752 :わんにゃん@名無しさん :2007/01/31(水) 01:15:20
3歳のころ、親に猫が欲しいって、ダダをこねたのがきっかけで
親が親戚から猫もらってきました。

名前は「マリコ」ていって
変な名前だけど、本当にマリみたいに
まるっこくてキレイな三毛猫だった。

俺は両親共働きで小学生のときも鍵っ子だった。
兄弟もいなかったんだけど、家に帰ると
マリコがいるから寂しくなかった。
本当に猫と一緒に育った子供って感じ。

でも猫の寿命は短い。俺が中学一年の頃、
マリコはもう老衰で死ぬ寸前って感じだった。
名前を呼ぶと、かすれた声で必死に返事を返すのがやっと。
最後は家の中で、俺らの見ている前で死んじゃった。

でも、それがすごく変な死に方。
さっきまで部屋でうずくまっていたマリコが突然無理やり立ち上がって、
ふらふらと必死にゆっくり歩いて、
それから俺の近くに来て死んだんだ。

その様子を見ていたおふくろがもの凄く号泣していて、
もちろん俺も泣いていたんだけど、尋常じゃないくらいおふくろが
泣いてるから、何でそんなに泣くんだと聞いたわけ。

要は、猫ってのは死ぬときに人知れず、森の中や、縁の下で
身を隠して死ぬっていう習性があるらしく、
みんなの見ている前で部屋で
死ぬなんてのは珍しいとのこと。

俺が小さいころ、そんな猫の最期の習性を知らされて、
マリコとそんな死別をするのが嫌で仕方がなかったらしく
マリコに向かって「死ぬときは、絶対この部屋で死んでね。
知らないところで死んだら嫌だからね!」って
必死でお願いをしてたらしい。

最期に、俺のお願いを聞いてくれたマリコ。
猫が人間の言葉わかるってのは本当みたいです。