0932020年東京五輪・パラリンピックに向けて、コンビニエンスストアが店頭から成人向け雑誌を撤去する動きが広がっている。業界でいち早く取り組んだミニストップ(本社・千葉市)の藤本明裕社長に、経緯や効果を聞いた・・





成人雑誌撤去 ミニストップ社長に聞く 売り上げ影響「ほとんどない」


 -撤去したきっかけは。

 「女性の利用者が増えている中、熊谷俊人・千葉市長の要請を受け、一七年十二月から同市内、翌年一月から全店舗で販売を中止した。当初は市内だけのつもりだったが、業界四位のわれわれは(全国で)二千店舗しかなく、やめるなら一気にやめてしまおうと。お客さんが喜んでくれることは最初にやった方がいい」

 -売り上げへの影響は。

 「店舗によってばらつきがあるものの、売り上げ全体に占める成人雑誌の割合はわずか。そもそも雑誌全体の売り上げの減少傾向が続いており、店舗での陳列数も減っている。売り上げへの影響は、ほぼないというか(額が少なくて)分からない状態だ」


・藤本明裕社長(左)
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 -空いたスペースはどう使っているか。

 「女性誌を置いてみたりしたが、売れなかった。今は雑貨のスペースになっている」

 -顧客の反応は。

 「おおむねポジティブだ。発表直後は『よくやった』『これからミニストップ行くよ』と言って、来てくれるようになったお客さんも。実際にそう増えたわけではないが。『出版の自由はどう考えるのか』『インターネットが使えないお年寄りの楽しみを奪うのか』という意見も若干あった」

 -ほかに効果は。

 「成人雑誌を並べたり整理する従業員、特に女性従業員に喜ばれた。お客さんの中には、女子高校生など若い女性のレジに(成人雑誌を)持って行く人もいる。過去にはたくさん売っていた時期もある。それが従業員に対するセクハラだったんだなと気付いた」・・


・コンビニが相次ぎ“成人雑誌”の取扱い中止する理由










・コンビニから成人雑誌が消える!街の声は?