801 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/03/27 07:43 ID:hULHytoH
雪国に住んでいます。
5,6年前よく通りかかったチャイナタウンでいつも同じホームレスのおじいさんを見かけていました。
ほとんどのホームレスの人は座って「小銭ありませんか」って言い続けたりするだけなんだけど、
そのおじいさんは木琴を目の前に置いて、一日中すごい早さでめちゃくちゃに叩きまくっていました。

リズムも何もないんだけど、他の人のように何もせずにお金をもらうんじゃなくて
何かしようというその努力がなんかせつなかったです。
チャイナタウンにもいろいろあって、そこは貧乏なチャイナタウンだったので効率が悪そうで
他の場所に行けばもっとお金をくれる人がいるのにと思っていました。

体感温度が零下ー40℃になって、何人かホームレスが凍死したというニュースがあった数日後、
チャイナタウンからそのおじいさんが消えていました。
どうなったか知らないけれど、あのおじいさんは若い頃何をしていた人だったんだろうとか思うとせつなくて
おじいさんを思い出すあの通りにはしばらく行きたくない気持ちです。