ゴブリンスレイヤー「異世界食堂?」
ゴブリンスレイヤー「・・・・・」ブン
グシャ
ゴブリン「ウギャー!」バタッ
ゴブリンスレイヤー「この辺のはあらかた片付いたな」
女神官「お疲れ様です、ゴブリンスレイヤーさん」
ゴブリンスレイヤー「ああ」
鉱人道士「あー早く帰って酒飲みたいのお」
妖精「無視すんな!」
蜥蜴僧侶「これこれ、喧嘩はよさぬか」
ゴブリンスレイヤー「む、まだ奥に道があるようだな」
女神官「やっぱり・・・殺すんですね」
ゴブリンスレイヤー「当然だ」
女神官「・・・・・」
妖精「いいよ、私が見てくる」
ゴブリンスレイヤー「そうか、油断するなよ」
妖精「わかってるって」
妖精「これは・・・」
ゴブリンスレイヤー「どうした?ゴブリンでもいたか?」
妖精「いや、そうじゃなくて・・・」
妖精「洞窟の中に・・・扉?」
蜥蜴「奥には何もありませぬな」
鉱人「何やら魔力らしきものを感じるのお・・・」
ゴブリンスレイヤー「行くぞ、中にゴブリンがいるかもしれん」
妖精「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
ガチャ・・・
鉱人「なんと・・・」
蜥蜴「これは・・・」
妖精「嘘でしょ・・・」
ゴブリンスレイヤー「こんな洞窟の中に建物?」
タタタ・・・
ゴブリンスレイヤー「ん?」
アレッタ「いらっしゃいませ!ようこそ、ヨーショクのねこやへ」
女神官「あ、これはご丁寧にどうも」ペコ
妖精「いや、そんな呑気に挨拶してる場合じゃ・・・」
妖精「一体ここは何なの?」
店主「見ての通り、料理屋ですよ」
アレッタ「あ、マスター」
ゴブリンスレイヤー「お前が主か」
店主「ああ、あなた方はそういう場所から来たんですね?」
女神官「え?」
店主「私も詳しいことはわからないんですが・・・」
店主「ウチの扉は、7日に1度、別の世界に繋がってしまうんですよ」
鉱人「成程のう・・・」
蜥蜴「何とも不思議な話ですな」
蜥蜴「ほう、それは有難いですな」
ゴブリンスレイヤー「ゴブリンがいないのなら興味はない、帰る」
女神官「あ、ちょっとゴブリンスレイヤーさん!」
グウウウウ・・・
女神官「へ?」
ゴブリンスレイヤー「・・・・・」
ゴブリンスレイヤー「・・・・・」
女神官「ゴブリンスレイヤーさん・・・」
妖精「ぷっ・・・あははは!!!やっぱあんたもお腹空いてるんじゃん!」
ゴブリンスレイヤー「そんなことはない・・・だが」
ゴブリンスレイヤー「帰り道でゴブリンと鉢合わせするかもしれん、体力の回復は必要だ」
鉱人「素直じゃないのお」
蜥蜴「それでは決まりですな」
アレッタ「それではこちらの席にどうぞ」
蜥蜴「品書きか、かたじけない」
妖精「へ~何があるんだろ・・・」チラ
女神官「たくさんありすぎてよくわかりませんね」
鉱人「とりあえず酒があれば持ってきてくれるかの」
アレッタ「はい、少々お待ちください」
妖精「じゃあ私はこれ!」
女神官「えっと・・・じゃあこれで」
ゴブリンスレイヤー「俺は何でも構わん、腹に入ればな」
店主「わかりました、少々お待ちを」
アレッタ「お待たせしました、エビフライです」
蜥蜴「おお、やっと来たか!」
妖精「何これ?茶色い何かに包まれてる・・・」
蜥蜴「何でもシュライプという海の幸を油に入れた食べ物とのことであるぞ」
ゴブリンスレイヤー「こんなところまで新鮮さが持つのか?」
蜥蜴「それは食してみればわかるというもの、では、いただきますぞ」
ガブッ
蜥蜴「こ、これは・・・」ガタガタ
鉱人「どうした?」
蜥蜴「この衣のサクサク感、身もプリプリで・・・」
蜥蜴「美味!美味であるぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
妖精「大袈裟ね~」
妖精「待ってたわよ!」
鉱人「何じゃい、そのパスタに乗ってる豆みたいなのは?」
妖精「わかんないけど何となく惹かれたのよね・・・いただきまーす!」
ズルル・・・
妖精「こ、これは・・・美味い!」
妖精「このネバネバが何とも・・・」
女神官「そうなんですか?」
妖精「アンタも食べる?」
女神官「いえ、遠慮しておきます・・・」
鉱人「うむ、酒にあいそうじゃ!」ゴクゴクプハー
妖精「すごい肉ね・・・」
鉱人「これは食いごたえがあるわい!このビールとやら、おかわり!」
アレッタ「かしこまりました」
女神官「ありがとうございます」
ゴブリンスレイヤー「どういう料理なのかわかってるのか?」
女神官「香辛料ふんだんに使った料理・・・らしいですよ」
ゴブリンスレイヤー「ほう」
女神官「何事も冒険です!それでは、いただきます」
パクッ
ゴブリンスレイヤー「どうした?」
女神官「か・・・か・・・」ブルブル
ゴブリンスレイヤー「?」
女神官「からああああああああああああ!!!!!」
ゴブリンスレイヤー「!」ビクッ
ゴブリンスレイヤー「大丈夫か?」
女神官「ひゃ、ひゃい・・・なんとか・・・」
ゴブリンスレイヤー「ほら、水だ」
女神官「ありがとうございます・・・」ゴクゴク
ゴブリンスレイヤー「もういいのか?」
女神官「あ、はいなんとか・・・でもこれ辛いけど美味しいですよ」
黒『あなたもそう思う?』
女神官「!?」ビク
鉱人(こやつ・・・)
女神官(頭の中に直接声を・・・)
蜥蜴(何故だ・・・この娘からは竜の気配が・・・)
黒『お待たせしました、メンチカツです』
ゴブリンスレイヤー「そうか」
妖精「あんたはなんで平然としてんのよ・・・」
アレッタ(あ、兜のまま食べるんだあの人・・・)
モグモグ・・
ゴブリンスレイヤー「・・・・・」
女神官「お、美味しいんですか・・・?」
ゴブリンスレイヤー「まぁ悪くはないな」
店主「そうですか、ありがとうございます」
アレッタ「そういえば、今日はまだ来ていませんね」
妖精「来てないって誰が?」
アレッタ「あ、いえ・・・」
アレッタ「常連のゴブリンさんたちがまだ来てないなと・・・」
全員「!」
アレッタ「いつもこの時間には来てくださるんですけどね」
妖精「あ、あいつらここでメシ食ってくの・・・?」
アレッタ「はい、とても美味しそうに」
ゴブリンスレイヤー「・・・・・」
妖精(それって村から奪ったやつとかじゃ・・・)
ゴブリンスレイヤー「ああ、そのゴブリン達なら俺が・・・」
女神官「わー!駄目ですゴブリンスレイヤーさん!」
ゴブリンスレイヤー「?」
蜥蜴「今日はその者たちが来れない分、楽しませてもらうとするかな」
蜥蜴「このオムライスとやらをいただけるか」
アレッタ「わかりました」
妖精「私もこうなったらヤケで飲むわよー!」
妖精「オルクボルグぅ~あんたもジャンジャンのみなしゃいよ~」ヒック
ゴブリンスレイヤー「そのくらいにしておけ」
蜥蜴「そうですな、ここらでお開きにしたしましょう」
店主「そうですか、では・・・」
女神官「あ、お勘定・・・」
店主「あ、はい、ありがとうございます」
女神官「それでは・・・」
蜥蜴「また機会があれば食べにきますぞ」
妖精「じゃーね~」
バタン
妖精「わっ!本当に扉が消えちゃった!」
蜥蜴「どうやら7日に1度というのは本当の話のようですな」
女神官「ゴブリン達・・・本当に楽しみにしてたんでしょうね・・・」
ゴブリンスレイヤー「だがゴブリンを放っておくわけにはいかん」
女神官「そうですけど・・・」
蜥蜴「あの黒髪の娘が抑止力になっているのであろう」
妖精「また食べに行きたいものね」
ゴブリンスレイヤー「その度にここまで来るのか?」
妖精「う・・・」
ゴブリンスレイヤー「帰ったぞ」
牛飼娘「おかえり~」ゲフ
ゴブリンスレイヤー「随分ご機嫌だな」
牛飼娘「いや~実は牧場に変な扉が出てきてね・・・」
ゴブリンスレイヤー「・・・・・」
ゴブリンスレイヤー(昨日の事、教えてやるべきか・・・)
女神官「あ、ゴブリンスレイヤーさん!おはようございます!」タタタ・・・
ゴブリンスレイヤー「ああ」
妖精「遅いじゃないのよ」
蜥蜴「うむ、実は受付の娘と話していたのだが・・・」
鉱人「この建物にも『あの扉』があるんじゃと!」
ゴブリンスレイヤー「何・・・?」
受付嬢「私も何度か行きましたが、美味しかったですよ、ハンバーグとか」
ゴブリンスレイヤー「しかしゴブリンが・・・」
女神官「もしかしたら客として来ているかもしれませんよ!」
ゴブリンスレイヤー「行くか」
妖精(ちょろい)
鉱人(ちょろいのう)
蜥蜴(ちょろいですな)
受付嬢「ちょっと!ここの扉利用するなら仲介手数料いただきますよ!」
ガチャ
店主「お」
黒『あ』
アレッタ「いらっしゃいませ、ようこそ、ヨーショクのネコヤへ」
ゴブリンスレイヤー「ああ」
~おわり~
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コメント一覧 (7)
-
- 2018年10月26日 22:18
- ゴブリンのウギャーはねえだろうよ。
原作の表現も好きじゃないけど。
東大陸語のくだりもねえし。
料理もある程度まとめて持ってくるんじゃないのか
-
- 2018年10月26日 22:40
- ゴブリンスレイヤー「…」
ゴブ太「…」
ゴブリン軍師「…」
-
- 2018年10月26日 22:54
- ゴブスレさん側の口調がガバガバだったけど悪くない組み合わせ
-
- 2018年10月26日 23:02
- 洋食の猫屋?
-
- 2018年10月26日 23:02
- ゴブスレさんは腹に物を入れると血の巡りが悪くなるって言う人なんで腹の音は森人弓手がやるべきだった
-
- 2018年10月26日 23:14
- 異世界食堂の方に来たゴブリンって転スラのほうのゴブリンだったってオチはなかったかw
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