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地の四天王「光の勇者よ! 雌雄を決する時が来た!」|エレファント速報:SSまとめブログ

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地の四天王「光の勇者よ! 雌雄を決する時が来た!」

79:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 20:59:00.52 ID:nIYSmejao

地の四天王(以下、地王)「ふはは、覚悟は良いか!」

光の勇者(以下、勇者)「地の四天王!? くっ、本気なのか!?」

地王「言うまでも無い! 俺には時間がないのだ!」

勇者「待て! 一体、何があった!?」


地王「闇の魔王様、水の四天王、風の四天王……」

地王「酔ってヤっちゃった事がバレている気がする!」


勇者「それは時間が無いな!?」



80:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:02:54.41 ID:nIYSmejao

勇者「だが、それならどうしてお前は生きてるんだ!?」

地王「皆が、力を高めているからだ!」

勇者「!? お前を殺すためにか!?」

地王「いや……そうではなくな?」


地王「今晩、俺を除く四天王の三人と魔王様でな」

地王「……女子会をやるそうなのだ」


勇者「高めてるのは女子力じゃねえか!!」



81:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:06:53.97 ID:nIYSmejao

地王「風の四天王と酔ってヤっちゃったのは話しただろう」

勇者「……ああ、サラッと言う事じゃないけどな」

地王「それでな……奴め……!」

勇者「風の四天王が……バラしたのか」


地王「男装をやめ! なんと、スカートを履いてきたのだ!」

地王「スラリと伸びた足が、まだ目に焼き付いているわ!」


勇者「だから、どうした!?」



82:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:11:45.48 ID:nIYSmejao

地王「どうした、だと? 無論、褒めた!」

勇者「魔王に、火と水の四天王も居た時にか!?」

地王「会議の場だ、居るに決まっているだろう」

勇者「お前、なんっ……!? 何だ!?」


地王「良いものは、キチンと良いと褒める!」

地王「それが出来ぬ程、俺は狭量では無いわ!」


勇者「時と場合ってもんがあるだろうが!!」



83:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:17:14.21 ID:nIYSmejao

地王「まあ……ポロッと言った所は、ある」

勇者「だろうな!」

地王「だが、問題はその後なのだ」

勇者「……やめろ、聞きたくない」


地王「見ろ、右手の小指と、左手の薬指の痣を」

地王「それと、後ろ髪が少し焦げている」


勇者「だからって見せるなよなあああああ!!」



85:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:20:59.01 ID:nIYSmejao

地王「それから、あれよあれよと盛り上がり……」

勇者「まあ……風の四天王は、今まで男の格好をしてたしな」

地王「ああ……女だけで集まって、となっても……」

勇者「……おかしくないな」


地王「その時! チラリと!」

地王「チラリと、全員が俺の事を見たのだ!」


勇者「……」



86:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:25:15.73 ID:nIYSmejao

勇者「全員、お前との事を話すだろうな……」

地王「……バレている気がすると言っただろう?」

勇者「!……そう言えば」

地王「……最近、な」


地王「――本当の気持ちはわかっている」

地王「そんな言葉を全員に言われたのだ」


勇者「……!」



87:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:31:45.82 ID:nIYSmejao

勇者「……待て、他人事なのに恐怖で吐きそうだ」

地王「光の勇者よ、俺の本当の気持ちとは何だ!?」

勇者「頼むから! ここで自分探しをするな!」

地王「わからん……何が、わかられているのだ!」


地王「俺は……俺は、恐ろしい!」

地王「何故! 何故、俺は酔ったらヤっちゃうのだ!」


勇者「俺はお前が酒をやめないのが恐ろしいよ!」



88:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:36:26.89 ID:nIYSmejao

地王「……女子会で話されるのは、俺の事だろう」

勇者「バレてるにせよ、バレてないにせよ……」

地王「……俺には、地獄が待っているだろう」

勇者「まあ……当然と言えば、当然の報いだな」


地王「――時に、光の勇者よ」

地王「お前は、祝福の聖女と剣の乙女とは、どうなのだ?」


勇者「……」

勇者「はっ!?」



89:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:39:21.08 ID:nIYSmejao

勇者「どう、って……何だよ、急に」

地王「どちらか、もしくは両方とヤっちゃってるのか?」

勇者「そんな訳があるか!」

地王「何!? それは本当か!?」


勇者「当たり前だろう!」

勇者「あの二人は、大切な旅の仲間だ!」


地王「……ふむ」



90:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:43:06.64 ID:nIYSmejao

地王「祝福の聖女に、不満でもあるのか?」

勇者「いや……可愛いし性格も良い、守ってあげたくなる子だ」

地王「俺の見た所では、お前を慕っているぞ?」

勇者「まあ……それは、俺もわかっているが……」


勇者「……その、何だ」

勇者「宗教関係の子は……な? わかるだろ?」


地王「……ふっ、それでこそ俺の見込んだ男よ」



91:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:49:14.86 ID:nIYSmejao

勇者「まあ、俺も男だからな……」

地王「ああ、我慢出来ぬ時もあっただろう」

勇者「でもな……あの子は、女神に最も愛されてるんだ」

地王「そうでなければ、祝福の聖女ではないしな」


勇者「良い雰囲気になった時は特に、な」

勇者「こう……俺も、視線を感じるんだ」


地王「見守っているのだなぁ」



93:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 21:54:40.44 ID:nIYSmejao

地王「ならば、剣の乙女は? どこが不満だ」

勇者「まあ……綺麗だし優しいし、尊敬出来る人だ」

地王「うむ、それに強い」

勇者「……本人には、絶対に言うなよ?」


勇者「あれだけ好条件が揃ってて……キスもまだらしい」

勇者「これは、何か恐ろしい闇が潜んでいるんじゃないか、とな」


地王「……ふっ、勇気と蛮勇を履き違えぬ思慮深さだ」



94:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:03:24.39 ID:nIYSmejao

地王「しかし、闇を払うのが光の勇者だろう」

勇者「考えてもみろ? 闇を……はい、払いました!」

地王「うむ! 天晴!」

勇者「そこで目に入るのは、俺とあの人の年齢差だ!」


勇者「今は! 10年、20年は良い!……だが! 40年、50年後!」

勇者「闇を払った未来に、希望が待ち受けているとは思えないんだ!」


地王「勇者らしからぬ言葉よなぁ」



95:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:11:47.40 ID:nIYSmejao

地王「しかし……ならば、遠慮は要らんようだな」

勇者「……本気、みたいだな」

地王「ああ、その通りだ」


勇者「俺の命を手土産に有耶無耶にしよう……って所か」


地王「? 何を言っているのだ?」

地王「お前の首を持って行っても、俺の首が隣に並ぶだけだろう」


勇者「……」

勇者「はっ?」



96:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:17:19.54 ID:nIYSmejao

勇者「ま……待て待て!」

地王「む? どうした?」

勇者「地の四天王、お前の目的は何だ!?」

地王「考えも見ろ、光の勇者よ」


地王「光の勇者という、リーダー」

地王「祝福の聖女という、回復後衛」

地王「剣の乙女という、物理前衛」


勇者「……おい」


地王「あと一人居たら、もっとバランスが良くなるな?」


勇者「おぉい!?」



99:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:23:59.07 ID:nIYSmejao

勇者「お前、何言ってんの!?」

地王「安心しろ、俺の配下の者は優秀だ」

勇者「お前の領地の心配なんか微塵もしてねえよ!」

地王「ほとぼりが冷めるまでだ! な? なっ?」


地王「それに、書き置きは残してきた」

地王「俺より強いやつに会いに行く……とな」

地王「これで、俺がどこへ行ったかわかるまい!」


勇者「滅茶苦茶相手が限られてるじゃねえか!!」



100:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:29:51.31 ID:nIYSmejao

地王「お前達三人の近くなら、聖なる力でバレにくいのだ!」

勇者「駄目だ! 絶対に駄目だ!」

地王「俺を倒した事にしても良いぞ? おっ、それが良いな!?」

勇者「魔王と四天王三人が本気で俺を殺しに来るわ!」


地王「情けないぞ、光の勇者よ!」

地王「目の前の命を救えずして、世界が救えると思っているのか!」


勇者「救われる側が言う台詞じゃねえよ!!」



101:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:37:51.16 ID:nIYSmejao

勇者「そもそも、お前の体格なら一発でバレるわ!」

地王「確かに、この俺の肉体は鋼の様に鍛え抜かれているな!」

勇者「バレなかったとしても、二人が嫌がる!」

地王「確かに、この俺のセクシーさは色々と混乱を招くだろうな!」


地王「だからこそ! 光の勇者よ!」

地王「――雌雄を決しに来たのだ!」


勇者「……」

勇者「は?」



103:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/02(金) 22:49:23.26 ID:nIYSmejao

地王「この俺は、大地を――鉱物すら自在に操る!」

地王「戦いの時には、己が肉体をも鉱物と化すのだ!」

地王「――つまり!」

パァァ……


勇者「……おい……おい!!」


……ァァッ

地の四天王な美少女「――性別も、この通りなのだ!」

地の四天王な美少女「壁でも魔法後衛でも、任せて貰おう!」


勇者「……雌雄って……うん」

勇者「……」


勇者「誰でも良いから、助けてくれ!!」



おわり



元スレ
地の四天王「光の勇者よ、助けてくれ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1540900012/
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 コメント一覧 (6)

    • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
    • 2018年11月10日 21:16
    • とうとう性別変えて逃げ出すとか…
      味方にばれて引き渡されるのも時間の問題だな
    • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
    • 2018年11月10日 22:03
    • また酔った勢いで……
    • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
    • 2018年11月10日 22:05
    • 5 つwwwwwづwwwwwいwwwwwたwwwwwwwwwww
    • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
    • 2018年11月10日 22:15
    • 関係ない勇者のせいにされそうで怖い
    • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
    • 2018年11月10日 22:27
    • あの娘さん恋バナ好きなのに、保護者の監視が厳しくて春が遠いのか。
      乙女は幾つなの? 乙女何だからまだ10代だよね?まさか、30代で乙女名乗っているの?
    • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
    • 2018年11月10日 23:57
    • これは酔った勢いで勇者と…からの更なる修羅場ですかね…

はじめに

コメント、はてブなどなど
ありがとうございます(`・ω・´)

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