今の時代、国民的ゲーム機という概念は崩壊したのかというコラム記事が掲載中。PS2、wii時代までは国民的ハードという概念があったと思いますが、それ以降はゲーム機というくくりでしかなくなった気がしますね。
国民的ハードという概念が生まれたのは、紛れもなくファミコンで、それ以降、スーファミ、PS1、PS2、wiiと続いた感がありますが、PS3も1000万台売れたんですが、国民的ハードという言い表し方が乏しい気がして、その間はDSがある意味国民的ハードと呼べるものになっていたと思いますし、それから今はPS4やスイッチが出ていて、どちらも700万台以上売れていますが、国民的ハードという概念が無くなった気がします。
スプラトゥーン2やスマブラ、ゼルダ、マリオカート、マリオなど、売れ線タイトルが全部任天堂で、そして、それらが席巻して、200万本近く、又はそれ以上に売れているという現象は、ある意味据え置き機の砦といえる部分であって、このままスイッチが3年目も調子よく売れ続ければ、久しぶりに国民的ハードと呼ぶにふさわしいゲーム機になれると感じます。
PS4も普及はしていて、ドラクエ、FF、モンスターハンター、そして、キングダムハーツ、バイオRe2など、国産ゲームでもAAAゲーが出て、これらが任天堂のファーストタイトルと肩を並べるだけ売れれば、PS4も国民的ハードの称号を得られるとは思うんですが、多分それ相応には売れるでしょうが、日本では100万本程度で終わりそうなきがします。
モンスターハンターワールドは200万本近く売れて、ドラクエも130万本うれているんですが、それ以外がおおきく売れたソフトが乏しく、5年で700万台のPS4と2年で700万台のスイッチでは勢いと市場的規模の拡大、そして、世間の認知度も含めて現状スイッチに分があると感じさせますね。
モンハンが出た時にはこのまま勢いに乗ってどんどん売れ続けるかと思いきや、それ以外の作品では10万本程度の作品が乱立して、それ以上のムーブメントをサード作品では作れなかったですし、本体もぐいぐい引っ張る売り上げにはなれなかったですから、カプコンが積極的にPS4に関与して、世界的市場にも貢献したため、9160万台という1億台を視野にいれた普及になっていますが、日本市場だけがある種特殊な市場になりつつあって、スイッチがその狭間を埋めるハードとして、認知されてきていますよね。
ゲームは家に座ってどっしりとプレイしなければならないというのがまずありきで、ゲームをするのが億劫に感じる世代も多く、時間、場所、そして手軽さと早い安いうまいじゃないですが、サービスの質を問われる部分があって、そこにスイッチがヒットしたという気がしてなりません。自分は今でもwiiUをたまに起動しますが、もっさり感はやはり現世代のハードとしてはある意味致命的だったのかもしれず、そこでヒットしたスーパーマリオメーカーやスプラトゥーン2など、ある意味本当にソフトの自力だけで売れていた部分が大きく感じられますね。
当然wiiUも国民的ハードには遠い存在でしたが、スイッチのコンセプトを作り上げる土台になり、失敗を糧にしてウルトラCの復活劇を演じただけに、日本における国民的ハードにふさわしい称号が得られる機種になれるかは今後の任天堂の手腕にかかっているでしょうね。時代がPS5や次世代XBOXに移り変わっても市場を維持して、そして、スイッチが国内でトップのシェアを誇り、誰もがスイッチの存在を知って、任天堂としては久しぶりのトップシェアを確保しつつ、海外でも成功の部類に入る売り上げを残して、市場を拡大し続けられるかがいろんな意味で問われるでしょうね。
しかし、気になる点といえば、1月にニンテンドーダイレクトが結果的にやらずに終わったことで、メトロイドプライム4はアクシデンドに見舞われ、今年か来年には出る予定だったのが大幅に遅れることになってしまったですから、又、任天堂ソフトの弾が尽きかかっている可能性があって、3月にヨッシークラフトワールドが出て以降の青写真が描けないですから、スイッチは任天堂が大きな山を作ってサードがその流れに乗るという市場原理があるので、それを途切れさせると売り上げが停滞する恐れがあるので、その辺をちゃんとプラン通りに描いたロードマップはどのようなものなのか公開する必要性があり、そういう意味ではE3まで先延ばしにするのはちょっと長すぎると思うので、その前にダイレクト放送をやって、更なるニンテンドースイッチの盤石な体制を築く礎になってほしいと願いますね。
そうすることで、死語になりかかっていた国民的ハードというフレーズも復活するかもしれません。