image credit:instagram/Andrew McCarthy
2019年2月20日、地球に大接近したスーパームーンの写真を、アメリカ・カリフォルニア州に住む写真家のアンドリュー・マッカーシーさんがシェアしてくれた。
その写真は5万枚ほど撮影した写真を合成し、滑らかに加工したもので、月の繊細な色の陰影がばっちりとらえられている。
彼は更に一工夫。15万枚の月の写真から色データを抽出し、色彩溢れる月の大迫力画像に仕上げたのだ。
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5万枚の写真を滑らかにつなぐ
81メガピクセルで撮影されたというその画像には、繊細な色の陰影がばっちり捉えられており、高価な最先端の機材で撮影したものに違いない、と見紛うほどの出来栄えだ。
しかし実際には、比較的安価な機材で撮影した5万枚ほどの写真を、フォトショップとオートスタッカートという画像処理ソフトでつないだものだ。
しかし、それでも、大気のせいで、彼が狙った通りのくっきりした画像には至っていないという。
15万枚の月の写真から色データを抽出し、カラフルな月の姿が
そこでマッカーシーさんは次のレベルへ進んだ。15万枚の月の写真から色データを抽出し、これまで見たこともない艶姿を露わにしようというのだ。
image credit:.lpi.usra.edu
その鮮やかな色彩は月が反射する光の中に隠されているもので、もし私たちの目と脳がもっと色に対して敏感ならば見えるだろうものだ。
色合いは月面に存在する鉱物を明らかにしている。青は玄武岩の中でチタン含有量が多いところ、オレンジは少ないところだ。
ちなみに、これほど大量の写真が必要だったのは、大気の乱れによるボケを平均化し、さらにカメラセンサーのノイズを除去するためなのだとか。
スーパームーンの写真から極彩色の艶姿に移り変わるアニメーションも公開されている。
References:reddit / cosmic_background/ written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
普通に怖い
2. 匿名処理班
カビたパンみたいで何かヤダ。
月は普通が一番。
3. 匿名処理班
こうやって見ると大きな宝石だよね、月って
欲しい(狂気)
4. 匿名処理班
月が球体に見える・・・だと ?
5. 匿名処理班
意外と色があるんだな
6. 匿名処理班
宝石の欠片が集まった感じで綺麗( ´∀`)
7. 匿名処理班
元の色の美しさよ
8.
9.
10. 匿名処理班
まさに宇宙って感じの配色。抽象画でこういうのありそう
11. 匿名処理班
写真家のアンドリュー・マッカーシーさんなんだ
俳優の方が頭に浮かんだ
12.
13. 匿名処理班
中世頃の挿絵の月を連想した
14. 匿名処理班
めちゃくちゃ視力がいいとこのくらいカラフルに見える人もいるのかな?
もしそうだったら月には美しさよりも畏怖の念を抱くわ