8877「ああいうキラキラした『テラスハウス』的なところへ、クロちゃんを混ぜる”違和感”で、企画としては“大丈夫だろうな”と思っていました。まあ、クロちゃんへの信頼感というか(笑)」・・









:『水曜日のダウンタウン』演出を担当する藤井健太郎さん

「クロちゃんがしょうもないこと言っても、誰も“何それ?”とは言わない。そのツッコミなき世界が新鮮だった。若い子たちが“へぇー”って聞いてるだけっていう」

その上で、欲望に忠実なクロちゃんの行動が、さまざまな騒動を巻き起こす。

「恋愛において、二股とか、嘘をつくとか、もちろん良いこととは思わないけど、それほど異常なことではないと思う。でも、オンエアされることがわかった上でやるのは異常ですよね」

12月5日に放送された第4話では、クロちゃんが女性メンバーに対して二股をしていたことが発覚。6人の間に不穏な空気が流れる中、番組からの提案で「誰か1人を脱落させられる権利」がもらえるくじを全員で引くことに……。

「間違いなく自分が脱落させられてしまう」と焦るクロちゃんだったが、なんと1枚しかないくじを引き当ててしまう。Twitterに上げた本人のつぶやきに対し、コメント欄は荒れに荒れた。


・水曜日のダウンタウン


「モンスターハウス」のこうした衝撃的な展開に、ネット上では「台本では?」と憶測を呼ぶ声もある。そうした疑問をぶつけてみると、「想像するのは自由ですけど、それを決めつけたりする人はなんか可哀想な人だなとは思いますね」と返ってきた。

「あらかじめ決めたストーリーで進めたら、まず僕ら自身が全然楽しくないですよね。クロちゃんに“これをぶつけたらどう反応するんだろう”っていうところが面白いわけで」

「それに、普通の恋愛リアリティショーとは作り方が逆で、企画じゃなく、クロちゃんっていう現役最強クラスの“キャラクター”ありきでスタートしてるので。その辺のキャラが良い素人なんかとは次元が違うというか」

いろいろな憶測を一蹴し、作り手の思惑をも超えていくのがモンスターのモンスターたる所以。だからこそ藤井は「クロちゃんだったらどうするかな?」と期待する。

一方で、Twitterでの絡みについて聞くと、「クロちゃんと仲良くなりたいとは思わなくないですか?」とつれない反応。作る側として圧倒的に冷めた目線。だからこそ対極にいる存在に信頼感も生まれるのだろう。

当初は隠しカメラを仕込んで、裏で起きていることも撮ろうとしていたが、ふたを開けてみたら「裏も表もなかった」そうだ。

「あの人、カメラが回っていようが関係なく、めちゃくちゃなことを言うんですよ。最初はどうなるのか予測がつかなかったので、こっちで裏も撮って保険をかけようと思ってたのに。そこは想定外でした。なんなら編集で間引いているくらい、言い過ぎてる」・・








・としまえんのクロちゃん