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犬耳後輩♀「……あ、先輩じゃないですか、こんなところで何してるんですか？」｜エレファント速報：SSまとめブログ

犬耳後輩♀「……あ、先輩じゃないですか、こんなところで何してるんですか？」

2019年02月24日 20:10
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1:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/02/13(水) 19:50:58.641 ID:vf92YrrW0

犬耳後輩♀「へー、読書ですか、……わー、恋愛ものだ、先輩ってこんなのも読むんですね」

犬耳後輩♀「……ふむふむ、バレンタインのチョコから始まる初恋の物語……。先輩、バレンタインってなんですか？」

犬耳後輩♀「知らなくて悪かったですね、じゃあ教えてくださいよー、せんぱい」

犬耳後輩♀「へー、チョコを仲のいい人に渡すんですかー、つまらなさそうな行事ですね、先輩」

犬耳後輩♀「だって私たちって食べれないですもん、ちょっとくらいなら食べても死にませんけど。」

犬耳後輩♀「へー、先輩にとってはそんなに重要なんですか。……先輩、この本借りて言って良いですか？」

犬耳後輩♀「やった、ありがとうございます、じゃあまた明日お会いしましょう、先輩っ」

犬耳後輩♀「……恋人たちの日かぁ、チョコレート渡すんだ……。私もやってみようかなぁ……、食べられないけど……作るくらいなら……。」

犬耳後輩♀「ええっと、手作り手作り……ふーん、えーっと板チョコレートを買って、それとココアや砂糖や牛乳を混ぜて型に注いで固める……なるほど、こうやって作るんですか」

犬耳後輩♀「……えーっと、チョコチョコ……、えーっと、このカカオビターチョコレートっての買ったら良いのかなぁ……」

犬耳後輩♀「……一式買ったら割と高いですね、……まぁでも先輩に喜んで貰う為です、仕方ないですっ」

犬耳後輩♀「……ふむふむ、加熱するんですか、えーっと、湯煎ですか、うむむ……なかなか難しいです。」

犬耳後輩♀「で、えーっと、それに砂糖……あ、でも先輩って甘いの嫌いって言ってたし、砂糖は入れない方がいいのか……も？」

犬耳後輩♀「よし、きちんと型に入れるまでは出来ました。初めてだから結構大変ですね、これって。」

犬耳後輩♀「……ふー、…………そろそろ冷えてきてますかね、えーっと、先輩へっと、これで良いですかね♪」

犬耳後輩♀「よし、ラッピングも出来ましたし、もうこれで良いですよね、……先輩喜んでくれると良いな」

犬耳後輩♀「おはようございます、せんぱーい、元気ですか？……いつも暗そうな先輩がさらに暗い顔してます、大丈夫ですか？」

犬耳後輩♀「……あ、バレンタインだからですか……。あ、そうだ先輩、放課後、校舎裏で待ってます。」

犬耳後輩♀「……なんででも良いじゃ無いですか、じゃあまた放課後に会いましょう、先輩」

犬耳後輩♀「先輩、待ってましたか？……先輩が速すぎるんですよ、まだ学校終わって10分も経ってませんし」

犬耳後輩♀「……で、えーっと、こほんっ、……これです先輩、チョコレートです。理由なんて聞かないでください。」

犬耳後輩♀「美味しそうですか、それは良かったです。……あ、そうだ、今食べてみてください、先輩」

犬耳後輩♀「どんな味ですか？……お世辞、ですよね先輩。……苦いんですか？……えっと、あの、……ごめんなさい。」

犬耳後輩♀「……あ、じゃあ、えーっと、帰ります、ごめんなさい、先輩。」

犬耳後輩♀「……ふー、失敗したなぁ……。下手な事なんてするんじゃ無かったなー、……抑えた表情だったけど、凄く苦そうな顔してたなぁ……」

犬耳後輩♀「…………あ、先輩、追っかけてきたんですか……泣いてなんかいません、変な事言わないでください、先輩」

犬耳後輩♀「別に、あげたチョコレートが苦かったくらいで泣いたりしません、そんなこと言う先輩なんて大嫌いです」

犬耳後輩♀「……別に、私と先輩が違い過ぎるのが悲しくなっただけです、もう先輩なんて知らないです。……好きな人に嫌な思いさせて、悲しくならない人なんていないです」

犬耳後輩♀「そうです、先輩の事が好きなんですよ？昔からずーっと。……付き合ってくれますか、先輩？」

犬耳後輩♀「……ふふっ、ありがとうございます先輩。……大好きです。ずっと一緒に居ましょうね、先輩。」