戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://news4vip.livedoor.biz/archives/52301919.html


【恐怖】村にあったオヒツギシのお話 : 【2ch】ニュー速クオリティ

【恐怖】村にあったオヒツギシのお話



【恐怖】村にあったオヒツギシのお話

ohi



1: :2015/05/24(日)22:29:55 ID:
オヒツギシ、漢字で書くと御棺石らしい。 
当時の俺はそんなこと知らんガキだったので、オヒツギシという音だけでそれを認識してた。 
俺の出身は、FKSM県の今はKTKT市に吸収されてしまった某村なんだが、そこのIID山手前の行き止まりの部落から 
ちょっと廃炭鉱の方に入ったところにオヒツギシは鎮座していた。 
あ、一応注意しておくけど、これは落ちもない胸糞悪い話だから閲覧注意ね。


https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1432474195/
2: :2015/05/24(日)22:30:47 ID:
オヒツギシは自然石にしてはかなり整った直方体で、下駄の歯みたいな二本の石柱の上に乗ってた。
後から知ったことだが、オヒツギシはその名前が表す通り、棺だったそうだ。
鬼の。
でも、そんなこと知らんガキからすると、オヒツギシは格好のランドマークで、
夏はかけっこの目的地、冬はショートスキーの目的地にしてしょっちゅう遊びに行ってた。
親の世代は気にしてなかったけど、じいちゃんばあちゃんの世代はオヒツギシを恐れてて
俺らが頻繁にオヒツギシへ行くのを知るといい顔をしなかった。
3: :2015/05/24(日)22:30:53 ID:
見てるぞ
4: :2015/05/24(日)22:30:58 ID:
なんでも、オヒツギシは葦名氏の開祖佐原十郎義連が、源頼朝に領地を貰ってこっちにやってきた時
地元を荒らす鬼を退治して封じ込めたものらしい。
まぁ、多分征服者としての佐原氏が地元の勢力を駆逐して、その供養の為にでも建てたものなんだろう。
信心深いお年寄りは、オヒツギシを粗略に扱うと祟りがあると信じてて
俺らガキがオヒツギシに悪さしないかと心配してたらしい。

11: :2015/05/24(日)22:32:27 ID:
芦名盛氏?
23: :2015/05/24(日)22:35:56 ID:
>>11
葦名盛氏のご先祖様由来のものだよ。

※蘆名盛氏(あしな もりうじ)は、戦国時代の陸奥国の武将・戦国大名。蘆名氏第16代当主。(wikipedia参照) 
5: :2015/05/24(日)22:31:11 ID:
まぁ、当然そんなことを聞いたら俺らは恐れるどころか逆に好奇心をそそられるわけで
いつの間にかオヒツギシの秘密を暴こうみたいな話になっていた。
先にも書いた通り、オヒツギシは二本の石柱の上に乗ってて、まるで下駄みたいな外観をしている。
だから、歯と歯の間、オヒツギシの下には地面との間に空間が開いていて、まずはそこを調べようという事になった。
6: :2015/05/24(日)22:31:27 ID:
小5ぐらいの頃のだったかかな、ある日、近所の悪ガキ3人でオヒツギシへ行って、
地面との隙間に入ろうとしたけど案外隙間が狭くて入れなかった。
そこで、次はスコップを持ってきて、土をちょっと掘って中の方に入ってみようということになった。
土は思いの外柔らかくて、ザクザク掘れて、あっという間に子供なら入り込めるぐらいの大きさになった。
7: :2015/05/24(日)22:31:38 ID:
悪友のKが中に入ってみるとオヒツギシと地面の間に、たくさん樹の枝がつっかえ棒のように立てられてるのを見つけたらしい。
気持ち悪いと言って、Kはすぐに隙間から出てきた。
それに興味を引かれたのか、今度はYが中に入っていった。
Kは気分転換のためか、オヒツギシによじ登って上に立った。
8: :2015/05/24(日)22:31:46 ID:
福島県 喜多方市 飯豊山

9: :2015/05/24(日)22:32:02 ID:
>>8
特定早い><
12: :2015/05/24(日)22:32:30 ID:
すると、俺らが土を掘って地盤が均衡を失ったためか、オヒツギシが急に真ん中から割れて、Yが下敷きになってしまった。
Kもオヒツギシから転げ落ち、パニクる俺達。オヒツギシの下にいるYのうめき声を聞いて更にパニックになってしまった。
石を持ち上げようにも子どもの力ではびくともせず、俺達は急いで自転車に乗って最寄りの部落まで大人を呼びに行った。
13: :2015/05/24(日)22:32:51 ID:
でかいの想像してたけど意外とちっちゃいのか
14: :2015/05/24(日)22:32:52 ID:
大人も駆けつけて何とかYを助け出そうとしたけど、石はやはりびくともせず、そのうちYはうんともすんとも言わなくなってしまった。
結局、大人が警察に通報し、警察がどこからかショベルカーを持ってきて、オヒツギシはやっと持ち上げられ、Yの遺体は搬送された。
最後はずっと、現場は青いビニールシートに覆われていたため、俺らはYを見ることが出来なかった。
15: :2015/05/24(日)22:33:05 ID:
その後俺らは当然烈火の如く怒られ、俺はしばらく座敷牢に軟禁され、巫女さんだかなんだかが毎日来て俺の前でひたすらお祓いをしていた。
そのせいでYのお葬式には出られず、それが今でも悔やまれる。
座敷牢から出た後は、同じく軟禁されていたらしいKと一緒にYの家に謝りに行った。
Yの両親は心ここにあらず状態で反応が薄く、Yの祖父には睨まれたがそれだけで終わった。
どうやらうちが村の領主の家系だったので、Yの家は俺に強く物を言えなかったらしい(これは後で聞いた話だけど)
俺とKは罪悪感に耐えかねて、度々Yの家の仏壇に手を合わせに行ったけど、
ご両親にやんわりともう来ないでくれと言われて、Yの家には行かなくなってしまった。
16: :2015/05/24(日)22:33:16 ID:
意気消沈して、俺とKは学校でもすっかり大人しくなってしまって、痛ましい事故だったと俺らを慰めてくれる人もいたけど
でも、俺とKはなんで死んだのが自分じゃなくてYだったのか、もっと上手くやれば助けられたんじゃないか
いやいやむしろそもそもあんな事しなければよかったとずっと後悔し続けてた。



  


コメントの投稿