか見えないんだそうだ。で、またそれがクリスタのものに見えてくるらしい」

ライナー「は?クリスタの?」

ユミル「おうそうだ」

ユミル(無理矢理すぎる設定…まぁいい)

ライナー「ほんとか?怪しいな」

ユミル「この私がクリスタのものをホモ野郎に着せるわけねぇだろ?」

ライナー「…それもそうだ」

ユミル(すまないクリスタ…マジでクリスタの透明なレインコート持ってきちまった)

ベルトさん「でも、なんでクリスタのものに見えるの?」

ユミル「知らね、作った人だからじゃねぇのか?帽子が地味にピンク色してるし名前書いてあるからクリスタのだってわかるだろ」

ベルトさん(そこまでクリスタのものに見えるのか…)←一応信じている

12: 2017/08/25(金) 19:47:30.73 ID:HvCgm1Pa
ユミル「よしライナー、これだ!」パッ

ライナー「……」

ベルト「……」

《ライベルの心のテレパシー↓》
ライナー〈ヤバいぞベルト…見えねぇ〉

ベルト〈ベルトルトだよ、あと僕も見えない〉

ライナー〈…俺たちが戦士だからか?〉

ベルトルト〈…うん、そうかも〉

ベルトルト〈僕らにとって兵士は目的を考えると敵で、兵士にとって僕らは敵、つまり悪い子だ〉

ベルトルト〈だから見えないのかもしれない!〉

ライナー〈…ああ…〉

ライナー〈…じゃ、見えるふりするか〉

ベルトルト〈うん〉

テレパシー終わり

ユミル「…どうした?二人で黙って目瞑って」

ライナー「なんて素敵な服なんだ!」

ユミル「⁈」

ベルトルト「うん、透明なんかじゃないし帽子がピンク色でもないしクリスタの名前もない!立派な服だ!」

ユミル「…あ、まぁそうだろうな、クリスタが作ったし」

ユミル(ヤベぇww)

ライナー「早速着させてもらうぞ!」

ユミル「おう着てみろ!」

ユミル(サイズ合わねぇだろバカww)

ライナー(サイズ合うわけねぇだろ…その立派な服というものもこのサイズなのか?)

ユミル(ヤベぇww)