177 名前:仕様書無しさん[sage] 投稿日:03/11/27 17:23
小1の時男女同じ教室で着替えさせられてました。
他の女子が嫌がる中、鈍い私は堂々と脱いで着替えてました。
でも隣の席の男子が「…お前、ボインだな」と言い出して、
それ以来ボインボインと呼ばれて(小1でボインも糞もないですが)
その男子の事が死ぬほど嫌いになって、すく泣く女子になったのですよ。

でも、半年くらいした時…
こともあろうに、私は教室で授業中にお漏らしをしてしまいました。
あ、これは小の方です。もう、すっごいはずかしかったです。
先生が私の足下の水たまりに気が付いて、これはなあにと訊かれて、
もう恥ずかしくって私は半べそ状態だったのですが、
なんと、隣の席の大っ嫌いな男子が、突然立ち上がって、
「俺、昼にお茶零して忘れてたッ!!」って言ってくれたんです。
それだけじゃなくて、彼は、だーーーって廊下まで駆けていって、
掃除用の雑巾をとってきて、なんと床に流れた私のおしっこを、
自ら拭き取ってくれたのでした。
お陰で、私は誰にもからかわれませんでした。
(先生は流石に気が付いていて、後年、二人の間で笑い話になりましたが)

ただ私は恥ずかしくて、その後もずーっと彼に御礼を言えませんでした。
彼の態度は六年生まで変わらず、ずーっと私をボインボインと呼び続けました。
嫌は嫌でしたが、それでも前ほど嫌ではなくて、私は泣かなくなりました。
冗談っぽく、パーンチとか、キーックとか、返すようになっていました。
そんなことしながらも、彼は、私の心の中ではヒーローでした。

やがて別々の中学に行き、高校も違って、顔を合わせることはなくなりました。
社会人になってから、風の便りに彼が事故死した事を聞きました。
お葬式も行ってません。お墓参りもしてません。ただただ、泣けました。
いまでも、彼は、私にとってのヒーローです。