476 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:04/03/20 00:26 ID:QOU0Iyj8
とっても仲良しのじいちゃん。いつも憎まれ口を叩き合いながらも仲良くしていた。
就職が決まったとき、じいちゃんが急に「俺ぁ、いつまで生きられっかのぉ」とか
言ったので、いつもの軽口で「この冬とかにコロッと死んじゃったりするんじゃないの?」と
返した。笑って頭叩かれると思ってたら、急にじいちゃんがポロポロ泣き出して、「おまえの
花嫁姿みたいのぉ」と言い出した。ごめんねごめんねと言ったけど、じいちゃんはうんうんと
頷くばかり。

何としてでもじいちゃんにウェディングドレス姿を見せてやると心に決めたけど、けっきょく
間に合わなかった。

結婚披露宴のとき、旦那に頼み込んで、じいちゃんの席を作ってもらって、じいちゃんの
写真を飾ってもらった。普通はそういうのって式場側が嫌がるみたいだけど、旦那と
旦那の両親が一緒になって掛け合ってくれた。あっちの親族もみんな賛成してくれた。
ありがたかった(反対したのはうちの両親だけ ← 親不孝者め)。

若い頃は画家になりたかったといつも言っていたじいちゃん。「でもなぁ、おまえのじいちゃんに
なれたから、幸せだよ」と口癖みたいに言っていた。私は「画家になれないで負け惜しみ言って
やがる」といつも思っていたけど、そう言われて悪い気はしなかったよ、じいちゃん。