236 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:04/12/11 00:18:21 ID:hx3G+CV5
俺は幼少の頃親父が事故で死に、お袋と2人で精一杯暮らしてきた。
贅沢なんて言葉は存在しない、中学入ってすぐ新聞配達のバイトをし
高校は死ぬ物狂いで頑張り公立、そして見事就職でき彼女も出来た。
さらに先月孫の顔も見せる事が出来、順風満帆。

しかしながらお袋は昔からの過労のせいか遂に倒れた。
毎日俺の学費の為・生活費の為に朝から夜ずっと仕事をしていたからだ。

医者に「今夜が峠」と言われ、お袋のそばに付き添う。
お袋「お前は1人じゃ何も出来ない子だから心配だよ・・・」

「俺はもう昔の俺じゃない、お袋が色々世話してくれたから
 子供の世話だって完璧だよ。本当に今までありがとう・・・
 俺本当に感謝してる。お袋が俺を産んでくれた事
 ここまで育ててくれた事。凄く幸せだよ・・・」
お袋
「そうかい・・・お母さんもそう言ってもらえると嬉しい・・・
 それじゃ・・・元気でね、○○さん、この子を宜しく頼みます」
まだしわくちゃとは程遠いお袋は笑顔のまま目を閉じた。

産まれて初めて涙を流した。
俺は本当に幸せな人生を送っていると思う。