134 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:04/02/24 15:33 ID:0v/6aVzG
2月5日、尊敬する祖父が80歳で逝った。
実家の近くの一軒家で7年間一人で暮らしてた。その日の朝も車でゲートボールに
行って、近所の店のおばあちゃんに300円返しに行ったんだと、
通夜の時にウーロン茶を買いだしにその店に行った時に直接おばあちゃんから聞いた。
祖父は生真面目で、働いている時は家族のため酒も博打も遊びもしない人だった。
退職してからも痴呆の祖母の看病。
祖母が逝ってから、一人暮らしになっても、父にも頼らず生活し続けた。
趣味のゲートボール仲間を毎朝車で送り迎えして、常に誰かのために生きていた。
不満も言わない。愚痴も弱音もこぼさない。去年風邪で入院した時、父の希望で
祖父を強制退院させた。病院にいると体力低下と痴呆が進行するからと。
きっとそれは正しい選択だったと思う。祖父は祖父らしく最後まで生きていられたから。
昔は天狗のような顔立ちで寡黙な祖父が内心怖かった。でも、本当は人の輪の中心にいるより、
輪の外から優しく皆のことを見守っていた祖父の笑顔に幼すぎて気づけなかったんだと思う。
もっと早く、もっと多く祖父と一緒にいたかった。切ない。