659 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/03/23 09:56 ID:LFJHHRc1
小学校3年の時、ゴーグルVごっこという特撮ヒーローごっこでよく遊んでいた。
私はピンクで、女一人男の子に混じって遊んでいた。
中でもブラック役の男の子はよく助けてくれたり、私の変身ポーズを上手だと
ほめてくれて、私も大好きだった。

ところが2学期の途中で転校生(男の子)がやってきて、転校生らしくほどよく
仲間外れにされていたので、私は一生懸命その子に話しかけて仲良くなった。
家も近かったので、その子の家にも呼ばれたりしてたんだけど、正直ゴーグルV
のメンバーと遊ぶより気詰まりだった。
その子も何となくそれを感じてるせいか、必死に私を繋ぎとめようといろいろな
おもちゃを惜しげも無く貸してくれたりして、その気持ちが嬉しくも重荷だった。
ゴーグルVごっこは3回に1回はピンクがいなくなった。
他のメンバーが他の子をピンクにしようと言った時、ブラックの子が「ピンクは
○○(私)だからダメだ」と言ってくれたと聞いた時、胸が苦しかった。

3学期になって、私が転校する事になったとき、クラスのみんなが作文を書いて
くれて、先生がお別れの日にそれを届けてくれた。
ブラックの子が書いてくれた作文は「みんなと仲良くなれる○○はすごいと思う」
と書いてあった。もう少し特別な事が書いてあるかと期待してた自分は少し
がっかりしたんだけど、最後に原稿用紙の行と行の隙間に小さく小さくていねいに

「ゴーグルVごっこ またやろう」

と書いてあった。私ももっと一緒に遊びたかったな、と思ったらすごく涙が出た。
今でも懐かしヒーロー特集あたりでゴーグルブラックを見ると切なくなる。