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アメリカで目撃情報多発!夜空を紫色に染め上げる謎の光の正体は? : カラパイア

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 気象にまつわる奇妙な現象の中には、未だ謎に包まれてるものも多々あるが、先日アメリカで目撃された夜空が紫色に輝く現象が話題になっている。

 この奇妙な現象は今年の10月末から11月初めにかけてオハイオ州を中心とした一帯で見られたもので、付近の住民から動画などの目撃情報が相次いだ。

 夜の闇を紫色に染め上げる神秘な光。その正体とは?
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Why is the Sky Purple??? Something is Strange

尋常ではない空の色。目撃情報相次ぐ


 動画は10月13日にオハイオ州クリーブランドの紫色の夜空だ。投稿者はガソリンスタンドに向かう途中でこの光景に遭遇。こんな空の色は初めて見たそうだ。

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image credit:youtube

 この光は数週間にわたって目撃され、ネットではこのほかにも奇妙な紫の光が見えたというユーザーの報告が相次いだ。

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 10月13日 オハイオ州カイヤホガ川:外出中に気づいた。人工的な光とは違う何かだと思うけど、このあたり空にでしか見えなかった。
image credit:youtube


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 10月26日 オハイオ州デイトン:出勤中に録画。高速の上空に輝く光が見えた。見た感じ雲より高い所で動きはなかった。奇妙だったけど良い眺めだったと思う。なんだかわからないけどとにかく自分の目を疑った。
image credit:youtube


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 10月27日 オハイオ州クリーブランド:この日に空に紫色の光が見えたって人が他にもいた。変な紫色の雲で「何事だ?」ってずっと眺めてたって。
image credit:youtube


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 10月31日 ワシントン州ベルビュー:ほとんどの人がこれを見てた。高層ビルなどの建物から出ているような光じゃない。
image credit:youtube


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 11月4日 ウィスコンシン州:あんな空は初めて見た。家に帰る途中に見たんだ。
image credit:youtube

 この光の正体不明だが、大気中で何かが起きているようだ。

 また報告では、眺めているうちにただ事じゃないと感じたケースもあったりで、この光がけっこう長い間続いているのがわかる。

 こうした事案について、あるネットユーザーが「スティーブかも」とコメント。2018年夏頃にNASAが示した同様の現象への見解を引き合いに出していた。

 それは以下のようなものだ。
 

謎の光は大気現象のスティーブ?


 専門家の間でスティーブ(STEVE)と呼ばれている大気現象は、細長い帯状の光がをしており、オーロラとは異なる大気現象だ。

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image credit:Ryan Sault

 この名称は、もともとはオーロラを追跡していた写真家の一人がある映画にちなんでつけた愛称だったが、その後NASAが「Strong Thermal Emission Velocity Enhancement (強熱放射速度増強)」の略語として採用した。

・(関連) 新たに発見された大気現象「スティーブ」、高速で移動する熱いガスの光の弧:カラパイア

 NASAによると、このような帯状光をとらえたという報告は、以前からアマチュア科学者を通じて寄せられており、2015年から2016年にかけてもオーロラを追跡する計画とともにネットの掲示板にあがっているという。

 なお、この不思議な光が目撃される時間帯は夜間が多いそうだ。


オーロラ写真家には長らく知られていた現象


 この光がオーロラとは異なることがわかったのは2008年のことで、スティーブにまつわる事象を分析した研究者が発見した。

 だが、カナダのカルガリー大学の宇宙物理学者であり、研究の筆頭著者であるBea Gallardo-Lacourt氏によると、現時点で分かっていることはほんのわずかしかない、という。

 「スティーブは、写真家の間でここ数十年ほど美しい眺めとして知られていたもので、科学者にとっては未知そのものです」

 現在研究者たちは、スティーブをオーロラと区別する意味でスカイグロウ、または空に輝く光という別名でも呼んでいる。彼らの次の目標はスティーブの光の発生源を正確に知ることだ。


謎多きスティーブに迫る研究者


 今年3月スティーブを長年観察するアマチュア科学者らが、科学誌のScience Advancesで高層大気の工学的構造の発見につながる新たな研究を発表し、この現象の解明に乗り出している。

 またNASAと国立科学財団による市民科学プロジェクトAurorasaurusは、この現象をつきとめるためにスティーブにまつわる写真や証言を集めている。

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image credit:youtube

 Aurorasaurusの代表であり、NASAの宇宙科学者でもあるリズ・マクドナルド氏によると、スティーブは、地上から何千キロ以上も離れた場所で観察できるほど壮大な光らしい。

 彼女は、スティーブにまつわる多くのデータが、スティーブそのもののふるまいや宇宙気象への影響を理解するのに役立つと語っている。

 まあ、今回集まった映像はスティーブみたいにに細長く見えないんだけど観測スケールとか角度とかにもよるのかな?

 ともあれ、夜空がアメジストみたいな色になるなんてすごく幻想的。あの紫を背景にした満点の星空とかぜひ眺めてみたいのう。
References:ufosightingshotspot /written by D/ edited by parumo
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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2018年11月10日 22:46
  • ID:B0tolv..0 #

あっちこっちの・・・

2

2. 匿名処理班

  • 2018年11月10日 22:56
  • ID:SDU1pttN0 #

何だよ人騒がせな、ジョブズ最悪だな。

3

3. 匿名処理班

  • 2018年11月10日 22:57
  • ID:n7Ox7IAr0 #

都内で同じようなの見たけどビルのネオンの照り返しで悲しい

4

4. 匿名処理班

  • 2018年11月10日 23:11
  • ID:yNkhodym0 #

発光現象とかじゃないなら、SFでよくある巨大な宇宙船の船底だったんじゃ・・・

5

5. 匿名処理班

  • 2018年11月10日 23:19
  • ID:8OePISYB0 #

でもやっぱその夜空に気づいたら、「何か分かんないけどヤバいかもしれない…」って一瞬どうしても思っちゃうだろうな

6

6. 匿名処理班

  • 2018年11月10日 23:32
  • ID:cpTai6cE0 #

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