363 名前:癒されたい名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 21:50:34.42 ID:RRLGugJy
体調崩して病院で点滴を受けてた時の話。
俺のベッドの横に二十歳くらいの金髪のヤンキーが運び込まれて来た。

「マジ痛い、痛い、痛い!」とヤンキー。
「がんばって水飲んで下さい。おしっこと一緒に出すしかないんです」と看護師。
どうやら尿管結石らしい。僕も経験者だからわかるが、あれは本当に痛い。「気の毒に」と思いながらも、「うるさいな」とも思っていた。
その後もヤンキーはさけびつづけていた。「痛い。マジ死ぬ!」
ちょっと元ヤンっぽい看護師も次第に口調が変わって来た。
「頑張って水のまなあかんで」
「お腹パンパンやって」
こんな会話がずっと続いていた。
「痛み止めの座薬入れよか」と看護師。
「痛み止め、最高。早よやって!」
「自分でする?」
「病人やで俺。やってや。」
「じゃあ、入れるよ」
「何やねん!パンツまくるなよ。え、座薬てケツに入れるん?」
「そんなんも知らんのかいな」
俺は隣のベッドで笑い声を出さないようにするのに必死だった。
座薬が効いたのか、痛みが楽になったようで、それからは大人しくなった。
しばらくして、石が膀胱に落ちたのか、完全に痛みがとれたようで、ヤンキーは帰宅することになった。
「結石は男が経験する一番痛いことらしいで」と看護師。
「女はこれ以上があるんか?」とヤンキー。
「出産はもっと痛いらしいで。」
「マジか!」
「女は強いやろ?」
「強すぎやろ!」
「あんたのお母さんもそうやって産んでくれてんで。」
そう言って看護師は出て行った。
部屋から出る時、ヤンキーがボソッと独り言を言った。
「オカン、やるなあ」
ちょっとホロっとしてしまった。