【コラム】日本人・大坂なおみに対する韓国社会の視線
1月末に幕を下ろしたテニスのメジャー大会「2019全豪オープンテニス」で、大坂なおみがグランドスラム2連覇を成し遂げると、日本は大騷ぎとなった。安倍首相が祝電を送ったほか、スポンサーを引き受けようとする会社が続出した。大坂は、アジア国籍の選手としては男女合わせて初のテニス世界ランキング1位に輝いた。
大坂なおみは、日本人の母とハイチ出身の米国人の父の間に生まれたハーフだ。ぱっと見た目は日本人よりもむしろ黒人に近い。純粋な日本人が優勝しても、まるで姻戚が田んぼを買ったかのように悔しかったはずだが、さらには他国の血筋までが混じっていたため、韓国国内のネトウヨ(ネット右翼)たちが黙っているわけがなかった。何としてでも日本人というのを認めないために、レスの矢を浴びせ掛けた。
「日本人ではなく、アフリカン・アジアンだろう」「ビビン、チャンポンの血筋だね」
韓国人は、日本が相手なら、たとえ「じゃんけん」でさえも負けたくないと思っている。まるで中世の頃、互いに相手を占領できなかった英国とフランスのように地理的に近い上、35年にわたる日本の植民地という心痛い記憶がいまだに色濃く残っているため、勝ちたいと思う心はどこよりも強くなるほかない。
(略)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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