戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://karapaia.com/archives/52269850.html


またしても...宇宙の深淵から高速電波バーストを13回確認。その謎に迫れるかも。(カナダ研究) : カラパイア

1_e6
image credit:Jingchuan Yu, Beijing Planetarium

 これまで地球上の電波望遠鏡は、何度も深宇宙から発せられる高速電波バーストを検出している(関連記事

 高速電波バーストは、数十億光年先から放たれた、わずか数ミリ秒間のみランダムに発生する謎の電波で、一瞬で太陽1世紀分の強力なエネルギーを放つ。

 ミステリアスな高速電波バーストだったが、その謎が解明される日が近いかもしれない。

 13回もの高速電波バーストが検出され、これまでに知られていた事例が一気に2割も増えたのだ。

 しかもその1つは、ようやく2つ目の観測事例となる繰り返す高速電波バースト「リピーター」であった。
スポンサードリンク

一瞬で太陽1世紀分のエネルギーを放つ高速電波バースト


 「繰り返す高速電波バースト”リピーター”が再度発見されたということは、まだまだ他にも存在するということを示唆している」と発見チームの一員であるカナダ、ブリティッシュコロンビア大学のイングリッド・ステアーズ氏は声明で述べている。

 高速電波バースト(Fast Radio Burst/FRB)とは、わずか数ミリ秒で太陽1世紀分の総出力に匹敵する放射が観測されるという、一瞬だが、きわめて強烈なフラッシュ現象だ。

3_e1

 得体の知れない現象であり、その原因については、中性子星起因説から宇宙人文明起因説まで、さまざまな仮説が提唱されてきた。

 『Nature』に掲載された2本の最新論文ならびにアメリカ天文学会で発表された最新の研究結果は、宇宙人起因説を信じたい人にとっては残念な知らせかもしれない。

 もっとありふれた、自然現象の1つとして説明できるだろうというのだから。


最新の電波望遠鏡で13のFRBを観測


 発見チームは、「CHIME(Canadian Hydrogen Intensity Mapping Experiment)」という最新の電波望遠鏡で観測内容を解析した。

2_e
image credit:CHIME

 CHIMEは地上にあるものとしては最大の信号処理システムを備えており、電波シグナルから星空の姿を再構成することができる。

 2018年7月から8月にかけてのCHIMEによる観測からは、13個のFRBが検出された(ただしリピーターについては6度のフラッシュが観測されており、最後のものは10月後半のこと)。

 正式には「FRB 180814.J0422+73」と名付けられたリピーターは、地球から15億光年先からやってきた。数年前に最初に発見されたリピーター「FRB 121102」の発生源の2分の1の距離である。

4_e1


FRBには低い周波数もあることが新たに判明


 これまで観測された大半のFRBの周波数は、だいたい1400MHz程度である。しかしCHIMEの観測帯はそれよりもずっと低い400〜800MHzであった。

 つまりFRBの発生源からは低周波も脱出できており、地球に到達するまでにそれほど拡散していないと言えるのである。

 FRBの正体はまだ判明していないが、この新しい知見がその発生源の正体と環境について知る大きな手がかりとなることだろう。

References:nature1/nature2 / space/ written by hiroching / edited by parumo
あわせて読みたい
一体なぜ?宇宙の彼方から謎の無線信号が何度も繰り返し発信されると研究者らが報告


遠い宇宙から飛んできた記録的な数の「高速電波バースト」が検出される。その数は一気に2倍に(オーストラリア研究)


「宇宙からの高速電波バーストが異星人の宇宙船にエネルギーを与えている可能性(米ハーバード大学の研究者)


異星人が地球とコンタクトを試みている? 深宇宙から放出された謎の電波エネルギーを6度検出


深宇宙から発せられた謎の強力なエネルギーを持つ電波を捕捉(カナダ)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 20:41
  • ID:ZwEkCR.l0 #

15億年て事は地球の位置から渦状腕ひとつ分ぐらい先かな?
今は渦状腕を抜けて7000万年ぐらい経ってるから丁度中間ぐらいに居るからね
その渦状腕内では星達が渋滞起こしてて移動スピードもバラバラだから色々衝突してバーストが発生してそうなもんだけどね
どうなんだろ?

2

2. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 20:43
  • ID:ZwEkCR.l0 #

あっ計算ミス
10本先だったわハズカシw

3

3. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:10
  • ID:MzNCqnEL0 #

実際に行く方はまだ1光年先にも到達しないのに、来る方は15億光年も測定できるって凄いな。
宇宙人はよメッセージ飛ばしてくれ

4

4. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:11
  • ID:.dBObB2w0 #

中性子星同士が最後に合体するときにFRBを放出する説が強いので生物が扱えないとおもわれるが、想像を膨らませると未知の生物同士が戦争していて サテライトキャノンのような兵器の波動ではないでしょうか!!!?

5

5. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:21
  • ID:7VO8Gh6L0 #

どこかの異星人が大昔に波動砲的な超兵器を使って戦争してたんだろう。その時発生した強烈な電磁波が今地球に届いた。

6

6. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:37
  • ID:4PbZK4ib0 #

本当に遠方からなんでしょうかねー
胡散臭すぎる。

7

7. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:38
  • ID:Hk1Tx9F80 #

あなたはそこに居ますか?じゃないだろうな?

8

8. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:51
  • ID:nZX8ZUR40 #

これ、原因は研究所内の電子レンジだって結論出てたじゃん

9

9. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:54
  • ID:Lb5xVwYg0 #

まあ知的文明由来とは思ってないが
メカニズムが知りたいわ

10

10. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 21:58
  • ID:sDfarnLH0 #

悪りぃがよお。こちとら地球の中の、そのまたチッポケな東の端っこの島のよお、さらに局地的な場所のなあ、
そんな矮小な処で、しょうもない事で、ああだのこうだの、すったもんだして生きてるつまんねえ生き物なんだよ。

宇宙だのヘチマだの知るかあ‼

11

11. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 22:07
  • ID:.laweEnW0 #

こういうのがたくさんあるなら、宇宙旅行の推進電源に使えそう。

12

12. 匿名処理班

  • 2019年01月15日 22:42
  • ID:1ozUqMEI0 #

15億光年というと大規模構造レベルまで離れるけど、観測可能範囲からすれば比較的近い所か。近場で、やたらありふれてもらっても困るが。

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク