816 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:04/01/05 10:29
中3のとき祖父が死んだ。離れて住む寝たきりだった祖父を毎日訪ねて
介護していた私は、本当に悲しくて悲しくて毎日泣いて過ごした。

高校生になって最初の夏休みを、私は祖母の住む家で過ごし、毎日仏間で寝ていた。
いつもなら6時に祖母の声で起こされていたのだが、その日はいつもより
10分早い時間に男の人の「起きなさい」という声で目がさめた。
不思議に思いながらも起きて部屋を出た。その5分後、仏間で大きな音が
したので戻ってみると、私が寝ている真上に飾ってあった、私より大きな
額に入った絵が落下し、ガラスの破片が布団の上に散乱していた。そばにあった
扇風機は大破していた。
祖父が助けてくれたのだと思い、私は仏壇に手を合わせた。

数年後の成人式の日、祖父が楽しみにしていた振袖姿を仏壇に眠る祖父に
見せに行ったら、「きれいになったなあ」という声が聞こえた気がして、涙が出た。