【モバマス】ありす「長いようで短い6年の間」
桃華「今の言葉、本心なんですの!!?」
ありす「ええ……その通りですが」
梨沙「……なんか調子狂うわね」
千枝「あ、ありすちゃん……あのね、プロデューサーさんのこと、そんなに悪く言うのは……」
ありす「千枝さんみたいに、ベタベタしたくないだけです」
千枝「ふぇ」
千枝「くすんくすん」
雪美「千枝……元気出して」
由愛「ち、千枝ちゃん……ありすちゃんはちょっと機嫌が悪いだけだよ」
美穂「えっと……機嫌が悪いだけにしては、はずみで言うようなレベルじゃないこと言ってるし」
夕美「あの日とか?」
藍子「夕美さん!」
夕美「さすがに冗談じゃ済まされないよね」
藍子(でもいったいどうして……)
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
唯「じゃあ、召し上がれ」
カチャ
文香「で……では」
幸子「いきます」
ありす「うぅ……」
パクッ
「「「か、辛ー――い!!」」」
ゴクゴクゴク
ありす「ふぅーっ、ふぅーっ」
文香「や、やはり…この程度でもこうも我慢できないと、その……棄権すべきかと」
幸子「ダメです!今度の新番組『キラキラ冒険バラエティー。世界の果てまで逝ってm@s』に参加できないじゃないですか!」
唯「ずいぶん、アブナそうな番組名だね♪」
文香「しかも私たちが……それに参加するなんて」
ありす「番組出演の練習に、唯さんに頼んで作ってもらってやっているはずなんですけど……」
唯「あはは、これでも少し減らしたんだけどね……」
幸子「これでですか……」
「しかし、カワイイボクは諦めませんよ!」
「必ず、テレビの前の皆さんにボクのカワイさをお届けするのですから!」
唯「とりあえず練習あるのみだよ☆」
文香「は、はい……」
パクッ
「ひぃぃぃぃぃ!」
ありす「文香さーん!」
……
ありす「ふぅ……まだヒリヒリします」
「お二人はまだ練習するとおっしゃってましたが、私はL.M.B.Gの皆さんとレッスンが……」
「うぅ……お水を」
ガチャ
ありす「お水はありませんでしょうか……」
「あ、ありました」
カパッ
「んぐ……んぐ」
「少し、変わった味がしますね?いろは'sの新作でしょうか?」
ググッ
「っ!?」
「な……何……この感覚は……」
「ダメ……そんなこと考えちゃ……」
ガチャ
ありす「……」
千枝「あ、ありすちゃん、おはよう」
桃華「おはようございます。ありすさん、今日は急ではございますが、マストレさんがお休みで自主練になりましたわ」
ありす「……そうですか」
梨沙「ねぇ、このステップの後って声出しにくくない?」
小春「それ、小春も思いました~」
みりあ「ねぇ、ありすちゃん。なんかコツってない?」
千枝「だ、ダメだよ。ありすちゃんに手伝ってもらっちゃ…」
桃華「そうですわ。まずは自分で」
ありす「私、自分のダンスをやりたいから手伝いませんよ」
由愛「えっと……ありすちゃんも自分のパートがあるし……」
梨沙「でも、後で実は私もってなっても知らないわよ」
ありす「ええ、構いません」
みりあ「で、でも、みんなでやった方が」
ありす「私、いつも教えてばかりですが、たまにはご自身でやられるのはどうですか?」
千枝「ご……ごめんね。ありすちゃん」
バタン
雪美「ありす……どうしたの?」
梨沙「さぁ?」
桃華「まぁ、ありすさんに頼ってばかりなのもありましたし、今回は反省しないといけませんね」
舞「ありすさんに負担ばかりかけさせられませんからね」
みりあ「うんうん、じゃあ、がんばろー!!」
桃華「というより、9歳組がいらっしゃらなくて正解ですわ」
梨沙「くるみもね」
由愛「多分……みんな泣いちゃいますから」
小春「……」
千枝「小春さん?」
グスッ
『あ……』
小春「うわぁぁぁぁん、ありすちゃんが怒ってますぅ~」
舞「わわっ、お、落ち着いてください!」
桃華「そうですわね」
千枝「千枝、仲直りのために、何かケーキを作ってきますね」
小春「ケーキですか~」ケロリ
舞「小春さん……泣き止んじゃいました」アゼン
梨沙「ゲンキンなもんね」
アハハー
モバP(以下P)「おっ、ありす。もうすぐ昼だけど一緒に新しくできたパスタ屋に行くか?」
ありす「……プロデューサー達と一緒は嫌です」
「それから橘と呼んでください」
P「」
P「キラワレタキラワレタキラワレタ」
ちひろ「どうしましょう、これ。お仕事をしてくれません」
柚「捨てるぐらいなら、柚がもらうよー!」
あずき「ずるーい!あずきも半分ちょうだい!」
忍「半分ってねぇ」
穂乃香「それよりもどうかしたんでしょうか?ありすちゃんが、まるでいつもと真逆に感じます」
あずき「じゃあ、すけーぷごーと大作戦といこうか!」
忍「すけーぷごーと?」
柚「……ねぇ、あずきチャン。こっち見てるケド、もしかしてそのイケニエの役目って、柚のこと?」ガクブル
あずき「越後製菓大作戦だね」
忍「正解ってことか……」
ありす「……橘です」
柚「タ、タチバナサン……ユズ、イチゴパ、パスタガタベタイナ」ガタガタブルブル
あずき「頑張れ、柚ちゃん!」
忍「見てて気の毒に思うな」
ありす「いいんですよ。嫌いなら嫌いとおっしゃっていただければ」
柚「エっ……」
「じゃあ、何。ありすチャンは柚が嫌いってわかってて、いつもイチゴ料理を押し付けていたわけ!?」
ありす「はい。私にとって、イチゴの素晴らしさが伝わらない方は、せいぜい味見していただくのが妥当かと」
柚「」ブルブル
「ありすちゃん!」
ありす「橘です」
柚「橘でもなんでもいいよ!ありすちゃんにとってのイチゴって、嫌いな人に無理矢理食べさせてまずい思いをさせて」
「イチゴにとっても望まれたわけじゃない消費になってもいいわけなの!?」
ありす「……」
「それに、いい歳して『いちごの国からきたイチゴ姫ですよ』でもしろと?」
「そんなこと、仕事でもない限り御免被ります」
夏川「へっくしゅん!」
麻倉「わわっ、ナンちゃん風邪?」
雨宮「もちょがほこりをふぅ~ってやったからじゃないかなww」
ありす「そうですか……では再認識をお願いします」
柚「#」ピキピキ
「何それ!イチゴが大好きってことだから前みたいに暴走したって、好きだからやったって柚の中でそう……思っていたのに……」
ありす「勝手にそういうように思われても困りますね」
柚「っ!」
バタン
ありす「橘です」
P「た、橘さん……あまり、もののはずみで人に言うようなことじゃないぞ」
ありす「いけませんか?」
P「そのな……」
ありす「……疲れたんですよ」
「アイドルをしていることではなく」
「プロデューサーを待ち続けていることに。それがすべて嫌になる原因です」
ありす「えぇ」
「プロデューサーが待っている様子もなく、気持ちもわからない以上、好きでいられることができません」
「むしろ、その反動で嫌いになったぐらいです。愛情と憎しみが表裏一体って言葉は、本当だってよくわかりました」
「安心してください。プロデューサーとしての腕力は頼らざるを得ませんので、アイドルを続ける以上、お世話にはなります」
桃華「な……な……」ワナワナ
千枝「も、桃華ちゃん?」
桃華「なんなんですの!!」
ありす「ふぅ……すっきりしました」
「今まで溜め込んできたのを出し切った気分です」
「まぁ、プロデューサーと一緒になるといっても、子どもからの口約束ですから、正直プロデューサーもほっとしたでしょう」
P「」チーン
ちひろ「死体に鞭を打たないで下さい!!」
藍子「ちょ、ちょっとおかしいです。少なくてもありすちゃんのプロデューサーさんを想う気持ちは」
夕美「間違いなく本物だったはず……」
由愛「でしたら……どうして?」
「ほー」
「悪い……いえ、独占欲が、違う形で花を開かせたみたいでしてー」
芳乃「智絵里殿ー」
智絵里「我が名は緒方智絵里。国父倭の赤子にして、皇軍の兵士なり 勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん‘虎徹’艨艟奮起!」
「ありすちゃん……御免!」
ありす「えっ……」
グボッ
バタン
千枝「あ……ありすちゃん!」タタッ
ありす「うー……」
智絵里「大丈夫。悪いのを切っただけだから」
桃華「悪い?」
芳乃「……簡単に申しますと、ありす殿の中でたまっていた不満などを表に出す作用があったみたいですがー」
智絵里「その効力が強すぎて、想いや何でもない心までネガティブというか、悪く思い込むようになったわけ」
桃華「それででしたのね……」
芳乃「……生まれて心を持ってから約6年。さらに最低でも待たねばならぬ時は6年。これではありす殿の心が蝕まれるのも当然でしてー」
智絵里「そう思うと、あゆみちゃんは強いね」
桃華「……たしか11歳ですのね」
芳乃「おそらくー、何かの薬品でしてー」
夕美「薬品……」
唯「薬品……」
?「にゃはは~」
三人『おけ。捕まえてくる』
数時間後、プロデューサーのジャケットに釣られ、志希は捕まることになるのは別の話である
ありす「イチゴはフルーツにして野菜という完全食品です。さらに言えばローカロリーでビタミンも豊富です」
桃華「ありすさん……まだ薬の影響が」
千枝「はーい、ありすちゃんはこっちで寝ていようね」
智絵里「どうやら戻ったみたいだね」
芳乃「でしてー」
智絵里「でも……」
「人を好きになるって難しいね」
芳乃「ほー」
智絵里「好きになっちゃったらどこまでも……自分が最低なら、相手はさらに最低になるどん底の関係になるかもしれないし」
「ちょっと感情がズレるとすぐに釣り合わなくなるし……」
芳乃「……もしかして気になる方でも?」
智絵里「そんなんじゃ……ないよ。ただね、一般論としてね……」
芳乃「智絵里殿……」
智絵里「ちょ!?」
芳乃「ご安心をー。みねうちでしてー」
ブンッブンッ
智絵里「ちょ!法螺貝を振り回さないで!」
芳乃「ほいっ、ほいっ」
マツノデシテー
イヤダヨー
(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー
ではありがとうございました
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コメント一覧 (1)
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- 2018年11月15日 00:01
- あゆみって誰?
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