3: :2008/08/03(日) 18:29:35.44 ID:
しんのすけ「だってぇ〜ん…早くお外で遊びたいゾ!」
みさえ「我慢なさい! 更に具合悪くなったらどうするの!」
しんのすけ「オラ大丈夫だゾ!…………ゲホッゲホッ」
みさえ「ほらー…まだ良くなってないんだからおとなしくなさい!」
いつも元気なしんのすけには、病院のベッドで寝てばっかりの生活にはもうウンザリなのだろう……
私だってなんとかしてあげられるならなんとかしてあげたい……
してあげたいけど………
みさえ「我慢なさい! 更に具合悪くなったらどうするの!」
しんのすけ「オラ大丈夫だゾ!…………ゲホッゲホッ」
みさえ「ほらー…まだ良くなってないんだからおとなしくなさい!」
いつも元気なしんのすけには、病院のベッドで寝てばっかりの生活にはもうウンザリなのだろう……
私だってなんとかしてあげられるならなんとかしてあげたい……
してあげたいけど………
5: :2008/08/03(日) 18:30:17.09 ID:
みさえ「脊髄小脳変性症………?」
医者「はい……」
ひろし「それって治るんですよね!? ね!?」
ひろしの言葉に医者は首を縦に振らなかった
医者「はい……」
ひろし「それって治るんですよね!? ね!?」
ひろしの言葉に医者は首を縦に振らなかった
7: :2008/08/03(日) 18:31:24.11 ID:
医者のそぶりに顔が青ざめる二人
みさえ「…それってどういう病気なんですか!? 治療法は無いんですか!?」
医者「最初は[よく転ぶ]と言った症状がよくあらわれます。進行するにつれて歩けなくなったり
手が自由に動かせなくなったり…… 最終的には言葉が話せなくなり、寝たきりになります。
最悪死に至ります……」
ひろし「そ…そんな……」
みさえ「嘘でしょっ!?」
医者「現在治療法が確定されておらず、難病の一つと言えます……」
みさえ「…それってどういう病気なんですか!? 治療法は無いんですか!?」
医者「最初は[よく転ぶ]と言った症状がよくあらわれます。進行するにつれて歩けなくなったり
手が自由に動かせなくなったり…… 最終的には言葉が話せなくなり、寝たきりになります。
最悪死に至ります……」
ひろし「そ…そんな……」
みさえ「嘘でしょっ!?」
医者「現在治療法が確定されておらず、難病の一つと言えます……」
9: :2008/08/03(日) 18:32:03.18 ID:
医者とこれからの治療について話し終わり、しんのすけが待つ病室へ向かう途中
散々泣いた二人は途方に暮れていた。
みさえ「どうしよう……あの子にどんな顔して会えばいいの……」
ひろし「……………」
みさえ「あの子にちゃんと教えなきゃいけないのかしら……」
ひろし「……………」
みさえ「ねぇアナタってば!!」
ひろし「うるせぇな!! オレだってどうしていいのかわかんないんだよ!!」
みさえ「なによっ!!」
ひろし「……すまん」
みさえ「…………」
散々泣いた二人は途方に暮れていた。
みさえ「どうしよう……あの子にどんな顔して会えばいいの……」
ひろし「……………」
みさえ「あの子にちゃんと教えなきゃいけないのかしら……」
ひろし「……………」
みさえ「ねぇアナタってば!!」
ひろし「うるせぇな!! オレだってどうしていいのかわかんないんだよ!!」
みさえ「なによっ!!」
ひろし「……すまん」
みさえ「…………」
11: :2008/08/03(日) 18:32:35.19 ID:
……しんのすけの待つ部屋についてしまった。
ひろし「なぁ……」
みさえ「…なに?」
ひろし「しんのすけには…黙っていよう。今アイツに言っても アイツにはよくない。」
みさえ「そうね…… あの子にはまだ……」
ひろし「みさえ、アイツ勘がいいから少しでも様子が違うと気付かれるぞ。 普段通りにいこう……な?」
みさえ「あなたこそ…… さ、行きましょう。しんのすけが待ってるわ」
ひろし「なぁ……」
みさえ「…なに?」
ひろし「しんのすけには…黙っていよう。今アイツに言っても アイツにはよくない。」
みさえ「そうね…… あの子にはまだ……」
ひろし「みさえ、アイツ勘がいいから少しでも様子が違うと気付かれるぞ。 普段通りにいこう……な?」
みさえ「あなたこそ…… さ、行きましょう。しんのすけが待ってるわ」
12: :2008/08/03(日) 18:32:50.29 ID:
重すぎワロタ
14: :2008/08/03(日) 18:33:09.20 ID:
しんのすけ「お! 待ちくたびれたゾ!!」
ひろし「あぁ〜!!わりぃわりぃ!!」
みさえ「ちゃんとおとなしくしてた?」
しんのすけ「もっちろん! …ねーねーとうちゃん! スッゴく美人の看護婦さんがいたゾ!!」
ひろし「おぉ〜いいねぇ! うひひ……」
みさえ「このおバカ!」
みさえは二人の頭を叩く。
しんのすけ「も〜!! 痛いゾかあちゃん!! ………あれ?」
みさえ「な……なによ!」
しんのすけ「かあちゃん……目が赤いゾ?」
ひろし「あぁ〜!!わりぃわりぃ!!」
みさえ「ちゃんとおとなしくしてた?」
しんのすけ「もっちろん! …ねーねーとうちゃん! スッゴく美人の看護婦さんがいたゾ!!」
ひろし「おぉ〜いいねぇ! うひひ……」
みさえ「このおバカ!」
みさえは二人の頭を叩く。
しんのすけ「も〜!! 痛いゾかあちゃん!! ………あれ?」
みさえ「な……なによ!」
しんのすけ「かあちゃん……目が赤いゾ?」
19: :2008/08/03(日) 18:34:15.96 ID:
前回と前々回は惨劇だったので今回は感動系ってやつです。
みさえ「え………?」
しんのすけ「かあちゃんだけじゃなくて とうちゃんもだゾ!」
ひろし「……あぁ〜!! さっきスッゴク臭い部屋があってな! 目が痛くなって赤くなってるんだよ!!」
みさえ「そ……そーよ!!」
しんのすけ「ふ〜ん……臭いのは嫌だゾ! ところでオラどんな病気なの? まさか不治の病!? いや〜ん///」
みさえ「た…ただの食中毒よ!! 心配ないわよ!」
しんのすけ「昨日隠れて食べたプリンのせいかなぁ〜?」
みさえ「アンタあれ賞味期限過ぎてたじゃない!!おバカ!!」
しんのすけ「いやぁ〜///」
ひろし・みさえ「ほめてない!」
……本当にただの食中毒ならよかったのに……
みさえ「え………?」
しんのすけ「かあちゃんだけじゃなくて とうちゃんもだゾ!」
ひろし「……あぁ〜!! さっきスッゴク臭い部屋があってな! 目が痛くなって赤くなってるんだよ!!」
みさえ「そ……そーよ!!」
しんのすけ「ふ〜ん……臭いのは嫌だゾ! ところでオラどんな病気なの? まさか不治の病!? いや〜ん///」
みさえ「た…ただの食中毒よ!! 心配ないわよ!」
しんのすけ「昨日隠れて食べたプリンのせいかなぁ〜?」
みさえ「アンタあれ賞味期限過ぎてたじゃない!!おバカ!!」
しんのすけ「いやぁ〜///」
ひろし・みさえ「ほめてない!」
……本当にただの食中毒ならよかったのに……
22: :2008/08/03(日) 18:34:52.80 ID:
みさえ「それじゃ、いい子にしてるのよ!! また明日来るからね!」
ひろし「もっと美人な看護婦さんがいたら教えてくれよなっ!」
しんのすけ「えぇ〜!! もう帰っちゃうのぉ〜? オラも帰りたい帰りたい帰りたいぃ〜!!」
しんのすけの言葉に心を打たれる二人
しかし今はまだ……
みさえ「よくなったらすぐ帰れるわよ……ね?アナタ」
ひろし「あぁ……じゃあ、また明日な!」
しんのすけ「ふーんだ! 明日お土産待ってるから〜!! んじゃ!」
部屋を後にした二人の顔は今にも泣きだしそうてあった
ひろし「もっと美人な看護婦さんがいたら教えてくれよなっ!」
しんのすけ「えぇ〜!! もう帰っちゃうのぉ〜? オラも帰りたい帰りたい帰りたいぃ〜!!」
しんのすけの言葉に心を打たれる二人
しかし今はまだ……
みさえ「よくなったらすぐ帰れるわよ……ね?アナタ」
ひろし「あぁ……じゃあ、また明日な!」
しんのすけ「ふーんだ! 明日お土産待ってるから〜!! んじゃ!」
部屋を後にした二人の顔は今にも泣きだしそうてあった
24: :2008/08/03(日) 18:35:14.06 ID:
家に帰宅した二人
いつも賑やかな我が家は
何も会話の無い暗い家庭へと変化しつつあった。
こんな静かな夜は
しんのすけが幼稚園のお泊り会以来である。
みさえは一人居間で泣き崩れている。
ひろしは何も言わず黙って座りこんでいる。
その空気を感じ取ったのか、ひまわりも泣き出してしまった……
気が付くと夜が明けていた
いつも賑やかな我が家は
何も会話の無い暗い家庭へと変化しつつあった。
こんな静かな夜は
しんのすけが幼稚園のお泊り会以来である。
みさえは一人居間で泣き崩れている。
ひろしは何も言わず黙って座りこんでいる。
その空気を感じ取ったのか、ひまわりも泣き出してしまった……
気が付くと夜が明けていた
28: :2008/08/03(日) 18:35:49.53 ID:
しんのすけ「ねぇ〜オラいつになったら退院できるのかな?」
みさえ「プリン食べた罰よ! しばらく入院してなさい!」
しんのすけ「あ〜あ……早く幼稚園に行ってみんなと遊びたいゾ!」
みさえ「早く遊びたいんだったら あんまり動き回らないでおとなしくしてるのねっ!」
しんのすけ「ほ〜い」
………
私はこの子の前で いつもと同じ母親を演じていられているだろうか?
この子の笑顔を見ていると、本当に難病にかかっているかわからなくなる……
もしかしたら医者の診断ミスなのではないか?
そういう期待すら持ってしまう……
みさえ「プリン食べた罰よ! しばらく入院してなさい!」
しんのすけ「あ〜あ……早く幼稚園に行ってみんなと遊びたいゾ!」
みさえ「早く遊びたいんだったら あんまり動き回らないでおとなしくしてるのねっ!」
しんのすけ「ほ〜い」
………
私はこの子の前で いつもと同じ母親を演じていられているだろうか?
この子の笑顔を見ていると、本当に難病にかかっているかわからなくなる……
もしかしたら医者の診断ミスなのではないか?
そういう期待すら持ってしまう……
30: :2008/08/03(日) 18:36:19.78 ID:
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