二人しかいない部だったけどあの頃は本当に楽しかったなあと思ってる先輩ちゃん「あ! ○○だ、○○ー!」
先輩ちゃん「家族旅行? へー、凄い偶然だなあ……元気にしてた?」
先輩ちゃん「ん? 私は大学の帰り」
先輩ちゃん「ああ、私服見たことなかったっけ? あはは、お前も、なんか学生服以外だと新鮮だなあ!」
先輩ちゃん「あ、ねえ! オセロ部どうなった? ちゃんと新入部員集まったか?」
先輩ちゃん「え!? たくさん集まった!? 何人!?」
先輩ちゃん「へ、へえ~……私が居なくなった途端にそれって、何か、傷付くなぁ……」
先輩ちゃん「ま、まあ、私割と人見知りだし、その、勧誘が下手だったのはわかってるけど、なんかなあ……」
先輩ちゃん「や、まあ、でもなんだかんだ、二人だけでも楽しかったよねえ、あの頃!」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……懐かしいなあ」
先輩ちゃん「……あーん? 先輩の言う事聞けないっての?」
先輩ちゃん「そんなの気にしなくていいのに。○○ならいいよ」
先輩ちゃん「ねー、いいだろー? それとも、私といるの、嫌だったり……?」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……! も、もう、変な遠慮なんてしなくていいのにー!」
先輩ちゃん「家にオセロの盤あるし、久しぶりに一局しようよ!」
先輩ちゃん「へへ……精進してる? どんだけ強くなったか見てあげるよ」
先輩ちゃん「まー、私にはまだまだ敵わないだろうけどなー?」
先輩ちゃん「あーん? じゃあ賭けてもいいよー。私が負けたら、何でもしてあげるから!」
先輩ちゃん「ほらほら、こっちこっちー! はーやくー!」
先輩ちゃん「~♪」
先輩ちゃん「ちょっと待っててね。あ、適当に座ってていいよー」
先輩ちゃん「えーと、オセロ、オセロ……押し入れにあったっけ?」
先輩ちゃん「えーっと……」
先輩ちゃん「……んー? なーに?」
先輩ちゃん「ああ、部屋が結構片付いてるって? そうかな?」
先輩ちゃん「まああまり、物もないしなー」
先輩ちゃん「……ふーん、ふふーん、ふーん♪」
先輩ちゃん「……お、あった、あった!」
先輩ちゃん「よーっし、じゃあやろやろー」
先輩ちゃん「こうやって向き合ってるの、思い出すよねえ、高校の時のこと」
先輩ちゃん「放課後はいつもこうしてたよねえ」
先輩ちゃん「お前、一度も私に勝てなかっただろー?」
先輩ちゃん「ふふふ……懐かしいなあ……」
先輩ちゃん「んー? 後攻はお前に譲ってやるよ。あんまり変わんないしね」
先輩ちゃん「お好きなところにどーぞ」
先輩ちゃん「ふむふむ……」
先輩ちゃん「……んー? どうした?」
先輩ちゃん「……大学生活?」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「んー、まあ、ぼちぼち……」
先輩ちゃん「……まあ、オセロ好きな奴はいないかも」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……と、友達? と、友達って、なにー? おいしいのー? なんて、ははは……」
先輩ちゃん「ま、まあ! そんなことより! お、お前の方はどうなんだよ! 部長ちゃんとやれてるかー?」
先輩ちゃん「部長は強くないといけないんだぞー! そう、この私のように!」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……あ、そこ打っちゃうかあ」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「ま、まいりました……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……わ、笑えよ」
先輩ちゃん「……」 👀
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先輩ちゃん「……むくれてなんかないし」
先輩ちゃん「泣いてもないし! あーもう、うっさーい!!」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……ん? 何?」
先輩ちゃん「……んー? 負けたら……?」
先輩ちゃん「なんでも……?」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……ああ、そういや、そんなこと、言った、かも」
先輩ちゃん「いや、確かに、まあ、言った、けどぉー?」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……いーよ、別にぃ。何でも言えばー?」
先輩ちゃん「拗ねてなんかないし……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……痛いのはやめてよ?」
先輩ちゃん「いいけど、まだご飯の時間じゃないよ?」
先輩ちゃん「夕飯まで待つって? え、いいの? だって、家族旅行って……」
先輩ちゃん「連絡する? あっそう……」
先輩ちゃん「ふーん……」
先輩ちゃん「……夕飯の時間までいるんだ」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……しょ、しょうがないなあ! じゃあ、可愛い後輩のために、腕によりをかけて作ってあげますか!!」
先輩ちゃん「しょうがないなーもう」
先輩ちゃん「ほんと○○はなー、私に甘えるところあるからなー」
先輩ちゃん「ふんふふー」
先輩ちゃん「今日は天ぷらとサラダとみそ汁にしようと思ってたけど、○○もそれでいい?」
先輩ちゃん「あはは、それならよかった」
先輩ちゃん「……んー? まあ人並みにはできるけど」
先輩ちゃん「お前ー、私に手作り料理お願いしといて、そんな予想外みたいな反応すんな!」
先輩ちゃん「下手なら下手でも良かった? いいわけあるか! お前に不味いものなんか食べさせられんわ!」
先輩ちゃん「はー、ったく、お前はそういうところあるよなー」
先輩ちゃん「……そう言えば、覚えてる? お前が昼の時間に……」
先輩ちゃん「はー……あ、もうこんな時間か」
先輩ちゃん「じゃあ、ちょっとご飯作ってくるから、待ってて」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……ん? なーに?」
先輩ちゃん「エプロン姿がどうした。んー?」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……へ、変な奴だな」
先輩ちゃん「あ、何で撮るの! このバカ!」
先輩ちゃん「あいつはなー、ああいうところあるからなー……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……ふんふーん」
先輩ちゃん「ふふふーん……♪」
先輩ちゃん「るーるるーらー♪」
先輩ちゃん「ノートなんか見たって何も面白くないだろ……」
先輩ちゃん「ていうかお前勉強苦手だし、うちの大学の講義の内容なんて理解できないだろ」
先輩ちゃん「はいはい、いいから手伝ってよ。お前の分もあるんだから」
先輩ちゃん「……どーよ。凄くおいしそうでしょー?」
先輩ちゃん「んあっ!? ……そ、そんなに褒められるとは思わなかった……」
先輩ちゃん「……でも、別にいつもの奴だしなー。折角だし、買い出し行って特別なの作ればよかったかな……」
先輩ちゃん「……私がいつも食べてるのを食べたい? な、なんだよそれ」
先輩ちゃん「変な奴だなー……」
先輩ちゃん「いただきまーす」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……どう?」
先輩ちゃん「! そ、それはよかった」
先輩ちゃん「お、大袈裟だなー、お前はー……もう」
先輩ちゃん「……たくさん食べろよー、いっぱい作ったからなー」
先輩ちゃん「……~♪」
先輩ちゃん「ほんとお前はなー、そういうところあるからなー」
先輩ちゃん「んふふ、あはは!」
先輩ちゃん「はー……あ」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……もう、こんな時間か」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……そろそろ、出なくちゃいけない時間?」
先輩ちゃん「……そっか」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……あの、もしよかったらさ! 明日、ここら辺案内しても」
先輩ちゃん「あ、そ、そっか。家族でもう行くところ決めてるんだ……」
先輩ちゃん「あはは……そっか……」
先輩ちゃん「……あはは」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……あの、ね」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……凄く、寂しい」
先輩ちゃん「まだ行ってほしくない……」
先輩ちゃん「……」 👀
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先輩ちゃん「……うん」
先輩ちゃん「……大学だって、お前がいないとつまらない……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……あの頃は」
先輩ちゃん「あの頃は、お前と一緒にいられて、本当に楽しかったなあ……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……うん、わかってる」
先輩ちゃん「じゃあね、ばいばい……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……? どうしたの?」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……ええと」
先輩ちゃん「な、なんでだきしめられてる?」
先輩ちゃん「……待ってて、って、何を……?」
先輩ちゃん「うちの大学……? 誰が? お前が?」
先輩ちゃん「……で、でも、お前、そこまで成績……模試でいい結果でてきてる? 本当に?」
先輩ちゃん「お前が……? 本当に?」
先輩ちゃん「そ、そっかー……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……な、なんだよー」
先輩ちゃん「なんだよー! そういうことは早くいってよなー!」
先輩ちゃん「勉強だっていろいろ教えてあげるのにさー! なんだよーもう!」
先輩ちゃん「しょうがないなー……ちょっと待ってろ」
先輩ちゃん「しょうがないなーもう……」
先輩ちゃん「中に書き込みとかあるから、参考になると思う」
先輩ちゃん「これがあれば、勉強苦手なお前でも合格間違いなしだ!」
先輩ちゃん「ああいいよ、いいよ、よきにはからえ……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……でも、あれだなー……お前がうちの大学に来るっていうと、あれだなー」
先輩ちゃん「すぐにオセロ研究会を発足しなきゃだなー」
先輩ちゃん「私とお前のオセロコンビが復活ってわけだ」
先輩ちゃん「お前が来るまでには私もちゃんと腕を磨いてるからなー」
先輩ちゃん「だから、あの、ええと……」
先輩ちゃん「……うん」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「待ってるから……」
先輩ちゃん「絶対に来てね」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……」
先輩ちゃん「……約束なんだから」
目玉さあ本当さあ
目玉何なの
高木さん書いてる人の
見たことある?
将棋の奴可愛いですよね
元スレ
二人しかいない部だったけどあの頃は本当に楽しかったなあと思ってる先輩ちゃん「あ! ○○だ、○○ー!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1543144144/
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コメント一覧 (3)
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- 2018年11月26日 23:27
- 一人暮らしで天ぷら作るのはないわね
-
- 2018年11月26日 23:40
- 確かに天ぷらはめんどいな
ちゃんと料理する人なら作るのかしらん
-
- 2018年11月27日 00:00
- なにこの目玉、どうやったら出てくるの?
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