地球の生命誕生は44億年前に火星サイズの惑星の衝突によってもたらされた…アメリカの研究
地球の生命に必要不可欠な炭素や窒素など(揮発性元素)は、太古の地球には存在していませんでした。
それらの元素がどうやって地球にもたらされたかは多くの議論を重ねてきましたが、アメリカ・ライス大学の研究チームが「44億年前の火星サイズの惑星との衝突が原因」との説を発表しました。
Planetary collision that formed the moon made life possible on Earth
ライス大学(テキサス州ヒューストン)の研究チームはコンピューターを用いたシミュレーションにより、10億以上の説を検証しました。
その結果、揮発性元素や硫黄が豊富な火星サイズの惑星が、44億年前に地球にぶつかったと仮定すると、全ての仕組みや証拠の説明がつくという結論に達しました。
月の誕生もこの衝突によるもので、地球と月の揮発性元素も同時期にもたらされた可能性が高いとのことです。
ちなみに地球の誕生は46億年前、生命の誕生は40億年前になります。
こちらは地球と火星のサイズ比較。火星の直径は地球の半分ほど、質量は10分の1ほど。
この衝突がなければ生命は誕生していなかったと考えると、我々が存在しているのは、いろんな奇跡が重なった結果なのですね。