歴史があわただしく変動する第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期である。
1929年、フランスの様々な商品を宣伝するための宣伝カーのパレードが実施された。
フランス発の試みとなったこのパレードは、自転車レース「ツール・ド・フランス」のレースディレクターと、当時フランスを代表するチョコレートメーカー「ムニエ(Menier)」のムニエ氏が手を組み企画したものだ。
見た目もユニーク、一目で何の商品の宣伝なのかがわかる宣伝カーを一目見ようと、1000万物人がパレードを見に訪れたという。
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大人気となった宣伝カーパレードは、戦況が許す限り長きにわたり毎年開催された。
最初はただ走るだけだったが、最終的にはこの宣伝カーを使った公式のレースまで行われた。見た目だけでなく走りにもこだわらなくてはならない。
そのため、ルノーやシトロエンのような自動車メーカーの標準的なシャーシに搭載されているような部品が、オージュローやユーリエのような部品メーカーにより供給され、コーチビルダーが車を組み立てていったという。
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2009年には一部の車両が引退したが、ボンハム社が50〜60年代の宣伝車をオークションに出品した。また、ミニカーでも再現されたそうだ。
今日もまだキャラバンカーはツール・ド・フランスの観客を楽しませる重要な要素だが、現代のメーカーにもこれらのような独創的なデザインをして欲しいものだ。
References:MESSY NESSY / Design You Trust / written by いぶりがっこ / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
今見入ることができるのはレッドブルの宣伝カーくらいかな?
単なる広告は山ほど見るけどな。
2. 匿名処理班
日本でもキリンビールのビール瓶型やカバヤのカバ型があったし、レッドブルの缶が載ったのが走ってる。
一番最後の竹ヤリすごいと思ったら、BICボールペンなんだ。
3. 匿名処理班
「チキチキマシン猛レース」みがあって見てるだけで楽しい
最近は爆音で走るアドトラックがうるさくて迷惑なのだが
この記事みたいな楽しい宣伝カーのほうが目立っていいと思うの(法的に走れなさそうなのも有るけど)
4. 匿名処理班
Fallout4の車のデザインは根拠があったのか
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6. 匿名処理班
空力特性が悪そうなので高速クルージングには向かないだろう。