校長のセクハラと不倫を告発した女性教師に半年の禁固刑、まさかの判決に絶句…インドネシア
インドネシアのロンボク島で教師をしていたバイク・ヌリル・マクヌンさん(36歳)は、勤務先の校長からホテルに何度も誘われるなどのセクハラ被害を受け、校長と別の女性との不倫関係を暴露しました。
ところが訴えられたのは彼女のほうで、最高裁は彼女に禁固6か月の判決を下したのです。
既婚者であるマクヌンさんは、校長から繰り返し言い寄られるなどのセクハラを受けていました。しかし仕事を失うことを恐れた彼女は、その時点では行動を起こしませんでした。
その後も校長のセクハラは続いたことから、マクヌンさんは電話を録音することに。すると校長が会計担当の女性と不倫関係にあると語り出したのです。
同僚の勧めもあり、2012年に録音した音声を公開すると、激怒した校長は彼女を解雇、告訴しました。
下級審理では無罪判決が出たのですが、最高裁ではなんと有罪、電子情報法違反により禁固6か月と5億ルピア(約390万円)の罰金が言い渡されたのです。
思いもよらぬ結果にマクヌンさんの夫もショックを受けており、マクヌンさん自身も「私は何も悪いことをしていない被害者です」と語っています。
インドネシアの電子情報法はあいまいで、裁判官のさじ加減によって左右されるとの批判も多く、ロンボク島の検察当局は今回の件を見直しているところだと述べています。
インドネシア司法は汚職・わいろが横行しており、おかしな判決が多いと非難されているとのことです。