235 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/02/28 14:05 ID:Lzshs/cW
小学3年生の時、同じクラスになってからずっと好きな人(以下、M)が居た。初恋だった。
私は、好きな人を聞かれると素直に答えていたので、なんというか周知だった。
囃し立てられるって事は無かったけど、それでも、その人には伝わっていたと思う。

小四の運動会の時。Mは徒競走の選手として出場していた。
精一杯応援した。3位だった。

その小学校では、1~3位の選手には、色違いのリボン(飾れるように安全ピン付き)が配られていた。
私は足が遅かったので、そのリボンにすごく憧れていたのを憶えている。

運動会が終わり、テントとか色々な道具を撤収していた時、彼が走り寄って来て、「ん」と、手を差し出した。
その手には、3位の選手のリボンが。私が受け取ると、Mはそのまま自分の持ち場へ走り去って行った。

「憧れている」とMに話した事があった。Mはそれを憶えていてくれた。
しかも、自分のリボンを私にくれるなんて。すごく嬉しくて、嬉しくて嬉しくて。
でも、急なことでその時はお礼が言えなかった。翌々日言ったけど。

それからは、給食でデザートをくれたり、ドッジボールで鈍くさい私を守ってくれたり。
今思えば、きちんと告白してればよかったのかもしれない。でも、出来なかった。

小5になって別のクラスになり、私には別に好きな人が出来て、そのまま疎遠になった。
今でも、リボンをくれた時の笑顔を思い出す。夢に見る。