778 : 名無しさん 2017/08/28(月)02:49:18 ID:tgE
亡くなった嫁の手紙を、捨てられた。
嫁が30ちょっとでなくなった。当時息子も娘も保育園の年齢。
病気だったから、準備の時間があって、俺、息子、娘にそれぞれ一年ごと、
そしてイベントごとの手紙を書いてくれていた。
息子と娘は20才までと結婚、就職、親になったとき。
俺には60才までと再婚したとき、退職したとき、祖父になったとき。
一つ一つは長くないけど、毎年本当に楽しみに読んでいたし、
これがあるからしにたいとおもってもしねなかった。
誕生日の手紙も律儀にちゃんとその都度読んで、先に読んでしまうことはしなかった。

ところが家が浸水してしまい、手紙がびしょびしょで復活できない状態。
それでもどうにか…と思っているうちに捨てられてしまった。
魂が抜けたかと思っていたら、息子が手紙の写真?携帯でとったやつを持っていた。
震災のニュースを見ていて、写真や手紙もデータにしとけば
万が一のときも残る可能性があるなと思って、
中身は極力読まずに撮っておいてくれたらしい。
バックアップも複数してあるそうで、もし息子の携帯が壊れてもみられるんだとか。


それをきっかけに、今まで見なかった嫁個人の日記というか、
入院中に書いていたノートのデータを見た。
辛い苦しいみたいなことも書いてあるんだけど、そのあとに必ず
「でも私で良かった。
 病気になったのが息子や娘、旦那じゃなくて良かった。神様、ナイス!」
と書いてある。
「もし旦那がしんでしまったら、私は弱いしだらしないから、
 息子と娘を立派に育てることはできないだろう。
 旦那に任せていけるからなにも心配ないね。
 あーでも二人の成長を見たかったなぁ。
 息子が水に顔をつけられるようになるの見たかった。
 娘が話すのを聞きたかった。
 誕生日の手紙、とんちんかんなこと書いてたらごめんね。
 二人がどんなふうに成長してるかわからないから、妄想。
 生まれ変わらずに待ってるから、100年後くらいに、あったことぜんぶぜんぶ教えてね」
と書いてあった。
100年待たなくても、俺が教えに行く。
ただ娘と息子のこと、なるべく多くのことを伝えてやりたいから、
絶対に長生きしようと思う。


783 : 名無しさん 2017/08/28(月)23:35:47 ID:tgE
ごめん、>>778です。
誰が捨てたか書いてなかったから、これだけ。
浸水でけっこうひどかったから、地域の男衆で手分けして
近くの家の掃除をしてたんだけど、それで捨てられちゃったみたいだ。
泥の中だったし、ぱっと見手紙にはみえないし、その人たちに罪は全くない。
たぶん救いだしていたところで、あの状態じゃ乾いても読めなかったし、
バラバラと言うか溶けてしまっていたと思う。

ちなみに再婚もしてないし、予定もない。
24時間テレビたまたま着けたら同じような家族が出ていて、
思い出したので書かせてもらった。見てくれてありがとう。