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山にまつわる怖い話『忌み名』『オゲと呼ばれる人達』『一つ目の山神様』他 | 不思議.net

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山にまつわる怖い話『忌み名』『オゲと呼ばれる人達』『一つ目の山神様』他

2018年12月19日:22:00

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コメント( 1 )



314: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/09/26 22:26
姥捨て川
うちの母親が奈良出身なのだが、
小さい子供の頃はよく年寄りが川に首をつっこんだ状態で
死んでいたらしい。

なぜ、そのようなことになっているのかというと、
狸に化かされて、道に迷い山の中を歩き回される。
それで疲れてヘトヘトになったときに川が見えてくるらしい。
で、川の水を飲んだところで死んでしまう。
このように周りの大人に聞かされたそうです。
化かされないようにするには、タバコを吸う、もしくは吸わなくても
タバコに火をつけるだけで、煙を嫌がって狸は逃げるそうです。

で、この話を聞くとこう思う。
姥捨て山ならぬ姥捨て川であり、
実は迷ったのではなくて、人目のつきにくい夜中に
川に連れ出し無理矢理首を...
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

まあ、昔々のことなので、誰にも真相はわかりませんがね。( ゚Д゚)y-~~

『アガリビト』山に入ると一種のボーダーラインを越えてしまい人間に戻れなくことがあるらしい・・・・
http://world-fusigi.net/archives/9087095.html

引用元: ∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧







509: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/15 21:55
忌み名
雷鳥一号さんの話を読んでいたら思い出した私の父の話。

父(以降は兄)が子供の頃、弟と一緒に近くの山に薪に使う木を拾いに
行った時の事。
山深く迷信も多いその地域では、「猿・犬・猫」などの言葉を山へ行く前や
山に入っている最中には口に出さない様にと両親から強く言い付けられて
いたらしい。
が、ちゃんとその言い付けを守っていた兄とは対照的に、弟は山に入って
しばらくするとふざけて「猿」を連発。
いさめる兄の言葉も聞かず、弟はずっと「猿」を言い続ける。
すると、にわかに山が陰り、驚いて空を見上げた兄は今迄快晴だったのが
嘘の様に真っ黒な雲が生まれて自分達の頭上に集まり出しているのに気が
ついた。
辺りの雰囲気も妙にざわざわと落ち着きがなくなり、不吉な物を感じた兄は
弟を怒鳴りつけて黙らせ、拾った木を放り出して慌てて家に逃げ帰った。
息を切らせながら戻って来た彼らを、家に居た父(私の祖父)は説明される
前に「お前ら、山で要らん事言っただろう!!」と指摘。
何故分かったのかと聞いた兄に、父は「庭先から山を見ていたら、物凄い
勢いで雲がある一部分に集まって行き、しばらくすると消えて行った」と
答えた。
勿論、そのある一部分とは彼らが薪拾いをしていた辺り。
取りあえずひとしきり怒られてから事の次第を説明した兄は、父に「お前が
気が付いてなかったら、帰って来られなかったかもしれない」と言われた
そうだ。

ちなみに、この弟と同じ事をやって大けがをしたり、おかしくなって帰って
来たりした人も居るらしい(父談)
お陰で私も山に入る時は注意している。

524: 雷鳥一号 03/11/16 02:05
>>509
忌み名ってやつですね。地方によってかなり変わるみたいですよ。
でも、これに関わる話って、昔の差別に直結することも多いんで、
難しいですね。

513: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/15 23:59
509>なぜ猿・犬・猫がいけないんでしょうか?山の神様が嫌いな動物なのかな?本当にお父さんがいなかったら危なかったですね(^ー^;)。

536: 509 03/11/16 10:19
>>513
はっきりとした理由は聞いた事は有りませんが、祖父と父の話では、
四本足の動物全般を言わない方が良いとの事です。
猟師の場合、獲物の名前を言うのは仕方の無い事ですが、みだりに
連呼するのは未だに禁じられている様で。
確かに、山の神や山自体の雰囲気を壊す物として受け止められている
のかもしれません。
ちなみに509はもう50年程前の話。

大けがをした人は犬とか猿を連呼した直後に片側が崖になっている
山道で足を踏み外し、何十メートルも滑落した結果、折れていない
場所を探す方が少ない程ありとあらゆる場所を骨折した状態で発見
されたそうです。
私はこれらの事が偶然でも何でも単純に試すのが怖いので、山に入ると
自然と無口になります。

537: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/16 10:56
>>536
山で動物の名前を呼ぶ行為は、
例えば他人の家に来て勝手にそこの家のペットに名前を付けるようなもので、
山の神はそれを侮辱ととって然るべきだと思う。

516: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/16 00:12
昔、私の友達から聞いた話。
小学校の遠足で山に行き、集合写真を撮ったんだと。
んで、そん時の写真を母親に見せたら「鬼が写ってるね」って。
友達には何も見えなくて、ウソだと思ってたらしいんだけど、
兄貴も母親と同じ所を指して「鬼がいる」って。
その友達の兄貴と母親はいわゆる「霊感が強い」って人だったらしいけど。

ちなみにその山は、名前に鬼が付いていて、鬼にまつわる
伝説が残っていたりします。

538: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/16 11:34
山の神は女神で、犬や猿を嫌うというのは聞いた事があります。
また山でしか使わない言葉があり、獣は里とは異なる名前で呼ばれていた、とも。
調べてみると、海にも同じような言葉があって、
やはり猿は別の名前で呼ばれていたようですね。

別のスレで見た猿に憑くモノの話といい、
猿にまつわるタブーや怪異には、個人的に興味深いものが多いです。

539: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/16 12:56
友達のお父さんがまだ若い頃の話だそうです。


一人で山歩きをしていると、どこからか
「おーい」と呼びかける声がする。
どこかに別の登山者がいるのかな、そう思うか思わないかのうちに
また「おーい」「おーい」と。
始めに声が聞こえたのとは別の方角から、聞こえてくる。

切れ目無く続くその声が、常に違う方角から聞こえてくる事、
そして徐々に近づいて来ている事に気づき、
大急ぎで山をおりられたそうです。

類話が既出でしたらすみません
(山でよびかけられる、という話はけっこうあるみたいなので)

557: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/16 18:04
白蛇
そういえば俺白ヘビを殺した事がある。

確か小学校1年生の時、友人と二人で近くの浅い川を
山に向かってザブザブ上ったんだ。探検だって。
ずいぶん上って、日が暮れてきた頃
5メートル程離れた対岸に白いヘビが
こっちを向いて居る事に気が付いた。
友人がすかさず空ビンを投げつけ、見事命中。
その時、上から怒声が。
「なんて事すんだ!呪われっぞ!」
白ヘビは痙攣していたが、やがて動かなくなった。

その後の事は覚えていない。
俺たちがどうやって家に帰ったのか。
13年も前の話なので覚えていないだけなのかもしれない。
ただ、その後異変が起こった。

二人とも白いヘビに巻きつかれる夢を数日に渡って見た。
虫を育てるのが大好きだった友人の家では、
昆虫が全て死に、友人は見るからに髪が薄くなった。
さすがにおかしいと思った友人の親が訳を聞き、
お祓いをしてもらって落ち着いた。

その友人とは今でも付き合いがあるが、気にかかる事がある。
顔がヘビにそっくりなのだ。

588: 聞いた話 03/11/17 01:01
荒れていたはずの山
台風による強風が吹き荒れた翌朝のこと。
一人の男が、自身の所有する山林の様子を見るために山の奥へと車を走らせた。
が、目的地まであと少しというところで林道は寸断されていた。
山崩れによる土砂の上に、強風で倒れた木々が幾重にも重なりあっている。
簡単には復旧できそうにない有り様に、男は諦めて引き返そうとした。
ところが、寸断された地点の少し手前に、奥へと向かう見知らぬ山道がある。
人が一人やっと通れるくらいの細い道だったが、どうやら迂回できるようだ。
男は、その道を通ってようやく自分の山へと辿り着くことができた。

山は酷い有り様だった。
倒木が至る所に転がっており、かろうじて立っている木も殆どが途中で曲がっている。
男は、翌週から山を復旧すべく作業を始めた。
倒木は寸断して積み上げ、曲がった木は引っ張って元通りにする。
周囲の山林も似たような状況なのに、誰も復旧作業にあらわれない。
無惨な姿のまま放ったらかしにされている山を見る度に、男は心を傷めた。

そんなある日、台風被害に対する補助金の説明会が催され、多くの森林所有者が集まった。
その席で、男は隣接する森林の所有者を捕まえて問い質した。
「なぜ、倒れた木々を放っておくのか?あのままでは山は荒れ果てる一方だぞ」
「何だと?俺はちゃんとやっているさ。お前の方こそ何時まで放っておくつもりだ?」
誰に聞いてもこんな調子で話が噛み合ない。
それなら一緒に行ってみよう、と何人かで連れ立って山へと向かった。

ところが、いつも通っていたはずの山道が見つからない。
「おかしいな」「ここにあった筈だが…」「痕跡すらないとはどうした事だ」
どうやら、各々があの山道を通って作業に通っていたらしい。
仕方なく、山の中を切り開いて奥へと向かった。
着いてみると、一帯の山林はどこも綺麗に復旧されている。
しかし、彼等は誰一人お互いが作業しているところを見ていなかったし、
昨日までは自分の山以外は荒れ放題だった、と主張して譲らなかった。

594: あたなのうろしに名無しさがん・・・ 03/11/17 10:02
そういえば、山歩きどころかその辺の散歩さえ
邪魔くさがってほとんど行かなかった俺の嫁はんが
去年の秋に春日山に行って以来、事あるごとに
行きたがるようになった。
で、他の山へは誘ってもやっぱり行きたがらない。
しかも、わざわざトレッキングシューズなど買ってみたり・・・

変な意味ではなく、春日山に取りつかれたようです。
山歩きが好きな俺にとっては、春日山様サマです。

597: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/17 20:24
>>594
ヤマノカミに魅入られたな。

609: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/17 23:50
10数年前、友人と無人島にキャンプにいった。15年前くらいまで人が住んでいた
島で対岸からよく見える位置に白い十字架らしきものが立っている。島に渡りそこを
目指したが道が草に埋もれたどり着けなかった。その晩キャンプをし次の日、目覚めると
持ってきたナイフ・鉈等の刃物が全て無くなっていた。その時は別に気味悪い位にしか
思わなかったが、帰って無人島の十字架について調べると隠れキリシタンの処刑場が
あった島で、その十字架は慰霊塔だったそうな。

610: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/18 00:07
島も怖いな…

621: 03/11/18 07:38
ちいとオカルト話からそれるけど。
このスレにも、山に囲まれた地方の方や、
ごく自然に田園風景の中で遊んで育った方も多いかもしれないけれど、
山=「畏怖」(崇高すぎて怖れの対象となる。身近の短絡的な恐怖感ではない)
って観念はごく当たり前に日本人の有していた観念だと思う

東京へ来て10年近くになるけど、生まれつき東京育ちってひとと接してると
そういう無意識下の感覚とか見えない部分が全然違うんだな~って思うときがある
だからオカルト観にしても性格が異なるのかなと・・

623: 03/11/18 07:58
マジモンの田舎集落では夜はほんとうにしーーんとしてて何も見えない真っ暗闇
夜は出歩いちゃいけないじゃなく、普通出歩かないもの、みたいな。
だから夜という時間・空間が一種のタブーみたいな観念になる
そういうのは山にしても川(水)にしても宗教観にせよ田舎特有のものが芽生える
オカルト的観念は、非日常の出来事ではなく、日常のなかにごく自然な形で
同居してるような感じかな
だから僕的には東京へ来るとなんか違うみたいな感じがある
例えば青梅とか確かに都心と比べれば鬱蒼とした所もあるけれど
電車通ってるしそこそこ車の通行あるし、これが怖れの対象かっていうと
??な感覚があるんですよね・・

624: 03/11/18 08:21
さらに脱線で失礼しますが・・
学者とかでそれらを過大評価?してる感じで、観察・研究というより自分が没頭してしまって
電波と化してる先生がいるね・・大学のとき文化人類学の先生がそういう
フシがあった・・あれは違うと思う
こういうのは生まれつき自分の中に刻み込まれた感覚的部分でとらえるもんで
あくまで日常の生活なかに同居してるんであって・・
その先生はある東北の風習(オタコみたいなやつ)を撮影したビデオを
見せながら霊的なものは存在すると思う発言をしてたけど、
いる/いないの次元ではないし・・
また目や耳、アタマで捉えようとするとこれも過ちになる気がする

629: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/18 09:08
>>621 >>623-624
田舎には、暗闇や静寂はすぐ近くにありますし、
住民同士が寄り合いなどで顔を突き合わせて話す機会や、
年寄りの話を聞く(聞かざるをえない?)シチュエーションも多い。
だから都会に比べて、動物的な本能や経験からくる言い伝えなんかが、
実感しやすいというか、未だ有効なんだと思うんです。
感覚器で捉えた現象を脳が解釈する際にも、
そういったものの影響が色濃い。
だから、山にまつわる話には、たとえそれが現代の体験談であっても、
どこか古風でのどかな感じがつきまとうのではないでしょうか

649: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/18 18:01
一つ目の山神様
私の体験です。

現在大学3年でそれは大学2年になってしばらくした時の話です。
久しぶりに地元に帰り、家族に近況報告をすませると何となく昔よく遊んだ近所の山に行って見たくなりました。
外は少し寒かったこともあり、ウイスキーの酒瓶を片手に軽く飲みながら出かけました。
山に入ると、昔と何ら変わってないことを確認できて非常に嬉しかったです。
しばらくそうしてフラフラ歩いていると少し遠くの茂みから、
「こっちにきて飲まないか」
と誘う男の声が聞こえました。茂みの周りは薄く照らし出されていて焚き火をしている様子でした。
酔っていたのも手伝い、別に怪しいとも思わず茂みに行くと男が一人で焚き火をしながら魚を焼いていました。
ウイスキーを渡すと珍しがりずいぶん気に入ったらしく、私に魚を勧めながらいろんな昔話を話し出したのです。
魚は美味しかったし話も面白く、とても楽しかったのを憶えています。
しばらくすると男は「そろそろ帰りな」と言ったので、私はウイスキーの残りはあげると言い立ち上がりました。
すると男は満面の笑顔で魚や山菜などをどっさりとくれました。
その時になってはじめて私は男の顔を見たのですが、目が一つしかありませんでした。
しかし、怖さは不思議と感じず、なぜ今まで気付かなかったのかもわかりません。

その後、祖母に土産を渡しその話をすると、それは山神で善いものに出会ったなと笑っていました。
私も「ああ、だから洋酒をあんなに気に入ったのか」と妙に納得してしまい笑ってしまいました。
またウイスキーを持って行ってみようと思います。


650: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/18 18:06
>>649
また会えたらいいねぇ

653: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/18 19:13
>>649
いい話ですね。
よろしければその山神様のしてくれた話の中身を聞かせていただけませんか

654: 649 03/11/18 20:21
>>653
その男の話の内容は、昔からその山と周辺を生活圏にしていた人たちの生活の様子でした。
山菜取りにきた親子がいて、子供が転んで大泣きするのを必死であやす親の様子だったり
本当に何でもない事ばかりだったんですが、身振り手振りをつけて親や子供を演じ分けたりと、
中々の芸達者でしたw
話してる間は全然、違和感を感じず普通のおっさんと話してる感覚でしたよ。
だからもしかしたら単に光の加減とかで見間違えた可能性もあると思います。酔ってたしw

ただ転んだ子供の話のときに「着物が破れた」とか言っていたのでもしかしたら
本当に神様で古い話だったかも知れません。そうだったらいいなあって思います。


671: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/19 00:01
生まれてこれまででただ一度だけ肝試しに行ったことがある。
小5の頃近所の山の中、
道なき道を行くと鬱蒼とした竹林の中一件の廃屋があった。
度胸のない俺は一番後ろから着いていったのだが、
最後尾の私の足が屋の敷居を跨ごうという時、
前の友人たちがみな一斉に活字にならないような悲鳴をあげながら引き返してきた。
そのまま麓まで転げるようにおりた後、私は彼らに何を見たのかと聞いた。
すると彼らは、
『刃物を持った薄暗い婆さんが奥から出てきた』
と言っていた。

672: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/19 00:15
薄暗い婆さんは怖いな

679: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/19 02:43
うち県境の山村で360度山に囲まれてるんで
子供の頃は遊び場はいつも山だった。

小学生の時のある夕暮れ、悪さして親に怒られ、
外におい出されて玄関に鍵をかけられた。
しばらく玄関で泣きながら謝ったんだけども、
なかなか開けてくれないので
諦めて一人で山に入った。
いつも遊んでいた大きな木の根元の穴で丸まって一晩過ごした。
すぐに眠くなってしまったので、夜中の事は何も知らない。

でも朝になって目が覚めたら、入り口に栗が3ケ置いてあった。
誰がくれたのかわからないけど、お腹がすいてたので食べた。
甘味があって、すごくおいしかった。
食べ終わって家に戻ったら、親に心配かけた事をまた怒られた。
うちの親と近所の人達が、ひと晩中近隣を探し回ったらしい。
俺が遊び場にしていた木の穴も探したと言っていた。
が、そこにはいなかったんだそうだ。
俺、朝までそこで寝ていたはずなんだけど・・・

680: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/19 03:22
栗3つ…なんかかわいいなw
いい話だ

686: じゃみる・にーと ◆3lKB4Bly.k 03/11/19 06:07
オゲと呼ばれる人達
高校の頃の話。
俺の実家はスッゲー山奥で、麓の高校まで通うには片道17㌔以上の山道をチャリで下って行かなきゃならない。
当然、帰りは17キロ以上の道のりをチャリで上っていかないといけない訳で。
高一の時の学園祭で、用意がすっかり長引き、下校したのが7時前だった。
普段は家が遠い事もあり、最低でも4時には下校していた俺だが、
この時は高校生活初めての学園祭ということもあり、時間を忘れていた。
「こりゃあ、家に帰ったら10時過ぎだな。」と思った俺はとりあえず家に
「遅くなるから多分ツレの家に泊まる。先に寝ててくれ。」
と電話を入れて友達の家に行って飲む事にした。
次の日が日曜だったので泊まっていっても問題ないだろうと思って
友達連中と一緒に飲んでいたのだが、
あまりに騒ぎすぎたのか、相手の親に飲んでいたのがバレ、
全員追い出されてしまった。(向こうの親は俺の家が17キロ以上も離れた山の上の家の子だと知らない)
俺の実家が山の上の寺だと知っているヤツが「お前んち遠いんだから、俺んとこに泊まってけよ。」
と言ってくれたのだが、その時の俺は酒の善いもあったのだろうが、何故か「いいよ。月も出てるからチャリ押して帰るよ。」
と言って帰ってしまった。



687: じゃみる・にーと ◆3lKB4Bly.k 03/11/19 06:18
当然、酔っ払った俺に17㌔以上もの山道を登っていけるはずなど無く、
途中で気持ち悪くなって吐いてしまった。
吐いた所で、山道の三分の一は登ってしまっていたので助けなど期待できない。
そもそも、参拝者の少ないこの時期はオヤジが檀家さん家に行くときと母がスーパーに買出しに行くとき以外は車なんて一台も通らない。
こんな夜中じゃあ、それすらないだろう。
そう思った俺は、夜明けまでに家に帰ることを諦め、酔いが醒めるまで山で休む事にした。
流石に道の上に直接寝てたら風邪を引いてしまうので、山の傾斜に杉葉を集めてその上に寝転がって月を見ながら何時間か休んでいた。

688: じゃみる・にーと ◆3lKB4Bly.k 03/11/19 06:35
ツレの家を追い出されたのが10時過ぎだったので、
酔いが醒め出した頃は3時か4時にはなっていただろう。

その時の俺は何故か、ムラムラしてオ◯ニーがしたくなった。
いくら山奥でも道の上でオ◯ニーするのは恥ずかしい。
そこで俺は道をそれて山のほうに入っていった。
少し歩くと昔、棚田だったらしい平地があるのを知っていたので、
そこにいってぶっコクことにした。
棚田跡に行くと、ガサガサと音がきこえた。
俺の家の山は流石に禁猟区なんで、猪や鹿がよく逃げ込んでくる。
俺もそれかと思ってビビって隠れていたら(鹿はともかく、猪は結構恐い。)どうやら人間らしい。
しかも、髪の長い若い女だった。
普通なら君が悪くなってそそくさと立ち去っただろうが、酒も残っていたのだろう、
俺はこっそりと女に近づき、「おい、なにしてるんだ?」と声をかけてしまった。
女はニコッと笑うと俺に、もたれかかってきた。いい匂いがした。
その時の俺はおかしくなっていたのか、女を無理やりに抱いてしまった。
童貞だった俺は強引なセ◯クスだったと思うが、女は嫌がりもせず、俺を受け止めてくれた。
夜明けまで何回もやったと思う。
事が終わった後で、女に腕枕をしてやり、話し掛けたが女は微笑むだけで特に答えたりしなかった。
俺自身もまだ酔いが残っていたのだろう、その事は時に気にせずに又眠ってしまった。

689: じゃみる・にーと ◆3lKB4Bly.k 03/11/19 06:53
朝になって、もう一度眼が醒めた時には女はいなかった。
俺自身は溜まり過ぎておかしな夢でも見たんだろうと思って、腹も減っていたのでさっさと家に帰った。
家に帰ったらもう6時前で家族は朝飯を食い終わっていた。
母親が、もういちどご飯作り直すから、とりあえず風呂に入れと言って来たので
素直にしたがってシャワーを浴びることにした。
風呂から出て、何気なく、脱いだ学生服を見ると俺のものとは思えない長さの髪の毛がついていた。
ウチの家で女といえば、母親と婆ちゃんだけだが、婆ちゃんは白髪で髪も短いし、母さんは肩までの長さの髪に軽いパーマを当てている。
明らかにウチの人間の髪じゃない。
昨日の女は夢じゃなかったのか?
不思議に思った俺は朝飯を食った後、もう一度さっきの棚田跡に行ってみた。
そこには女は当然いなかったが、よく探してみると、学生服についていたのと同じ長さの髪の毛が何本か杉葉の上に散らばっていた。

もう、10年近くも前の話になるが、あの女は一体なんだったんだろう?
オヤジや爺ちゃんに聞けばわかるかもしれないが、内容が内容だけに恥ずかしく、聞けないままだ。
俺には弟がいるし、俺は院に進んでしまったので、実家は弟が継ぐと思う。

やっぱり山の神さまか何かだったのだろうか?
俺の家は真言宗なんだが。

690: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/19 08:48
>>686-689
サンカ(山窩)の女性とか…って今、いるのかな?
どんな服装してました?

707: じゃみる・にーと ◆3lKB4Bly.k 03/11/19 17:20
>>690
俺の地元には俺がガキの頃まで(幼稚園に入る前頃)
「オゲ」とよばれる人たちがいたよ。
最近でも居るとは思うんだけど、あんまり見かけない。
俺んちは結構有名な山寺でお遍路さんが巡礼に来る様な寺なんだけど、
オゲって人たちは道に迷ったお遍路さんを助けたり、
疲れたお遍路さんの荷物を持ってあげたり
檀家さん家に行ってお経を読んで、代わりに食べ物をもらったり、
ウチの寺にやってきて寺の掃除をしてくれたり、
木工細工や竹細工を持ってきて
米や干物と交換してもらうといった人たちが結構居た。

ウチの地方じゃあ身なりの汚い人のことを「オゲような人」といったり
お人よしな奴に親しみをこめて軽く蔑む場合に「お前はオゲか」とかいっていた。
このオゲって連中はウチの山や神社の山なんかに住んでた人たちで山伏みたいな人たちだった。
普通の仕事や学校には行っていないようだったし、親もそんなふうに教えてくれた。
乞食や山伏のような変わった人たちだと覚えている。
ガキの頃の俺は山道の掃除にきていたオゲのオッサン達に気に入られていて
坊ちゃん、坊ちゃんと言われて可愛がられていたらしい。
3,4歳の頃の事なんで詳しくは覚えてないが、母に聞くと「あんたより年上のオゲの子供達もいて、よく遊んで貰ってたよ。」
とのことらしいが、俺にはサッパリだ。昭和50年代の話だ。

俺が抱いた山の女の格好は髪はサラサラしたストレートヘアで背中まであった。
顔は目鼻立ちがはっきりしていて色黒だった。
服装は秋だったはずなのに薄着で、綿の長袖シャツ?と普通のジーンズだった。靴は脱いでいたと思う。はだしだった。
棚田跡で体育坐りでゴロゴロしていた。下着は普通の下着をつけていた。
俺が声をかけたら逃げるかとも思ったが立ち上がって俺に凭れ掛かかってきたんだ。
とにかく、凄いいい匂いがして(鼻の奥の、脳まで響くような甘い匂いだった)
異常に興奮したのを覚えている。今でもその匂いだけははっきりと覚えているよ。

あの女はオゲだったのか、なんだったのかよくわからないが、とにかく不思議な初体験ではあったな。

708: じゃみる・にーと ◆3lKB4Bly.k 03/11/19 17:28
オゲの人達が最後にウチにきたのは俺が中学校の頃だったな。
俺が小学校にあがる頃にはたまにしか来なくなり、高学年になった頃には
殆ど見なくなっていた。

ウチの寺がお遍路さんを増やそうと観光バスでも来られるように
山道の一部をアスファルトで舗装しはじめた頃か?
この頃から自衛隊の人がよく来るようになったな。

俺が女に会った道は舗装されていないほうの道で曲がりくねって傾斜もキツイので
基本的に寺の関係者しか使えない道だ。私道ってやつだな。
こちの道を降りないと市内に出られないので、俺は毎日この道を使って登下校してたわけだ。
高校三年間殆ど休まずに、毎日通ったが、結局あの山の女には二度と会えなかったな。


692: コピペでおま 03/11/19 13:18
コダマ
昔、山で仕事をしてた時のこと。

仕事を終えて作業道を歩いて下っていたら、上の方で妙な声がした。
「ホゥ」とか「ウォ」みたいに聞こえるんだけど、呼ぶ時にそんな声
(山でよく通る声)を出す人もいるから、誰かいるのかな?と思って上を見たら、
尾根の方に小さな人影が見えた。
逆光でシルエットしか見えないんだけど、こっちを見てる様子。
俺も「オオゥ」みたいな声で答えたんだけど、じっと動かない。
と思ったら、こっちに手を振ってジャンプし始めた。ワケわからんし
こっちも疲れてたから「降りるぞー」ってそのまま林道へ降りた。

先に降りてたおっさんが「誰かいたのか?」と聞くので
説明すると、ちょっと嫌な顔をした。
「コダマかも知れん」と言う。「何それ?」と問うと
「人に化けて悪さをする」
「昔はコダマを見たらその日は家に帰って一歩も外へ出るなって言われてた」
「夜中に呼ばれたり、戸を叩かれても絶対返事をしてはいけない」
「今はそんなことないかもしれないが…」
おっさんは、ひとしきりそんなことを言った後
「念のため、今晩はお前も外へ出ない方がいいぞ」

俺はその頃、駅そばの飲み屋へ毎晩のように通っていたけれど、
やっぱり気になって、その夜はおとなしく家に居た。
が、別に名前を呼ばれたり、戸を叩かれたりはしなかった。

693: コピペでおま 03/11/19 13:19
次の日の朝、仕事の続きをしに作業道の入口までくると、おっさんが先に来ていた。
いつもは先に来てさっさと足拵えを済まし、火を焚いて待っているのに、
なぜか軽トラの中でタバコを吸っている。
俺が近づくと降りてきて、作業道の入口を指差した。
ウサギ2匹と鹿の死体が重なって置かれていた。
内臓が抜かれている。一目見て吐きそうになった。
「今日は山へ入らない方がいい」
そう言われたが、俺も仕事をする気にならなかったので、これ幸いと引き返した。

その後も、その山の仕事を続ける気にならなかったので、
おっさんに頼み込んで他の仕事師に代わってもらった。
おかげで年末にかけて金が足らなくなり、飲み屋に行く回数も減ったけれど、
おっさんから、代わりの仕事師が大けがをしたという話を聞いて本気でゾッとした。
何かに気をとられていて、倒れてくる木の下敷きになったらしい。
もしかして「コダマ」に呼ばれたのか?

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コメント

1  不思議な名無しさん :2018年12月19日 23:02 ID:ZIaWp1ZM0*
妖の女性とするという話はちょくちょく聞きますねぇ、大抵は物凄い快楽で精を出しきってその後2度と出せなくなるってパターンですが。
そういえばいつかの小説で雪山の小屋に美女(雪女)が訪ねてきて欲情するが触ると蒸発して消えてしまうってのがあったな

 
 
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