中学俺「遊んでくるか」しくじり俺「止めとけ」
- 2019年01月31日 23:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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しくじり俺「俺?俺は未来のお前、別名しくじり俺だ」
中学俺「未来の?いやいや、空き巣かお前!」
しくじり俺「いや本当に未来のお前だから!」
しくじり俺「…お前、一人で留守番の時に姉ちゃんの下着付けて遊んでるだろ」
中学俺「は!?」
しくじり俺「しかも保健室にあった女子の下着も盗んだだろ?」
中学俺「っ……」
しくじり俺「他にもクラスで可愛い娘の黒タイツを……」
中学俺「わかった!もういいから……」
しくじり俺「俺が言いたいのはしっかりと勉強をしてほしいってことなんだ」
中学俺「勉強?」
しくじり俺「あぁ、勉強」
しくじり俺「お前が嫌って言うほど勉強嫌いなのは理解している、なんせポピーを一学年分溜めちまったからな」
中学俺「」
しくじり俺「だがなぁ…このままいくとお前間違いなく破滅だぞ」
しくじり俺「お前今定期試験で丁度真ん中の位置キープしてるだろ?」
中学俺「まぁな」
しくじり俺「3年になったら一気に下位に落ちるからな」
中学俺「はぁ!?なんで!?」
しくじり俺「いつも通りその場でのほほんと勉強しているお前は一気に下位に落とされるわけ」
中学俺「」
しくじり俺「それはウチの中学じゃなくても周りの中学も同じ、お前の偏差値はズタボロだからな」
しくじり俺「まぁ、俺も必死に勉強しようと思ったんだけどやっぱ塾とか行っていないから結局やらないわけ」
しくじり俺「机座ってもモバゲーでゲームしちゃったり昔読んでいた漫画を読みふけっちゃうのよ」
中学俺「お、おい……」
しくじり俺「それで結局底辺の一つ上の高校に入学しちゃうわけ」
しくじり俺「いや、ダメなんだよ、高校ってある程度同じ様な性格の連中が集まるんだよ」
しくじり俺「だから今のお前みたいな危機感持たないで勉強もしないのほほんとした連中ばっかの集いなのよ」
中学俺「お、おう……」
しくじり俺「そこで俺はこいつらとは違うって一念発起できればいいけどお前はそののほほんとしたぬるま湯に浸かっちゃうわけ」
中学俺「そ、それで……」
中学俺「底辺の中の底辺……だ、大学は?」
しくじり俺「行かねぇよ」
中学俺「は?あ、あぁ~高卒で働くってこと」
しくじり俺「働くが正社員じゃないぞ」
中学俺「は?」
しくじり俺「あぁ~お前が高校卒業する時景気がもの凄く悪くなるんだわ」
中学俺「は?なんで?」
しくじり俺「それは…ん?あ~わかったよ……」
中学俺「どうしたんだよ?」
しくじり俺「悪い、詳しい事は言っちゃいけない案件らしいんだわ」
中学俺「そ、そうか」
しくじり俺「景気が悪くなるってのもお前忘れるかもな」
中学俺「俺ニートになるん?」
しくじり俺「いや、フリーター」
中学俺「フリーター…まぁ働いているなら」
しくじり俺「いや、良くねぇから」
しくじり俺「まぁ、20代前半なら別にフリーターでもいいんだよ、だけど20後半になるとキツくなる」
中学俺「はぁ?なんで」
しくじり俺「俺の事案なんだけどなバイトって時給だから働いた分しか金貰えないわけ」
中学俺「うん」
しくじり俺「だから働かせてくれないと金貰えなくなるわけ」
しくじり俺「まぁバイトが働ける日数と時間は結局雇用主…その店の店長とかが決めるわけ」
しくじり俺「だから今まで20日働けたけど店長の指先一つで10日までに減らされる事もあるわけ」
中学俺「じゃ、じゃあお前、今どれくらい稼いでいるの?」
しくじり俺「約10万円、ちなみに同じ年代で正社員で働いていたら倍以上は貰ってるから」
中学俺「」
中学俺「お前どうするんだよ」
しくじり俺「さぁ?」
中学俺「さぁって」
しくじり俺「俺の人生怠けてばかりだからこういう状況でもやっぱやる気が出ない訳」
中学俺「」
しくじり俺「で、俺みたいな年齢になるとバイトすら採用がキツくなるんだよ」
中学俺「じゃあお前……」
しくじり俺「このまま行くとホームレスになるな」
中学俺「…そんな事言われても勉強なんて」
しくじり俺「確かに方程式とか古文とか役に立たないよ、歴史とかリトマス紙も同様に」
しくじり俺「だけど勉強ってそういう役に立たない事、つまらない事でも積み重ねる事ができる…つまり努力と根気の練習なんだよ」
中学俺「…練習……」
しくじり俺「でもそういう奴らは色々な人と触れ合って人脈作ったり、色々な修羅場を潜り抜けた人間だけなんだよ」
しくじり俺「お前みたいな中途半端者はやっぱ勉強頑張って努力のクセと仕方を身に付けなきゃいけないんだよ」
中学俺「……で、でも今更……」
しくじり俺「何もエリート高校目指せって言っているわけじゃない、中の上…無理なら中堅ぐらいの高校は目指せる努力はしてくれ」
しくじり俺「今は辛くてもそのうち、あの日勉強しておいて良かったって思える時期が来るから」
中学俺「そろそろ?」
しくじり俺「俺帰るから」
中学俺「え…もっと未来の事教えろよ」
しくじり俺「無理、俺がホームレス予備軍って事しか教えられない」
しくじり俺「あとは…あ、中3の夏に忘れ物取りに行くときに川口さんが水泳カバン忘れているからそれを……」フワッ
中学俺「消えちまった……」
中学俺「…勉強か…まぁホームレス予備軍ってのは嫌だしな……」
中学俺「くっそ~ノート忘れるなんて」
中学俺(俺はあの日からとりあえず塾に行くことした、中3になると今まで運動部だった奴らがメキメキと成績を伸ばしていた)
中学俺(期末試験では大敗を喫した…このままだとマジでホームレス予備軍だ…俺はガチで勉強をする事にした)
中学俺「ついた…お、あったあった……ん?」
しくじり俺『川口さんが水泳鞄忘れてるから……』
中学俺「」ゴクリ
中学俺「あ~川口さんの水着しめつけが凄いよぉ」シコシコ
中学俺「パンツもいい匂いいいいい」クンカクンカ
中学俺「…あった」
中学俺「っしゃああああああああ」
中学俺(やった、中のちょっと上高校に合格だ!)
?「……」
?(そろそろ俺の出番か……)
高校俺「さてと…図書館行ってくるか」
高校俺(昔未来の俺が言っていたけど高校ってやっぱ同じような連中の集いなんだな)
高校俺(だからちょっと勉強したらすぐに学年上位になっちまったぜ)
高校俺(このままトップクラスを維持してやる…俺はあいつらと違うんだ)
しくじり俺「…空しくないか?それ」
高校俺「は?誰お前?」
中学俺「未来の?え?え?どうして?」
しくじり俺「まぁ未来のお前だと言う証拠をまず並べよう」
しくじり俺「お前、名前は知らないけどチア部のビッチっぽい女子のパンスト盗んで直穿きオナ○ーしただろ」
高校俺「っ!?」
しくじり俺「高校入学後も数か月は中学の寺沢の家行っただろ?そいつん家の家族が出かけて、友人たちがコンビニ行ってる時に寺沢の妹のパンツとブラをつけてシコったろ?」
高校俺「っ!?」
しくじり俺「で、姉ちゃんの下着類で抜くのも健在……」
高校俺「わ、わかったから……」
しくじり俺「う~ん…それなんだが、お前勉強に固執しすぎていないか?」
高校俺「は?」
しくじり俺「別にエ口ゲとかアニメみたいな青春しろとは言わないけどさ、ある程度友達と遊んだほうがいいぞ」
しくじり俺「でもお前寂しいだろ」
高校俺「」
しくじり俺「入学して最初の数か月は中学の友人といつも通りつるんでいたけど、しばらくするとそいつらも高校の友人と遊ぶようになって疎遠になったろ」
しくじり俺「疎遠になったらいつの間にかもう高校内でグループできていてお前は完全ぼっち、寂しさ紛らわすために勉強してるだけだろ?」
しくじり俺「まぁ俺自身もお前に勉強しろと言った手前強くは言えないが極端すぎだ」
しくじり俺「学校行っても勉強だけ、発する言葉は『うん』か『はい』か問いの答えだけ、同級生に声かける時にモジモジしてしまう」
しくじり俺「そんな学生生活楽しいか?」
しくじり俺「いやなぁ…学業なのはわかるが成績表の数字良くてもそれで人生の全てじゃないんだよ」
高校俺「……お前昔と言ってることが」
しくじり俺「あぁ、あの時は勉強さえしてれば人生上手くいくと思っていたけどそうでもなかった」
しくじり俺「今?契約社員」
高校俺「…正社員じゃねぇのかよ」
しくじり俺「あぁ、正社員になるのって面接が必要なんだが、俺の場合はコミュ力培われないで面接ズタボロだったんだ」
高校俺「えぇ……」
しくじり俺「会話の冒頭で「あ」を付けちゃうし、ちょっと予想外の質問されたら言葉詰まるし、自分の言いたい事が途中で言葉詰まっちゃうしとにかく悲惨だ」
高校俺「…つまり今のうちに他人と会話して少しでもコミュ力付けろってこと?」
しくじり俺「あぁ、面接官はまだしも同年代の奴らとも会話困難ってのは異常だ」
高校俺「今のお前は?」
しくじり俺「もちろんぼっち、親と姉ちゃん以外と会話するの無理」
高校俺「えぇ……」
高校俺「は?」
しくじり俺「俺みたいな歳になって青春アニメ見ると『あの時少しでも素直になって友達作ってればな』って思うんだよ」
しくじり俺「確かに勉強は大事だけど、青春を謳歌できなかったって後悔は一生残り続けるぞ」
高校俺「……」
しくじり俺「そのうちアイデンティティの勉強も失い、ゲームも飽きるからな」
高校俺「だけど…もう」
しくじり俺「…俺は背いたけど小沢君とか宮田君がお前に話しかけてくれるだろ?それにしっかり耳を傾けて趣味を少し合わす努力したらいい」
しくじり俺「俺はあの時差し伸べてくれた手を繋いだらって後悔ばかりの日々だ」
高校俺「……」
しくじり俺「青春を謳歌してコミュ力を培え、それが自信に繋がるんだから」
しくじり俺「成績表の数字が自信に繋がるなんて幻想だ」
高校俺「あ、あぁ」
しくじり俺「ん?あぁ~そろそろか」
高校俺「そろそろ?」
しくじり俺「俺帰るから」
高校俺「え…もっと未来の事教えろよ」
しくじり俺「無理、俺が空虚な契約社員人生って事しか教えられない」
しくじり俺「あとは…あ、そのうち姉ちゃんの友達が家にお泊りする時があるから……」フワッ
高校俺「消えちまった……」
高校俺「…友人か…まぁ寂しいってのは事実だしな……」
宮田君「俺くんさぁ、デュエマやらない?」
俺「デュエマ?あぁ~小学生の頃やってたな」
宮田君「やろうぜ」
俺「でもデッキが……」
宮田君「構築強くて安いからさ」
俺「…そっか、じゃあやってみるかな久しぶりに」
俺「はいはい、ここは」
小沢君「さすが俺君~」
俺「はは…帰っても勉強しかする事ないしな」
小沢君「じゃあ今日カラオケ行こうぜ、加藤も誘ってさ」
俺「はいはい」
高校俺「ふぅ…歌った…小さな恋のうた歌うとのど痛いな」
高校俺「まぁ楽しかったけど…漫画とかゲームみたいな青春じゃないけどあの時と比べると学校も楽しいな」
高校俺「たっだいまー」
姉友「こんばんわー」
高校俺「は?」
高校俺「あ、うん……」
高校俺(綺麗な人だな~)
高校俺「……」
高校俺(いや、どうしろと言うんだよ未来の俺……)
宮田君「俺君はやっぱ大学か」
高校俺「まぁね」
小沢君「よし、カラオケ行くか」
高校俺「小沢君そればっかだね」
小沢君「祝賀会だよ!モンパチ歌うぞ」
高校俺「はいはい」
?「……」
?(そろそろ俺の出番か……)
大学俺「おっつっつー」
大学俺(大学生活か…意外と暇が多いな…まぁその分カードとかゲームできるからいいけど)
大学俺「さーてと…カードショップ行ってストレージ漁りとデュエルでもしようかねっと」
しくじり俺「止めとけ」
大学俺「は?」
しくじり俺「…もう慣れたもんだな」
大学俺「まぁ3度目だしな」
しくじり俺「とりあえず俺がしくじり俺だという証拠を」
大学俺「いや、その性癖告白マジでいいから……」
大学俺「何それ?俺そんなことするの?」
しくじり俺「あ、これまだだったか」
大学俺「……」
しくじり俺「今のお前は遊びと勉強両立できていると思う」
大学俺「うん」
しくじり俺「だが、少しは課外活動をした方がいいんじゃないのか?」
大学俺「は?」
しくじり俺「バイト,ゼミ,サークルの事」
大学俺「…いやいや面倒くさいしいいよそういうの」
しくじり俺「そうも行かないんだよ」
大学俺「え?」
大学俺「なんで?お前勉強とコミュ力って昔言ってたろ」
しくじり俺「そうなんだが、面接で聞かれる事に学生時代に力を入れた事って聞かれるんだよ」
大学俺「うん…でもそれって学業でもいいんじゃないの?」
しくじり俺「それはできて当たり前の事なんだよ、重要なのはプラスアルファだ」
大学俺「プラスアルファ……」
しくじり俺「資格を取ったり、ゼミで勉強したり、一つの科目を極めたり、要は受動じゃなくて能動的な何かがないといけないんだ」
大学俺「…」
しくじり俺「面接官受けが悪いからな、その時気づいたんだ。大学時代は受動的じゃなくて能動的な行動をしないといけないんだって」
大学俺「…まぁ…お前が言うならそうなんだろ」
しくじり俺「聞き分けいいな」
大学俺「そりゃ3度目だからな」
しくじり俺「あぁ、これは集団面接の時聞いたんだが、バイトだと社会活動を経験して責任感を培ったとかバイトリーダーで他のバイトをまとめたとかアピールできるし」
しくじり俺「サークルだと仲間を通じて何かを成し遂げたとか色々な人と接したとか協調性をアピールできる」
しくじり俺「ボランティアも現実とか責任感、使命感を知れたってアピールできる」
しくじり俺「まぁ俺も昔青春を謳歌しろ見たいなこと言った手前強くは言えないが、ここまで来るとさすがに打算的に動いた方がいいぞ」
大学俺「だけどなぁ」
しくじり俺「お前の気持ちはわかる、だが嫌でも3年には大半の奴らが就活をするんだ、だったら最初から大学は就活のために行くって割り切った方が早々に対策しやすいだろ」
しくじり俺「それに、本当に学業に力を入れてるならストレージ漁りなんて不毛な事してないしな」
大学俺「……」
しくじり俺「まぁ結果の前に反省がもう少しある」
大学俺「」
しくじり俺「ある程度業界は絞っとけ」
大学俺「え?」
しくじり俺「だから業界研究とか志望動機が不十分で面接で攻められると言葉に詰まる」
しくじり俺「やりたい仕事はなくてもいいんだが、何を扱う業界かってのは決めた方がいい」
大学俺「…どうやって決めればいいんだよ」
しくじり俺「土日休みやすいとか平均年収がいいとかそういう理由でもいい」
しくじり俺「ともかく手を広げすぎちまうとどっちつかずになって何も得ないで終わるからな」
大学俺「…」
しくじり俺「今のままだとお前って量産型の中の量産型だもんな、中学とか高校の時みたいな劣悪品ではないけど目立ったなにかもない」
しくじり俺「で、今の俺だが卒業間近だけど進路決まってない、このままだと大学出てもフリーターかな」
大学俺「マジか…でも大学出てから頑張っても」
しくじり俺「それ無理、卒業の前後だと難易度違うからな…だからある程度楽な卒業前のお前に頑張って欲しいってわけ」
大学俺「はぁ……」
大学俺「そろそろ?」
しくじり俺「俺帰るから」
大学俺「え…もっと未来の事教えろよ」
しくじり俺「無理、俺がNNTって事しか教えられない」
しくじり俺「あとは…あ、お前が偶然買った黒いボディスーツの補正下着とガードルあれ捨てないで……」フワッ
大学俺「消えちまった……」
大学俺「…まぁ大学出てもフリーターってのは俺も嫌だしな」
大学俺「結果…頼む!」
大学俺「お…おぉおおおおやった!ついに内定だ!」
大学俺「しゃあ!遊ぶぞぉ!!」
大学俺「…その前に……母さん!俺内定貰ったよ!!」
?「……」
?「ついにここまで来ちまったか……俺の出番だな…これで最後の」
社会人俺「ただいま……」
社会人俺「飯…いいや…食欲ないし」
社会人俺「はぁ……また怒られたな…もう何度目だよ」
社会人俺「働き始めて数年…成果は出ないし怒られてばっか…向いてないんじゃないのか…俺」
社会人俺「仕事辞めようかな」
社会人俺「お前か…久しぶりだな……お前のアドバイス聞いたらちゃんと正社員になれたよ」
社会人俺「なぁ…未来のお前は…俺は何してんだ?」
社会人俺「せっかく友達作っても、仕事で疎遠になってさ……勉強頑張っても怒られるような仕事してさ」
しくじり俺「……」
社会時俺「まぁお前が来たって事は辞めるなって事だろ?どうせ内定1つしか貰えなかったから…辞めても転職できず底辺人生だって」
社会人俺「うん」
しくじり俺「お前はお前のしたい事をしろ、以上」
社会人俺「は?」
しくじり俺「お前は仕事辞めたいなら辞めてもいい」
社会人俺「はぁ?いやいや!ダメだろ!俺みたいな奴ここで頑張らないと!他の正社員なんて無理だし、それどころか他の仕事に就くことなんて……」
社会人俺「それに今以上にキツい所になったら」
社会人俺「……」
しくじり俺「毎日怒られてさ、陰口叩かれてさ、自分でもこの仕事は性格上向いていないって悟ってるだろ」
社会人俺「で、でも…もう28だし……辞めるにしても次決まってからじゃないと」
社会人俺「お前!昔と言っていることが…!」
しくじり俺「どのみち今の鬱丸出しのお前じゃ転職活動しても無理、半年か一年は休んでからやった方がいい」
しくじり俺「それに、社会に出て色々な人を見たけど非正規でも生きている人はたくさんいる、結婚している人もいる」
しくじり俺「別に正規非正規で身構える事ないんじゃないのか?自分が気持ち良く、いい空気吸いながら生きていければそれでいいだろ」
しくじり俺「結局さ、非正規とか底辺人生って他人の言葉でしかないんだよね」
しくじり俺「なんやかんやで自分が自分らしく生きられるのが一番かなって気づいたんだ」
社会人俺「…お前どうしたんだよ……らしくないな…昔のお前なら頑張れとか食いしばれって言うんじゃないのか」
しくじり俺「……俺は人生最大のしくじりを犯した」
社会人俺「?」
社会時俺「は?」
しくじり俺「日々のプレッシャーと自己嫌悪、後悔、怒号、耐えかねて自分で人生を降りた」
社会人俺「…どういうこと?」
しくじり俺「そのままの言葉で言えば自殺したってことかな」
社会人俺「は?」
しくじり俺「いつか良くなるいつか良くなるって自分に言い聞かせて、でも事態はもっと悪化して耐えかねて自殺しちゃったんだよね」
社会人俺「……えぇ」
しくじり俺「で、結局思ったのは周りの雑音とかアドバイスよりも自分が何をしたいかって事なんだよね」
社会時俺「」
社会人俺「で、でも……」
しくじり俺「……このままでいいならそれでもいいけどさ、状況は好転しないって自分が一番わかってるだろ?」
社会人俺「……」
社会人俺「そろそろ?」
しくじり俺「俺帰るから、いやそろそろ成仏するから」
社会人俺「え…もっと未来の事教えろよ」
しくじり俺「無理、だってその後の人生知ったらお前もっと絶望するもん」
しくじり俺「あとは……」フワッ
社会人俺「消えちまった……」
社会人俺「…」
俺「これから先どうなるんだろうか……」
俺「…あいつもどこかで生きているだろうか」
俺「さてと、そろそろ行くか、旅行にでも」
俺「久しぶりだな…こんな清々しい空気は…」
おわり
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- 2019年01月31日 23:57
- くだらねえネタでぐだぐた書くな
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