ほとんどの魚は、水の外では生きていられない。うっかり外に出てしまった場合、身をよじらせ跳ね回り、なんとか水中へと戻ろうとする。ちょうど我々が水の中では生きられないのと同じように、魚たちにとっては空気中は命の危険にさらされる場所なのだ。
だが自分で水中に戻れるのは、ラッキーな方なのかもしれない。今回の映像のように、親切な誰かに助けてもらえたなんてケースは、特に運が良かったと言えるだろう。
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Blue shark stranded after chasing fish
ここはニュージーランド北島の南端にあるパリサー湾。砂浜に1匹のヨシキリザメが打ち上げられていた。
砂浜に打ち寄せる波は、サメの身体をもいっしょに押しやるだけで、海の中へと迎え入れてはくれないようだ。
しばらく見守っていたけれど、サメはなかなか海へ帰れない。このままでは弱って、命が危うくなるかもしれない。
意を決した男性がサメに近づく。ただでさえ人を襲うこともあるといわれるヨシキリザメ。しかも今はより凶暴になっていそうである。慎重に慎重に……。
尾びれを引っぱって、少し深いところへと引きずっていく。
よし、さあ行け!と、波の真ん中で手を放す男性。
ようやくサメは、海へ帰ることができた。波の間に見え隠れしていた背びれも、そのうち見えなくなったね。
ヨシキリザメは成長すると、全長が2〜3mに達するという。もしかするとこの映像のサメは、まだ子供だったのかもしれないね。無事に海に戻れてよかったね。
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。
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コメント
1. 匿名処理班
「あの時助けて頂いたサメです」
2. 匿名処理班
ヨシキリザメは細身で流線型でサメの中でも特にカッコいい
3. 匿名処理班
イイハナシダナー( ;∀;)
4. 匿名処理班
ヒレだけ切って海に捨てる日本人とは大違いだな
5. 匿名処理班
もうちょいはよ助けたれや
撮っとる場合か
6. 匿名処理班
うーんでも、もし何年か後に、この近くで人がサメに襲われる事件がおきたら、この男性は「もしかしてあの時の…」って悔やむんじゃないだろうか…。
目の前の命を救いたいという気持ちはわかるだけに複雑だ。