少女「私何も盗んでないです!」 店長「鞄に>>3(夢)が!」
少女「何かの間違いです、私何も盗んでないです!」
店長「なら鞄の中を見せてもらおうか」
少女「い、嫌です!」
店長「ええい、貸しなさい!」 グイ
少女「あっ」
店長「ほら見ろ、鞄の中に>>3があるじゃないか!」
少女「こ、これは私の夢です!」
店長「ほう、これが君の夢だとまだ言い張るのか?」
少女「そ、そうです! それが私の夢じゃない証拠でもあるんですか!」
店長「私も夢を売る仕事をしてるんだ、見ればそれがどんな夢かはすぐ分かる」
店長「この夢は>>13」
少女「でき、そこない?」
店長「そうだ。真剣に夢見ている人の持つ夢は輝いているんだ」
店長「これを見てみろ。消えた電球のようじゃないか」
少女「そ、それは、だって」
店長「これの持ち主はこの夢と何も向き合っていない」
店長「夢が欲しい、夢を持ってる人になりたい」
店長「そんな安易な気持ちで適当な夢を持っているだけの人間だ」
少女「ち、違います、そんなの嘘です! 私は真剣に>>18になりたいんです!」
アボリジニのドットペインティングやアートにふれるため
過酷な大地にすむ原住民のキャンプにとまりこみでついていく孤高のアーティストさ
店長「ほう、じゃあアボリジニアートについて是非語ってみてくれ」
少女「……」
店長「言えないだろう。大方、珍しい夢を持っていれば注目されると思って盗んだんだろう」
店長「その夢はね、私の友人から譲り受けたものなんだよ」
少女「え?」
店長「彼は何度も国外に足を運んではアボリジニアートの研究をしてたのだが」
店長「足を悪くしてしまってね。研究の道を諦めて私に夢を譲ってくれたんだよ」
店長「『僕の夢を継いでくれる誰かに渡してくれ』と言ってね」
少女「……私、警察の人に捕まるんですか?」
店長「>>28」
少女「え?」
店長「一度手にしてしまえばもう手放せないんだよ」
店長「その人が本当にその夢を諦める決意をするまでは、決してね」
店長「君はその夢を諦めたのかな? ほら、夢を見つめてごらん」
少女「私は……」 ジッ
少女「……分から、ないです。私、この夢のことを何も知らない」
店長「なら、君はまずその夢と向き合わなければいけないね」
少女「でもこれはお店の夢じゃ」
店長「ああ。だから結論が出たらまたここに来なさい」
店長「君がその夢を手放す決意をしたなら受け取ろう」
少女「はい。分かりました」
店長「ああ、それではまた」
「俺だ」
『どうした?』
「あの夢な、売れたよ」
『どんな奴だ?』
「女子高生だ。嬉しいだろ?」
『まあな』
「満足か?」
『少しだけ寂しいな』
「だろうな」
『なあ、その子は俺の夢を大事にしてくれると思うか?』
「大丈夫だろうよ。あの子は夢を諦めずに抱えていくことを選んだんだ」
『そうか、若いってのはいいな』
「それにもしあの子が諦めたとしても、また俺が売ってやるさ」
店長「この仕事こそが、俺の選んだ夢なんだから」
少女「何かの間違いです、私何も盗んでないです!」
店長「なら鞄の中を見せてもらおうか」
少女「い、嫌です!」
店長「ええい、貸しなさい!」 グイ
少女「あっ」
店長「ほら見ろ、鞄の中に>>67があるじゃないか!」
ビタン ビチャビチャッ
少女「あーあ、床が汚れちゃいましたね」
店長「ハッ、ヒッ、エッ?」
少女「クスクス、どうしちゃったんですか?」
店長「な、何? 何だこれ、何が、なんで死んで?」
少女「それは>>77だからですよ」
店長「ゆ、夢? これ、夢なのか?」
少女「当たり前じゃないですかぁ」
少女「私みたいな可愛い女の子が」
少女「こんな残酷な事するなんて」
少女「夢以外に起きるはずないじゃないですか」
店長「は、はは、確かに、そうだ。はやく起きないと」
少女「大丈夫ですよ」 ギュッ
店長「へっ?」
少女「ほら、耳元で私が3つ数えたら目が覚めますよ」
少女「3」
少女「2」
少女「1」
店員「ど、どうしたんすか、店長?」
店長「え? ああいや、変な夢を見てな」
店員「はあ、そうすか。あ、俺あがりの時間なんで失礼しますね」
店長「ああ」
店長(あんな夢を見るなんて、俺も疲れてるな)
店長「……ん?」
店長(あの動き、あれは万引きだな。注意しておくか)
店長「お客様、どうかされま……」
少女「私に何か御用でしょうか?」 ニコッ
店長「>>88」
店長(な、なんだ突然!? 俺、射精してるのか!?)
少女「あの?」
店長「うぐっ!」 ビクンビクン
少女「何もないのでしたら私、用事がありますので」
店長「ま、待て! 俺に何をした!?」
少女「はい?」
店長「何かしたんだろう!?」
少女「その、仰ってる意味がよく分からないのですが」
ザワザワ ナニアレ チョット ダイジョウブ? ザワザワ
店長「うっ、い、いいから来なさい! 万引きしたんだろう!」 グイグイッ
少女「私何も盗んで……」
店長「ハア、ハア……!」
店長(ここなら誰の邪魔もされずに……!)
少女「あの」 店長「な、なんだ?」
少女「……鞄の中を見せれば納得してもらえますよね?」 ニコッ
店長「>>94」
少女「痛っ、何するんです……!?」
店長「これ以上俺の現実をおかしくするなあああああああああああ!!」 ギュゥゥゥ
少女「あぐっ、息ができ……な……!」
店長「消えろ、消えろ、消えろ、消えろおおおおおおおおおおおお!!」 ギュゥゥゥ
少女「>>100」
店長「お、ぁ?」 ガク
少女「ああ、もう、とっても苦しかったです」
店長(身体に力が入らない。何だこれ、俺死ぬのか?)
店長「う、ぅ……」
店長(ヤバい、逃げないと。このままじゃ何をされるか……!) ズル ズル
少女「クスクス、どこに行くんですか?」
少女「早く起きないと>>107しちゃいますよ?」
店長(また意味の分からない事を!)
店長(いやそうだ、時間を稼げばきっと誰かが……!)
少女「はい、時間切れです。バ・ニ・シュ」 ツン
店員「ふぁ~あ」 スタスタ
店長(店員! 助かった!)
店長「あ、あ……!」
店員「クソだりぃ。つーか店長、時給あげろよな」 ブツブツ
店長(な、なんで目の前の俺を無視するんだ!?)
少女「あーあ、行っちゃいましたね?」
店長「う、うぅ……」
少女「このまま這いずり回って生きていくなんて、とーっても可哀想ですねー! うふふ」 ナデナデ
少女「そうだ、>>112してくれたら元に戻してあげますよ?」
店長「盲目白痴の神よ……!」
その時、名状しがたい事が起こった。
突如生じた空間の裂け目の向こう、遠い宇宙の彼方より何か冒涜的な物が現れたのである。
それが一体何だったのか、それはあきらかにされていない。
なぜならその場にいた全員が発狂して喉を掻き毟り、自らの命を絶ってしまったからである。
そうして>>1は「なんかすまんかった」と思い、スレをそっ閉じした。
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コメント一覧 (17)
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- 2018年12月04日 17:38
- 夢は夜見ろ
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- 2018年12月04日 17:42
- 夢っていうのは呪いと同じなんだ
呪いを解くには夢を叶えるしかない
けど、途中で夢を挫折した者は一生呪われたまま・・・らしい
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- 2018年12月04日 17:58
- 哲学的な一本目だった……次の怖い話はどうしてああなった……
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- 2018年12月04日 18:20
- これも全て乾巧という薄汚いオルフェノクのせいだ…
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- 2018年12月04日 19:09
- 何だって、それは本当かい?
-
- 2018年12月04日 19:12
- 糞スレ
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- 2018年12月04日 19:29
- 前半は良かったな
後半はもう少し捌けたらよかったな
-
- 2018年12月04日 20:01
- あなたの罪は、重い!
-
- 2018年12月04日 20:45
- GM、とりあえずSANチェックしとくね
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- 2018年12月04日 21:01
- ※10、その行為はあなたのセキュリティクリアランスでは許可されていません
-
- 2018年12月04日 21:28
- ※11
アルファコンプレックスにカエレ!!
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- 2018年12月04日 21:41
- 僕はね、正義の味方になりたかったんだ
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- 2018年12月04日 21:56
- おい知ってるか。夢を持つとな、時々すっごい切なくなるが、時々すっごい熱くなる…らしいぜ
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- 2018年12月04日 22:27
- 俺には夢がない、けどな
-
- 2018年12月04日 23:11
- 薄汚いオルフェノク沸きスギィ!
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- 2018年12月04日 23:29
- どうしてこうなったwww
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でも誰かの夢を守ることはできる!