2013/08/21初稿
2018/11/01再編集
旅先で出会った、忘れえぬ人たち
‐その2‐ ‐その3‐

509:774RR 02/04/26 09:33 ID:Px3Mw7Uv
もう6年近く前、ソロで北海道に行った。
東京~仙台自走して、インター降りる前のパーキングで
オフ乗りの2人の男の子に会った。すると向こうから話しかけてきて、
「北海道に行きたいんだけど、計画立ててた奴が事故ってこれなくなった」
って事で、北海道行くなら一緒に行きたいとのたまうので、思いっきり断った。
(だってソロが好きなんだもん)

それでもお願いしてくるので、北海道に着くまでって事にしてフェリーに乗った。
その後、13日間もずっと行動する羽目になるとはまさか思わず‥

途中、宿が見つからず、ずぶ濡れになった自分たちを安く泊めてくれた
おじさんや、とほ宿の面白い人達や、色々な人達と出会えて、結果オーライだったけど。

で、一年後再び彼らと会ってツーリングに行ったのだけど、
今は私の友達とその片割れが結婚しました。

友達夫婦には「あのとき○○ちゃんが仙台のパーキングに寄らなければ
私たちが結婚する事なかったんだねぇ」と言われました。




520: 774RR 02/04/30 22:03 ID:JWqVmY8c
北海道でうっかりガス欠してしまった。

さっきのGSで入れておけばよかった、と思いつつ、途方も無く林道を押して歩いていると、
荷物満載のツーリングバイクが抜いて、そして前にとまる。
ひげ面のおにいさんはおもむろに赤タンクと灯油チュルチュルを下ろして持ってきて、黙って促し、入れ始める。

そしてお礼を言おうとしているのにオロオロしていると、一言
「これが有難いと思ったなら、お前も別のヤツに同じことをしてやれ」

あのときのおにいさん、俺あれからちょっと人生変わったよ。

523: 774RR 02/04/30 23:33 ID:5WLLScoZ
>>520
カッコえぇの~
ええ話やのぉ




525: こしぎゃ 02/05/01 15:34 ID:E5PGZWBK
昨夏、愛車カブで北海道を周った時、ドラマ「すずらん」の舞台になった明日萌の駅に行ったんですが、
丁度やってきたSLなどを見学してからバイクのところに戻ってみると
なんと一人の老婦人が、わが愛車の絵をせっせと描いてるではあーりませんか。

話を聞いてみると、趣味の絵手紙を描いているんだとのこと。
せっかく持ち主も現れたことだし、あなたに送りましょうとゆうことで、
お言葉に甘えて結局旅姿の我が愛車を素敵に描いてくださったその絵手紙を送っていただいちゃいました。
ホント良い旅の良い宝物になりました。

また良い出会いと宝物を求めて、夏に北海道にいくぞー!
と心に決めた漏れなのでした。




527: 774RR 02/05/01 20:59 ID:IlkibM1r
もうずいぶん前ですが、十和田湖1週中にこけました。
足が折れて立てない私に民宿のおばちゃんが
「1階に部屋用意するからね。食事は持ってくるからね」
と何から何まで世話してくれました。
世の中親切な人もちゃんと居るなー、と安心しました。
その日の午前中、救急車で運ばれた後、病院でタンカごと駐車場に落とされてちょっとへこんでいただけに、あったかさが身にしみた。

おばちゃん、ありがとー
救急隊員、まじめにやれー!




533: EX-774 02/05/02 20:38 ID:xmTob4bm
91年夏、洞爺湖の湖岸でキャンプをした。
隣には家族連れがいたのだが、そこのオヤジがなにやら困っている。
どうも、買ったばかりのコールマンのランタンの使い方が解らなかったらしい。
で、「オヤジの威厳」を守るため、こっそり使い方を教えてあげた。

その後が大変だった。その家族はなんと魚屋一家。
すさまじい量の魚、カニ、酒をごちそうになった。
翌日二日酔いで移動できなかったことは言うまでもない。
写真とお礼の手紙を送ろうと思って住所を聞いたのだが、何処かに紛失してしまった・・・残念。

みんなのに比べるとそんなにいい話じゃないね・・・・sage。

534: 774RR 02/05/02 20:41 ID:LUM1WTgp
>>533
そんなこと無いですよ!!
いい出会いってのは、人からみて良いか悪いかじゃなくって
自分にとって良いか悪いかだと思います!!
だからEX-774さんが良い出会いだと思ったならそれで良いのです!!

535: EX-774 02/05/02 21:00 ID:xmTob4bm
ありがとう >534。では調子に乗っても一つ。

サロマ湖の近くで大雨に降られた。
とてもテントを張る気にはなれなかったので、近くの民家で安い民宿かライダーズハウスがないか聞いてみた。
したら、そこの若い奥さん(ヤンキー入ってた)にうちにとまんなさいよ!と引きずり込まれた。
ちょっと怖かったのだがお言葉に甘えさせてもらった。
しばらくしたら旦那が帰ってきた。ヤンキーどころかその筋の方(笑)。
「すわ、美人局か??」とびびりまくるおいらにぼそぼそと旦那が話しかけてくる。
もう恐怖体験!

ところが、どこから来たかという話になると状況が一変。
なんと、おいらが通っている大学(関東)の正面の道路工事の現場を仕切っていた土建屋の人だった。
恐怖の夜は一転してローカルネタ満載のヨタ話の夜となった。

翌朝。土建屋さんの朝は早かった。
朝7時に目を覚ますと、奥さんも旦那も出かけた後だった。
お礼の手紙と食事代を置いて出発しました。

今度は住所を聞くことすらしなかった・・・・
おいらにとって北海道は後悔の地です。

537: レプリカ通勤 激バテ 02/05/02 21:03 ID:yD3xp4xN
ランタンの使い方教えただけで カニ!!

キャンプ道具一式の使い方教えたら 一体どうなるん?




542: 774RR 02/05/05 00:57 ID:cJbLSyhU
北海道に憧れ4月にバイクで上陸
駅宿した次の朝 荷物を積んでいたときに倒してブレーキレバー根元からポッキン
今考えればたいしたことじゃないが その当時俺もまだ若かった(無知だった?)

電話帳見てどうしようかと考えていると
たまたま娘を送りに来た農家のおじさんに声をかけられ 一週間泊めてもらい
一ヶ月後に 住み込みでアルバイトさせてもらい良い経験できました  

543: 774RR 02/05/05 01:19 ID:l5Zzg5J9
>>542
農家のおじさんが送ってきた娘とわ何かなかったのか?(w

544: 774RR 02/05/05 17:28 ID:HkrupCin
>>543 お答え
そこの家には娘3人いましたが 小学生幼稚園保育園の女の子でした




550: 774RR 02/05/06 03:02 ID:CX8j9/30
南アフリカのケープタウンに旅行に行った時のこと。
着いて空気をかいだらすんげぇーバイクに乗りたくなって
ゲストハウスの奥さんにレンタルバイク屋、教えてもらった。

で、そのバイク屋に行ったら
「オマエは日本人か?この店に日本人が来るのは2年ぶりだー!」
なんて言ってる。(客の名簿見せてもらったら、
その客はKoichi Iwakiだった。 TVの撮影だったみたい)

というやり取りを、つたない英語でしてたら、
店先でバイクの音がして日本語らしきものが聞こえる。
空耳かな?とおもって、軒先に出るとホントに日本人の夫婦がいた。
XR2502台、かなりラリー仕様。
インドから出てヨーロッパを回り、
アフリカをあちこち行ってたどり着いたとか。

冗談で「喜望峰から南米に渡るんですか?」と聞いたら図星。
手配のためにバイク屋に来たとか。
(続く

551: 550 02/05/06 03:20 ID:CX8j9/30
旦那さんは某メーカーのデザイナーだったそうで、退社後夫婦そろって日本を出て2年になるとか。
いやほんと心底カッコイイと思った。
その時は互いの無事を祈って別れた。

数日後、宿の奥さんが教えてくれた「喜望峰の夕日が一番綺麗に見える洞窟」という秘密の場所に(柵を超えて降りて)いったら、彼らがいた。
「何となくだけど、なんかありそうだと思って」
宿代節約のため市街地には行かず、ずっと海岸沿いでキャンプ生活と言っていたのに....。
旅人の嗅覚にビックリした。

二人がアフリカで知りあったというスコットランド人とドイツ人も一緒にいたんだけど、
「こんなになった革のウェア見たことない」ぐらいボロボロで、砂と同化寸前。
バイク(古いBMWのGS)も同様で一体化。
4人とも遠くを見続けてきた瞳が印象的だった。

夫婦は南米からアラスカまで走り抜ける予定だとか。
ひょっとするとシベリア・モンゴルも行ってしまってるかも。

なんか上手く書ききれなくてダメだな.....。
とにかく俺もいつかは絶対........。




557: 774RR 02/05/07 00:03 ID:yT6x7vh2
昨日ツーリング中にガス欠になってたツーリング仕様モンキーがいた
もちろんその場でタンクはずしてガソリン分けてあげましたよ。
彼にとって俺が忘れえぬ人になってるとすげーうれしいな~


そのあと燃費計算がくるってこっちがあわやガス欠の危機になったのは秘密です




564: 774RR 02/05/08 22:55 ID:0Idyk7TB
去年の海の日の事、八ヶ岳にツーリングに行った時、山梨の白州の辺りでいきなりパンク。
オフ車でチューブタイヤなもんで、タイヤ外してパンク修理。
ちなみにそれまでパンクしたことが無かったのでタイヤ外したのはこの時が初めての体験。
その日は快晴で辺りに日陰も無く脱水症状になるくらいの気温だった。

汗かいてふぅふぅ言いながら修理していると軽自動車に乗った妙齢の婦人が
「故障?暑い中大変でしょう?うち近くだから何か飲み物持ってくるよ。何が良いの?」
って言って頂いたんだが
「あ、大丈夫ですよ。たががパンクですから・・・(内心全然大丈夫じゃないんだけど・・・)」
と何だか申し訳なくて丁重にお断りした。

その後も悪戦苦闘していたら別の車に乗った茶髪のヤンキーっぽい若者登場。
「あのぉ~、オフクロから聞いたんだけどぉ~、パンクっすか?おれもバイク乗ってるんで工具あるッスよ。何か必要だったら家から取って来るッスよ。」
先ほどの妙齢の婦人がバイク海苔の息子さんにお話をしてくれたらしい。
自分の修理の腕はともかく、パンク修理道具は一応一式持っていたので、お礼を言って帰っていただいた。

その時はなれない修理で頭がいっぱいだったんだが(結局1時間半くらい掛かった・・・)、このお二人にはせっかくの好意にたいした受け答えできなくて悪かったなぁ~って今でも思う。

そのとき外したタイヤ、地面に何も敷かずに直に置いて修理してたもんだから片側のシャフトの辺りの塗装がはげちゃってでこぼこになってるんだが、洗車でその辺りを磨くたびにそのことを思い出すなぁ~。

みんなの劇的な体験からすればたいしたことないかもしれんが、
漏れにとっては忘れられない体験でした。

長文スマソ。




572: 774RR 02/05/09 21:52 ID:lcKDphxi
今から10数年前。
やっと貯めた小銭で買ったVT2500FEで長野へツーリング。
道を間違えて交差点で右折しようと停まっていた所に原チャリが・・・
そのままFEは全損(;;

その小さな街の救急病院に担ぎ込まれて1週間入院。
小さな街の出来事で街のみんなが見ず知らずの漏れの所に見舞いに尋ねてくれた。
「大変だったね、これ食べて元気出して」
「バイクは、運送屋さんが東京へ行くついでに運んでくれてる」
等々。

退院の日、数人の人がわざわざ駅まで見送りに来てくれて
又、来なさいよー!と声を掛けてくれた。




577: 774RR 02/05/10 14:06 ID:laNmPRPI
10年くらい前になるが、オーストラリアをソロツーリング中
パースからエアーズロックまで他の日本人と一緒に走ることに

ストック(400kmくらい、途中人家一切無し)の真ん中でオレ大転倒
身体はかすり傷だが、バイクのほうはフォークが捻れてパンクもしている。
50度を越す気温の中、通り過ぎる車は一台もなく、
おまけにその日に限って飲み水の手持ちは二人でたったの2リットル
進んでも戻っても片道3時間以上

「死」も覚悟しながらも強がって「次の街でレッカー手配してくれ」 というオレに
「がんばって二人で直そう」と言ってくれたヤツ

脱水症状でフラフラになりながらもどうにかパンク修理完了。 フォークはどうしても直せなかった。
フルロックでやっと直進という状態で、でもどうせ曲がることのない一本道

その日は結局野宿することに
あの夜に飲んだ「ただのお湯」の味は生涯忘れないだろう

ヤツは命の恩人。
今でも一年に一度、一緒に酒を飲んでるよ。

578: レプリカ通勤 雨は鬱 02/05/10 23:31 ID:X7LRMkAW
すごい経験!
その友人は一生物だ!




587: 774RR 02/05/13 19:25 ID:wRLLqk8z
はじめて知床に行った時、視界数十センチのとてつもない濃霧の中での横断道路超え。(もちろんソロ)
9月という時期で、装備もナメてたので、心身ともに冷えきって、いっぱいいっぱいで横断完了。

その状態で、うわさにきいていた「熊の湯」ハケーン。
あの熱い湯に漬かって解凍されて生き返り、濡れ髪のまま服を着て、
バイクまで戻って、辛苦を共にした愛車のタンクに片手をついた瞬間、
「俺は生きてるぅぅぅ!!」みたいに思い、自然とブルブルッと頭を振って、
「プハーッ!!」と、息を吐いていた。

ふと振り返ると、白いセダンの脇に立った、高校生くらいの女の子が、 口に手を当ててクスクス笑っていた。
ポニーテールで、スリムのジーパンで、寒いのにカーディガン一枚のこざっぱりした軽装、クスクス笑いには、厭味がなかった。

「見られたか...」という表情をしたであろう俺に、その娘は、「さっぱりした!?」と、屈託なく話しかけてきた。
俺は「い...生き返ったよ!!」と、俺にしては珍しく、割と快活に応える事に成功して、少しだけ話をした。

その娘は、家族と一緒に名古屋から来ている、と言った。
あまり沢山話をするとボロが出ると思ったから、俺は本当は、髪が乾くまで 休んでいたかったのだけれど、
先を急ぐふりをして、「じゃっ!!」、と、走り去った。

あの時の、ヘルメットの下で濡れたままの髪や、汗ばんで冷えてくる下着の感じと、妙なトキメキの感覚は、今でも鮮明に思い出す。

その数年後、イメージ的にあの時の娘に似た娘と、辛い恋をして別れた俺は、今でも独り者だ。
ナンチテ...

588: 774RR 02/05/13 19:43 ID:HQTDIdnt
>>587
まさにエロアニメの一説って感じやね。

591: 774RR 02/05/13 20:23 ID:YgOXodtM
>>587
えろげーのシナリオライターになれ

592: 774RR 02/05/13 21:58 ID:w1o7fg+T
>>587
子供でもなく、かといって女でもない、、、少女が見せる一瞬の危うい美しさ
にハッと目を奪われる時ってあるよね。
ロリとか、一目ぼれとは違うんだよな~

598: パダワン ◆kXg5IWcU 02/05/14 16:33 ID:n36TJPt1
>587
わかる、わかるよぅ~っ!
おいらは支持しますだ。

おいらも先日向かいの家の娘に「バイクかっこいいですねっ。」って言われてドキドキしたよ。

わかってますよ。
カッコいいのはバイクであっておいらじゃないって事は…。




647: 774RR 02/05/17 23:44 ID:VTfaZ/dF
ゴールデンウィーク中の出来事。

東京を3日の夜から出発して、ほとんどノンストップで三重の四日市へ。
途中、物凄い雨に降られ、全身がズブ濡れになってしまった…
(雨具は持ってたのだが、そりゃもう着る暇がなく…)
とりあえず着替えておこーと後ろを見ると、
着替えの入ってるはずのカバンがない…
…しばらくして、かなり前に落としたことに気が付いた。
どうしても服だけは早く乾かしかったので、
GSの人にコインランドリーの場所を聞いて、そこへ向かった。

648: 774RR 02/05/17 23:55 ID:VTfaZ/dF
コインランドリーに着き、
早速パンツ一枚になって着ていたものを全部乾燥機に押し込んだ。
「まさか、こんな時に女の子とかこねぇだろうな…」
…とか思ってたら、来た!
地元の中学生らしいジャージ姿の女の子が!
こっちの姿を見るや、すぐ目をそらしてしまった…
コインランドリー内にはパンツ一枚の男とジャージ姿の女子中学生…
あまりにも長い(服が乾くまでの間だけど)沈黙に耐えられなかったので、
声かけましたよ、パンイチで。

「…東京から来たんですよ~」
「…………?」(声をかけられたことに気が付く)
「地元の方ですか?」(そりゃそうだろ)
「…え、えぇ……」(一瞬目が合い、すぐそらす)
「あのぉ、ここら辺にスーパーってありますか?」
「……あっち………」(俯きながらスーパーがあるらしい方向を指差す)
「…………」
「…………」

…その後服が乾くまでの間、一切会話なしでした…
……よーし!また旅出るぞー!!
どなたか、GW中のツーリング話とかあったら聞かせてください。

650: 774RR 02/05/18 00:28 ID:h1a/Ifem
>>648
ワラタ。

どっかで外人女性が着ているの物を脱いでスポポンになって
洗濯乾燥機につっこんで洗濯、乾燥。それを着て出て行くって動画を見たな。
見て見ぬふりする男性とかも登場して面白かった。




669: 774RR 02/05/21 02:40 ID:Ejef78AY
1988年初夏。
その日は今日中に青森に着こうと朝から一日中アクセルを開けていた。
バイクは僕のCBR250Rと友人のTDR250。
蒸し暑い高速道路の上、何時間も黙々と距離を刻む。
車体が軽いこともあり、こういう高速のロングツーリングは結構つらい。

日が傾いたころ、やっとPAに転がりこんで、何も言わずに人気の無い屋外ベンチに座り込む。
乱暴に足を投げ出し、冷水を口に含む。
二人とも視線を交わすことなくただ無言でぼんやりする。
このまま北海道までこんな調子なのかな。
初めて行く北海道なのに、この連続だったらどうすればいいんだろう。
何故か後悔の念のようなものが脳裏をよぎるが、今更どうしようもない。
会話らしい会話もせず、小一時間ほど粘って、それでも二人は意地の張り合いのようにバイクにまたがる。

高速のレーンに乗って、時速120kmを越えた頃、後ろから来た一台のカワサキの速度が僕たちの速度と丁度一致した。
そのままごく自然にカワサキがしんがりとなる形で一時間ほど併走する。
バトルするわけでもなく、どちらかが追い越そうとするわけでもなく、
ごく自然に3台がフォローしあいながら走る。
やがて陽も沈みきって、僕は闇夜に光るカワサキのテールランプだけを見て走っていた。

その時、後ろにいた友人のTDRのウィンカーが光った。
次のインターで降りようとの合図だ。
青森まで、と言っていたけどそろそろ潮時かもな・・・。
こちらも否という理由はない。
承知したと伝える為にこちらもウィンカーを光らせた。
そして二台がレーンをチェンジ。
出口車線が近づいてくる。

一瞬、カワサキに目が行った。少しの間だけだが、一緒に走った仲間。
合図を何かしたほうがいいかな、と思う頃にはインターへの合流車線は目の前だ。
反射的に車体を傾けた時、闇の中でカワサキが手を振った。
僕は慌ててパッシングライトを光らせ、友人はホーンを鳴らした。
その直後、高速道路の壁が彼と僕たちを永遠に断ち切った。

バイクに乗ると言うことはこういうことだと肌で実感できた一瞬だった。
で、・・・その後渡った初めての北海道では楽しいことばかりだったことは言うまでもない。

671: 774RR 02/05/21 04:22 ID:FyJH5n2f
>>669
あ、それ分かる!
一回してもらって、ジーンと来たんで、
今は自分からするように心がけてる

672: 774RR 02/05/21 05:04 ID:RT9oE5J0
>>669
これ結構(・∀・)イイ!
カワサキとの別れは永遠じゃないかもしれないよ。
お三方がバイクに乗り続けているかぎり。(^ー^)b

673: エロゲライター 02/05/21 10:13 ID:qDZpmIQa
>>669 (・∀・)イイ!
テグジュペリの「夜間飛行」みたいだ。




706: 774RR 02/05/24 15:47 ID:9u6Ud9/2
別の意味で忘れられない思い出・人

学生時代・10数年前のこと、
北海道ツーリングの最中に函館駅の軒先に泊まりました。
道端でインスタントラーメンをつくっていると4、5歳の子供を連れたおかあさん。

「ああいうふうになっちゃ、ダメよ」。

余計なお世話だ(笑)

707: 774RR 02/05/24 16:23 ID:Y+KwRoKh
>>706
その思ひ出は忘れとけ。

714: 774RR 02/05/25 00:01 ID:oajeGaV5
>>706
ドライブインで飯喰った後、駐車場で出発すべく身支度を整えていると
やはり4,5歳くらいの男の子を連れたお母さん曰く
「ほら、○○○ちゃん、オートバイのお兄ちゃん、かっこいいねー」
(思わずニヤけてしまったけどメットを被った後でよかった)
やっぱり道端でラーメン作ってたのが敗因かも(w




710: エロゲライター 02/05/24 19:09 ID:zxFnxLPW
何度目かの北海道ツーリング中、郊外のドライブインみたいなところで泊まった翌朝、
僕がバイクに荷物を積み込んでいると、同じく泊まっていた親子連れ(父と子)が、やってきた。
子供は、小学校高学年。
車で出発するらしく、僕のバイクのすぐそばに停めてあった車の外で、支度をはじめた。
しばらくして、僕は準備が完了し、エンジン始動。
僕が始動する音をききつけた父親が、こう言ったのがきこえた。

「そら、おまえの夢が走ってゆくぞ。」

僕は、振り返らずに手を振って走り去る事にした。
ミラーの中で、父と子が並んで立って、僕を見送っていた。

711: 茶文字 ◆xELvisFU 02/05/24 19:59 ID:9kryqANC
>>710
「おまえの夢」(・∀・)イイ!
おいおまえら、お互いいいおやじになろうな。




730: 774RR 02/05/28 02:43 ID:nxditNHs
俺がバイク乗ってないリアル工房の頃
友人と電車とバス乗り継いで紀伊半島の十津川のキャンプ場に泊まったんよ。

夏場で暑くて、俺一人だけ眠れず外で涼んでいたら、近くにテント張っていたソロツーリング中らしいおっちゃん(若いんだろうけどフケて見えた(^^;)に声かけられた。
星座やキャンプのことをいろいろ話してくれて、最後にラーメンをおごってくれた。

すごいありがたかったよ。




736: 酋長 02/05/28 19:48 ID:u/Y1zCkd
10年前は、人生はもっとベルトコンベアーのように、 一つの生き方しかないと思っていたが、
バイクの免許を取り、初めて行った北海道。
礼文島の波止場で踊っている桃岩荘の人達をみて、
「こういう生き方もアリなんだな!」と思いました。

その時は気付かなかったが、今にして思えばあれが人生のターニングポイントだったのかも。

10年後。多分相変わらずお気楽にバイク転がして、夏はツーリングをしてるんだろうなー。




779: 774RR 02/06/04 10:22 ID:KvNn4fDb
北海道ソロツーリングに行ったとき、
なぜだか偶然にも同じ場所で遭遇することが多かった普通の旅行してた女の子達と意気投合してしまって仲よくなった。

で、最後には宿を同じ所にして飲んでいたんだが、酒に弱いオレはすっかりダウン。
トイレで吐きまくって風呂に入りなおして部屋にもどったら4人が完全にできあがっていて
下ネタ合戦になって、野球拳をするわ、王様ゲームをするわでもうぐちゃぐちゃ。

で女の子4人のうち2人と勢いで合体&童貞喪失・・何故だか涙が出て困った。

次の日なんかぎこちなくなってしまい、一緒に帰ることをやめて俺だけすすきのへ。
そこで残ってた金を使い風俗に行ってきた。

帰ってから周りの友達に会うと雰囲気変わったと言われて、とても不思議だった。18の夏。




806: 02/06/04 23:48 ID:FVJ6/jdU
まだ学生のころだったから10年ほど前の話。
当時免許を取りたてでうれしくって毎日バイクに乗っていた。
通学でも乗っていたし、休日も乗っていた。
でも僕の父親は僕がバイクに乗ることを反対していた。
反対されようと乗りたいものはしかたがない。
免許を取ってバイクを買って乗り始めた。
父親はやはり気に入らないらしく、僕のバイクのことには一切ふれようとしなかった。
僕もそんな父親を無視してバイクを楽しんでいた。

バイクにもなれてきたある日。
走りなれたお気に入りのツーリングコースを走っているとき、僕はコケてしまった。
結構スピードの出るコーナーでオーバーラン。
間違い無く油断していた。
コーナーの途中で曲がりきれないと気づいてブレーキ。
リアタイヤが流れはじめて、もうどうすることも出来ずそのまま膨らんで道路脇の溝に突っ込んでしまった。
僕はバイクが溝に突っ込んだときにその横の土手に投げ出されたようだった。
運のいいことにその土手には笹が茂っていて、その笹がクッションになって僕はほとんど無傷だった。
でもフロントから溝に突っ込んだバイクは、カウルが割れフロントホイールが変形しフォークも曲がっていた。
そのバイクを見て僕は震えた。
本気で震えてうずくまって吐き気をこらえた。
生まれてはじめて体験する恐怖だった。

しばらくしてやっと落ちついて家に電話をした。
情けない気持ちで父親に、事故をおこしたこと、僕は無事であることを伝えた。
父親が軽トラに乗ってやってきた。
まずはじめに僕を見て、つぎにバイクを見て驚いているのがわかる。
どれだけひどく怒られるだろうと思って僕は顔を上げることができなかった。
でも父親は僕がケガをしてないかだけを聞いてバイクを軽トラに積みはじめた。
僕も手伝った。
ほとんど会話らしい会話もないままバイクを積み終えた。
そこで父親が口を開いた。
「どこへ持っていく?修理するんだろ?」
まったく予想してない言葉が出てきて僕はすぐに答えられなかった。
僕はとりあえずバイクを買った店を言った。
そのままふたりで軽トラに乗り、その店に向かった。
会話は店に行く道順を説明するぐらい。
もうすぐ店に着くというとき、しばらく無言の時間があった。
僕はとにかく情けなくて申し訳なくて、父親に謝らなくてはいけないと思った。
でも何を言えばいいのかわからなくて「ごめんなさい」としか言えなかった。
そんな僕に父親はひと言「もう事故するなよ」とだけ言った。

結局バイクは修理費が高くつくので廃車になった。
僕は悩んだけど結局またバイクを買うことにした。
今度は母親が猛反対したけど、父親は反対も賛成もしなかった。
その後も父親は僕のバイクについては特に関心を示すことはなかった。

いまでも僕はあいかわらずバイクに乗っているけど、あれ以来事故はおこしていない。

807: 邪道ライダー 02/06/05 00:00 ID:rE6imyYs
オヤジさんもバイク乗りだったのかな?
しんみりするいい話ですよ。
短文にて失礼。




810: 774RR 02/06/05 01:05 ID:M5yKHDus
スクーターで環七を葛西から走っていた土砂降りの夜。
気が付くとバリオスと抜きつ抜かれつしていた。
渋滞でなかなか進まないし冬の雨は寒かったけど
何となく一人じゃないのが心強かった。江北方面に左折する時、
バリオスがピッとホーン鳴らして加速して行く後姿を見送った…

いいなぁ。バイク乗りって…!

そう思った半年後、私は諦めていたはずの中型バイクに乗っていた。




820: 774RR 02/06/05 07:15 ID:K/Zr8Z4M
ツーリング出発前に立ちゴケをかまし荷物満載のバイクを起こすのを手伝ってくれた新聞配達のお兄さん。

途中で立ち寄ったSAでバイクにまたがらせてあげたらジュースおごってくれたデコトラ乗りのおじさん。

キャンプ地で1人さみしくテント設営していたら手伝ってくれたボーイスカウトの少年。

夜中にやっぱり1人さみしく飲んでいたら仲間にいれてくれた心優しき某会社のお人。

帰りに事故を起こして収容された病院で下半身の世話までしてくれた看護婦の由里ちゃん。

そして俺みたいなクズを乗せてくれた我が愛車FZX。

みんなありがとう。




841: 02/06/05 21:18 ID:7ieg9Di1
忘れたい出会いだが・・・・。

メル友になった(自称)女子高生目当てに500km(以上)走って、ドタキャン(大嘘)されて
下道でごっつ時間かけて帰った話ならある

856: 774RR 02/06/07 06:49 ID:C70DTrMb
>>841
人情味溢れる話もいいが、俺はそういう話好みだ。
男の馬鹿さ加減にじみでまくったやつな。




848: 774RR 02/06/06 07:37 ID:XCc9lxY4
北海道に3台の250でツーリングに行った。
途中、阿寒湖のあたりで些細な事から喧嘩になり、俺一人は別行動になった。

途方にくれ一人で深夜の網走駅前をどこか泊まれるような所は無いかとうろうろと走っている時、
信号待ちで隣に並んだ珍風車のスモークガラスがうぃ~んと開いて、俺に向かって1枚の紙を差し出しながら何か話しかけている!

正直、俺はビビッタ。
まだ夜の8時だというのに駅前の商店街は電気が消えて真っ暗だ。
もし、車から降りてきたら全開で逃げようと思ってた。

しかし、北海道なまりのその青年が差し出した紙にはライダースハウスの住所と料金が書かれており、
何と1泊¥1500 貧乏旅行の俺にも余裕で泊まれる料金だ。

ありがたい。本当に助かった。嬉しくてたまらなかった。
珍風の青年は俺に紙を手渡すと再び闇の中に消えていった。

ありがとう! 




849: 774RR 02/06/06 09:01 ID:syY078hX
旅先で温泉に入ることにした

脱衣所で脱いでいざ湯船へ!というときに横にいたじいさんが



「君、いいもの持っとるの!!」

と俺のJr.を鷲掴みにした20の夜




855: 774RR 02/06/07 01:52 ID:gzHagb4B
深夜にフェリーで函館港に着いた時、
朝までベンチで明かそうと思って座ってたら、何故か酔っ払いのサラリーマンが近寄ってきた。
で、ロレツが回らない喋りで漏れの事を聞いてくる。

何処から来た?何歳だ?親は心配するぞ、とか・・。

最後に、『自分の息子は何も俺に喋りゃしない・・』

なんか、その酔っぱらいの親父が不憫に見えた。




867: 774RR 02/06/08 13:07 ID:fgxO2pN9
ずいぶん昔、○○峠で事故った時のこと。

車の事故だったんだけど、右カーブで対向車線からバイクが飛び出してきてあわててハンドル切ったらガードレールに激突。
歩道用のガードレールを突き破り、谷底まっしぐらか? と思ったら、
バイク海苔の方々がわらわらと集まってくれて車を引っ張ってくれました。

話しもできないくらいショックを受けてた私のかわりにテキパキと警察やらレッカーやらに電話を掛けてくれた方。
手の震えが止まらない私に、コーヒーを買ってくれた方。
軽いケガだったけど、丁寧に絆創膏を貼って手当してくれた女性バイク海苔の方。
事故の処理が終わるまで約4時間、つき合ってくださったバイク海苔の方々。
猛暑の中、本当にありがとうございました。

私も数年後、免許を取りに行き、今バイクに乗ってます。

ちなみに、対向車線から飛び出てきたバイクを追いかけてくれた方もいたらしいのですが、逃げてしまったようです。

868: 774RR 02/06/08 14:33 ID:fgxO2pN9
たいした話しじゃなくてスイマセン
でもこの事故がなかっらバイクには乗ってなかったと思います…

871: 774RR 02/06/08 21:01 ID:Ibw6uoM4
>>867-868
つい先月の話なのですが、
漏れの知り合い(同車種海苔)はそれぞれ車とバイクまったく逆で同じ状況にあいました。
でも、同じようにいろんな人に助けられ、そしていろんな人に励まされ
いろんな人にあまった純正部品を譲ってもらい・・・
と、いろ~んな人々の協力で今も元気にバイクに乗ってます。

人を殺しかけといて逃げるのも人ならば、助けてくれるのもまた人
それを実感しました。

872: 774RR 02/06/08 23:18 ID:U81UEpog
>>871
バイクも車も乗ってるのは人なんですよね~結局。
でも不思議だなーと思ったのは、助けてくれたのはバイク海苔ばかりで
車に乗ってる人は見物するだけ。見物渋滞が出来てたくらいです。
近くに駐車場もあって、バイク海苔の方はみんなそこへバイクを置いて手伝ってくれたのに…

873: 酋長 02/06/08 23:33 ID:DbvuZvrM
うーんそれはある。
俺なんか5年くらい前に、西湘バイパスの終わりの直角コーナーで4輪が追突横転するのを目の前で見て、
ガクガクブルブルふるえながら30人くらいで(雑誌告知のイベント中だったもので)よってたかって事故処理に当たったことがありました。
結局4輪の奴は誰も助けてくれなかったな。
つか、素人のサンデードライバーばっかりだったのもあるけど・・・。

おまけだがその時呼んだ神奈川犬軽第二工期は、
俺が通報し、みんなで事故処理に当たったにも関わらず、
「お前ら事故現場で邪魔だ。早くバイクをどかせ」みたいな態度で、
俺、通報者として現場に残る義務があったはずだが、
むかついてそのまま出発しちゃいました。

担当警官の運命やいかに・・・。




870: 774RR 02/06/08 18:56 ID:kw36Qd/c
96年7月10日
敦賀発小樽行きのフェリーで一緒になった2等のバイク乗りたち。

18歳の大型取り立ての高校生。GPZ1000RXを買ったばっかり。

同い年の化石発掘を趣味とするTT-R250乗り。

富山に住む万年プー太郎のGPZ900R。GPZ1000RXとはいとことか。

マガジン・ジャンプ等をカバン一杯に詰め込んで、長袖はおろか、ジャケットも持ってこなかったTシャツ姿のCBR900R。

いつもオシャレに決めているが、何かと抜けているCB400SF。

バイク乗りではないが、北海道に釣りをしに行く滋賀のオジサン。

軽四で北海道を旅行する、名古屋のおねーさん2人組。

みな初対面なのに、すぐにうち解けて、みんなで卓球をしたり、飯を食いに行ったり、北海道やたわいもないことを遅くまで語ったよなー。

残念ながら、それ以降、毎年北海道に行ってるが、
君たちみたいに、大人数で大いに盛り上がった事はない。
せいぜい、2人がよいとこ。

今は携帯メール?サイト?にみんな夢中だから
ややしらけ気味。




906: 774RR 02/06/12 19:42 ID:jOFAHIjO
大学合格がわかり封印していたバイクで合格おめでとうプチツーリングに行った。
100kmほど離れた砂浜がゴール。

簡単な準備を済ませていざ出発。
久々のバイクの気持ち良さに感動しながらちょっと寒い日中、愛車のXJR400でマターリライディング。
2時間ちょいで到着。
バイクを停めて簡易椅子と携帯コンロでコーヒーを飲み本を読んでいると、近所のガキンチョがもの珍しそうに寄ってきた。

ちょうど退屈しだしたところだったので遊んでやると、その友達も来て遊んでいた。
夕方になり夕飯だと呼びに来たその子供のお姉ちゃんがえらくかわいくて一目ぼれ。
「かわいいなあ」と知らずにつぶやいていたら、
ガキが「姉ちゃんかわいいって」と目の前で言われてしまい俺硬直。
女の子も固まってしまいしばしの沈黙。

出会いは最悪だったが、偶然にもその後その一家が仕事の都合で俺の住んでるとこの近くに越してきて
ガキを口実にその家へと出入りし、なんとかお姉ちゃんと付き合うようになった。
途中で別れそうにもなったけど、なんとか今年ケーコーンにたどりつきました。

「敏坊(ガキの呼び名)ありがとう」

908: 774RR 02/06/12 20:49 ID:vt9bP126
うそつけおまいら!

ううぅ

909: 774RR 02/06/12 21:17 ID:WUoUSRzY
ぁゃιぃ

910: 774RR 02/06/12 21:24 ID:j0yvZxvz
うらやましくてしょーがないのだ(TフT)




921: 774RR 02/06/13 06:49 ID:ha/lJXAS
ある晴れた日の夜、家からすぐのところにある山へと出かけた。
星の撮影をするためだった。普段なら車だけど、当時買ったばかりのバイクをチョイス。
一応パニアケース+緩衝材を装備しているので精密機械でも大丈夫だろうと思い出発。

標高が高くなると多少は寒い(まあ一応厚着してたけど)。
肝心のカメラ類はナンともなかったが、人間の方が冷えてしまいハラを壊してしまった。
ポイントに到着するとすぐにウOコをしに行った。
トイレなんぞはあるわけなくちょっとした道端で早々に済ませて早く撮影準備をするつもりだった。

ところが、いざと思った瞬間1台の車がやってきた。
慌てて身を隠すとカップルが俺を自殺者か転落者と勘違いしたらしく
救助しますよとか言ってきたのでかなり焦った。
誤解はなかなか解けなくてキレた俺は
「クソしとんじゃ、早くどっかに消えろ」と口汚く罵ってしまった。

今思い出しても色々な意味で恥ずかしいことをしたと思い、たま~に思い出しては反省する思い出。




922: 774RR 02/06/13 07:52 ID:IYXRkCpN
出会いとかそういう話ではないけど…。

去年の6月、僕は高校を辞めてしまった。
2年になってどうにも高校に行ってる意味がわからなくなってしまった。
バイトして高校通って…と言う当たり前の生活に嫌気がさしていた。
そしてバイトだけをする日々。高校を辞めた時、母はとても悲しみ、親父は何も言わなかった。

中学生の頃からバイクに憧れていて、16になった時メチャメチャバイトして免許と中古の400ccのバイク(ゼファー) を買った。
母はあまりいい顔をしなかったが、親父は自分がバイクに乗ってると言うこともあってか咎めることは無かった。

学校を辞めて一月経った頃、親父が「ツーリングでも行くか?」と僕を誘った。
行き先は僕が小さい頃よく家族と行ったキャンプ場。
一週間後、2台のバイクに荷物を積み込み、早朝から出発。
今までそんなに遠出をしたことが無かった僕を親父がちゃんとサポートしてくれて、無事にキャンプ場まで辿り着いた。
テントを張り、飯を作る。久し振りにやったキャンプはとても面白かった。

その晩、今まで学校を辞めたことについて口を出さなかった親父が
「どうして辞めたんだ?何かあったのか?」 と聞いてきた。
僕は「なんだか学校に行ってる意味がわかんなくなってさ…なんか辛かったんだ」と言うと
親父は「そうか」とだけ言った。

そして少しの沈黙の後
「まぁ人生色々あるし、そんなに気張って生きることもないだろ。ゆっくりやれよ」
と言って僕の肩を叩いた。

それまで僕の事にあまり口を出さなかった親父がとても優しく思え、
それと同時に私立の高い入学金を無駄にしてしまった事、迷惑をかけ心配させてしまった事で情けなくなり親父の前で泣いてしまった。
親父は「これからの人生頑張れよ」と言って僕の頭をクシャクシャと撫でた。

あの日の星空は綺麗だった。

次の日、親父の仕事の予定もあり1泊2日の予定だったので昼前にキャンプ場を出発し
少し遠回りをして家に帰ると親父に「また2人でどっか行こうな」と言われた。
たったそれだけの事なのにとても楽しい思い出になった。

来年は定時制の高校に入り直そうと思っている。
そして今年大型二輪免許の取得を計画し、また親父とのツーリングを楽しみにしている。

つまらない上に駄文スマソ。

924: 774RR 02/06/13 08:53 ID:ox0Fi0so
>>922

ナケタ・・・

漏れもそんなおやぢになりたひ・・・。

925: 774RR 02/06/13 09:34 ID:iye80hdO
>>922 
(・∀・)ヤッテクレル!

927: むこうずね 02/06/13 10:32 ID:hLxPqn/f
>>922 のオヤジに乾杯だ。




938: フィクション 02/06/13 17:42 ID:wXzegSF2
出会いとかそういう話しじゃないが・・・。

去年の6月、俺の息子が高校を辞めてしまった。
突然のことに嫁は少々動転したようだが、俺には特に何も言えなかった。
息子は16歳になった時にバイトを頑張ってバイクの免許を取っていた。
嫁は何か言いそうだったが、俺自身バイクに乗っていたこともあり、特に何も言えなかった。
ただ、息子もバイクに乗るということに、少なからず喜びを感じたのは確かだった。

息子が学校を辞めて一ヶ月経った頃、俺は息子をツーリングへと誘った。
息子が成長するにつれて会話も少なくなり、疎遠になってきていた矢先の息子の高校中退。
俺は息子が何を考えているのかを知りたかったのかもしれない。
行き先は昔家族でよく行ったキャンプ場。

一週間後、荷物をしっかり積み込んだ俺たちは早朝から走り出した。
交わす言葉は少なかったが、息子と久しぶりに接することに少なからず感動を覚えた。
テントを張り、飯を作る。
息子は俺の知らないところでしっかり成長していることにまたしても感動を覚えた。

その晩、俺は息子に学校を辞めたことについて尋ねた。男が決断したことだ。
俺があれこれ口だしをする歳でもない。
しかし、もし悩みがあるのなら俺は 聞いてやりたかった。

息子は高校に行くことの意味を自分なりに考え、そして納得がいかなかったようだ。
どうして俺はその決断の前に聞いてやれなかったんだ・・・。
しかし、息子は自分の足で歩きだそうとしている。
がんばるんだぞ、俺にはそう言うことしかできい。

あの日、息子と見た夜空を俺は忘れないだろう。
またいつか息子とツーリングに行きたいと思った。

その夜、息子が眠りについた後、俺は便意に襲われた。
しかし、便所がない場所だったので、少し離れた茂みに入ってずぼんを おろした。
その矢先、野外プレイをしていたカップルが俺に気づき、声をかけてきた。
「アブナイですよ、そっちは崖になってます」

しかし、俺はすでにNGSスタバンバイしていたため動けなかった。
カップルはしつこく声をかけてくる。
俺は思わず、「クソしとんじゃ!はよどっかいけ!」と叫んでしまった。

息子との想い出がクソにまみれたことが非常にくやまれた。

おしまい。

939: 774RR 02/06/13 17:47 ID:b8CsfPm+
>938
ゴルァ!!感動が薄れるではないか!!
正直、良く出来ている…。正直、笑ってしまったが…。




941: 774RR 02/06/13 19:19 ID:Q9tnjEtP
高校の頃よくつるんでいた友達3人で最後のバイクツーリングに行った。
3人とも進路はバラバラ、1人は東京の大学、1人は関西の大学、そして俺は地元の大学だった。
夜、まだ肌寒い宿の庭でこの先もバイクに乗れてるかな~と一人つぶやいていたら、
「俺は絶対金貯めてアメリカをバイク横断するぜ」
「俺はオーストラリア。」
「う~ん、俺は北海道でいいや。」と各自が好き勝手なことを喋っていた。

数年後、バイトとサークルと研究等で日々忙殺される俺の元へ一枚の絵葉書が。
見るとダチの一人が本当にアメリカ横断中だった。
それから数日後にはもう1人がオーストラリアから、、、。

ちょっとだけあの日の夜を思い出して胸が熱くなった。




959: 774RR 02/06/14 19:36 ID:TmWdG696
10年程前、キャンプしながら1週間のソロツーリング中の出来事。

そろそろ布団で寝たいなぁと思い、昼過ぎから宿を探しながら走っていたが、どうにも見つからなかった。
今日もキャンプかなと諦めつつある海辺の町に着きキャンプ場を探すと、少し行った岬の方に有るらしい。
早速行ってみたがメチャ混み&フナムシだらけ。とてもキャンプする気になれず町まで戻った。

すでに時刻は19時過ぎ。
他のキャンプ場は近くには無かったので、何処でも良いので寝れそうな所を探すことにする。
港に小さなフェリー乗り場が在ったので、待合室でゴロ寝させてもらおう、ダメならその辺で野宿だな、
ま、それもツーリングの醍醐味よ、と楽しくなってきた俺は、まず食料を調達する事にした。

港のそばに、1店だけまだ開いていたスーパーマーケットに飛び込む。
品数は少なかったが、何とか晩メシを確保してホッとした俺は、何気なく、ホントに何気なくレジのおばちゃんに話し掛けた。

”この辺に泊まれる所か、野宿出来そうな公園なんて、無いですかねぇ?”

するとそのおばちゃん
”あら、寝る所無いの?ちょっと待ってなさい、親戚が民宿やってるから聞いてきてあげるわよ”
と客が他にいないのを良い事に、レジを放り出して電話を掛けに行ってしまった。
暫くして戻ってくると、
”泊まれるわよ。もうパートは終わる時間だから、宿まで車で先導してあげるわよ。ちょっと待ってなさい”
と言う。
正直、泊まれる所があるならその方がありがたいと思っていたので、素直に好意に甘える事にした。

おばちゃんの車に付いて行った先は、大きめだが普通の民家。
不思議に思いながらもおばちゃんに礼を言っていると、中からお婆さんが出て来た。
”急だったもんで、晩御飯が用意できなんだよ、ごめんねぇ。その分安くするからねぇ”
と言いながら部屋に案内してくれた。
どうもここは学生が合宿に使う時だけ民宿として使っている団体専用の様で、普段は営業していないらしい。
その日も他に客は誰もおらず、おばちゃんの電話をうけたお婆さんが特別に開けてくれたのだった。

通された部屋を見てビックリ。20畳位ある大広間。ここを使えと言う。さすが合宿仕様。
なんだか広すぎて落ち着かない。

バイクに満載の荷物を降ろしに行くと、今度はお爺ちゃん登場。
”ありゃぁ、でっかいバイクだねぇ。おもてに停めとくの心配だろう、こっちの奥に入れなさいよ”
と自分の車をわざわざ動かして、車庫の奥にスペースをつくってくれた。

スーパーで買ったメシを食い終わり、風呂(お湯をはって沸かしてくれた)にも入って、さあ寝るか。
しかし広すぎる、、、こんなに広い部屋なのに端っこに布団を敷いてしまう罠。
これじゃいかんと思い立ち、20畳のド真ん中に敷き直し、開き直って大の字で眠ったよ。

あの時のおばちゃん、お婆ちゃん、お爺ちゃん、夜遅くの飛び込みなのに色々良くしてくれてどうもありがとう。
何気ない一言から、意外な出会いがあった。
ちなみに料金は、美味い朝メシが付いて、とっても格安だったよ。
長文失礼。

960: 774RR 02/06/14 19:40 ID:4NDNKGlU
なんか微笑ましくていい。




978: 774RR 02/06/15 01:41 ID:QcIHtVyd
工房の頃、俺も含めて回りのバイク好きは原付のミッション車が精一杯で、
大学生になったら就職したら絶対絶対大型取るぞぉ~!!と各々が話していた。

時は流れて・・・・10年後。
俺はわざわざ休みを取ってその峠に向かった。
かなり整備されていたことと、二輪車で攻めてる奴らが皆無だったこと以外は全然変わってなかった。

なんでそこへ向かったかといえば、タイプカプセルとこの日にもう一度会おうって約束してたからだった。
2~3年前までは当時の仲間と遊んでたり近況はだいたいわかっていたが、ここ最近全員が社会人になってからは
誰とも連絡を取ってなかった。

約束の時間になった。雨でなければバイクと言っていたので、
バイクで来る奴をひたすら待っていた。

大学に入ってそれなりに就職して、その間に色々なことがあったけれど、あの当時の楽しさみたいなものを感じたことがなくて、
青臭いあの頃が無性に懐かしくって、あの約束もそんな思いをが生まれた頃思い出したのだった。
当時の仲間でその後ステップアップした奴もいれば降りた者もいた。とにかく高校を卒業して以来峠を一緒には走ってなかった。
かくいう俺も大型免許までは取ったものの、バイクは途中ブランクがあった。

しばらく待っていると当時の原付に乗って来る奴もいれば、大型に乗ってきた奴もいて
3人程が集まった。あと3人いたのだが、そいつらも仕事や海外等だったみたいで
連絡を受けたことを聞いた。結局全員が覚えていたのだった。俺は胸が熱くなった。

その後、峠を軽く流してファミレスでタイムカプセルを開けて中の物を見ては大笑い。
自分の手紙を読んで当時を思い出したりした。
そのあと仲間の1人の家で夜明けまで20代もあと2~3年残すばかりになった男達が
酔いつぶれるまで酒を飲んだことは一生涯の想い出といってもいいぐらいのモノだった。
その後、仕事が忙しくてバイクに乗れるのも月に2~3回ほどになってしまったが。
10代の頃の自分がなんとなく今でも俺を支えている気がする。

長駄文になってしまったが、どうしても書きたかったから許してね。




999: 774RR 02/06/15 06:54 ID:C9sgXJ6h
んじゃ、俺もスレ汚し…

皆さんは、二輪に乗り始めたキッカケを覚えてますか?
俺は、20歳半ばも過ぎ、何とは無く会社の先輩の初期CBR炎剣のケツに乗せてもらった…。
真夏の炎天下、国道のセンターを2ケツにて100㌔overで爆走するバイク。
全てが、白昼夢。繰り広げられる、モノクロのストップモーションの強烈な世界…。
黒マーチのリア・バンパーが、膝を擦りそうになったのを今でも覚えてる。
自分はその印象が強烈で、すぐに大型二輪を取りました。

暫くして、先輩と交流が無くなったのですが、
風の噂に先輩が急な病で亡くなった事を知りました。
悲しかったけれども、自分にバイクの種を植え付けてくれた先輩に感謝しました。
自分も事あるごとに、自分の後輩へ二輪の楽しさを伝えております。
小さいながら、クラブも運営しております。

あの日、あの時、ふざけて先輩のタンデムシートに座らなかったら…
今の自分は無かったです。
今もあの頃の思いを噛み締め、走っております。
今頃先輩、ドコ走ってるかな?
ミルキーウェィかな?
駄文、スマソです…。

引用: http://anago.5ch.net/test/read.cgi/bike/1013339457/
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