77妊婦の血液でダウン症の有無など胎児の染色体異常を調べる「新出生前診断」で、施設要件を開業医などに大幅緩和する方針を日本産科婦人科学会が打ち出したことに対し、京都ダウン症児を育てる親の会が「命を選別しないで」と、強く抗議している・・




佐々木和子さん=左京区=は1982年、長男元治さんを出産した。

ダウン症の元治さんはいま36歳。夢だった一人暮らしを介助者の支援を受けながら、昨年から京都市内で実現している。お金の計算など苦手なことはあるが、買い物に行き、洗濯機を回し、好きな音楽を聴く。


・新型出生前検査 小規模医療機関でも実施へ 条件緩和の方針



和子さんたち親の会は1996年から、出生前診断への反対を訴えてきた。「私は息子の生きる真剣さに心を打たれてきた。ダウン症の子どもを産んでよかったとの思いを、親の会はずっと社会に訴えてきた」と話す。厚労省研究班の調査でも「ダウン症のある人の92%が幸せ」と感じているという。

「出生前診断は残酷。中絶したカップルは、命を粗末にしたことをトラウマ(心的外傷)として生きていかねばならない。要件緩和は『検査を受けやすくしました、障害を理由に中絶してもいいですよ』と言っているようにしか見えない。これでは学会が差別を助長している」と佐々木さんは訴える・・

(source: 京都新聞 - ダウン症の子を産んでよかった 出生前診断要件緩和に親の会抗議


・京都ダウン症児を育てる親の会の佐々木和子さん(右)と長男の元治さん

・自分が産んで良かったから、他人が産むか産むまいか判断する
診断を許さない、って随分傲慢だな。
個々でいろいろ事情ってのがある。綺麗事じゃ成り立たないから
議論の末緩和にふみきりつつあるわけでさ。

・選択肢を広げる事と、自分自身が「産んでよかった」と思う気持ちを混同してはいけないと思う。個々人様々な環境があり、なくなく中絶の選択をせざるを得ない人も居ると思う。あなたは産んでよかったと結果的になったけど、そうならなかった人の気持ちは考えたことあるのか。

・我が子も障害児ですが、こういう親が大っっ嫌いです。どれだけの税金や支援のおかげか分かってるのか。
はっきり言いますが、障害は不便で不幸です。
それを認めてしまっては生きていけないので、良い面を無理やり見つけて、不幸じゃないと思い込むだけです。

分かる障害は可能な限り排除してほしい。
しかし同時に、分からずに生まれてきた命は、先天的だろうが後天的だろうが、身体だろうが精神だろうが、全力で大切にして尊ぶべきです。
重度も軽度も本人も家族も同僚も、みんなが支援され、みんなが幸せに過ごせるようにするべきです。
障害児は一定数必ず生まれるし、事故等で後天的に障害を負うことは誰にでも可能性がある。
自分にはたまたま起こらなかったことを、たまたまどこかの誰かが障害を代わりに背負っているようなもの。それは社会全体で支えていくべきで、そこに税金は惜しまないでほしい。
障害児親だけど倫理とかどうでもいい。

・私は、知的障害ありの自閉症の子供を育てています。
ダウン症のように出生前検査で、自閉症や知的障害が事前に分かったなら、正直なところ産んでいなかったかもしれません。
障害があるから、可愛そうとか不幸とは決めつけられませんし、この方のお子さんが周りに支えられながら、自立して幸せならそれで良いと思います。

ただ、自閉症は先天的な脳の障害なので、どうしたって人生の中で本人が周りとの違いや生きづらさを感じざるを得ない状況は必ず来ると思います。
どうにか、本人がプラスに考えていけるように親としてもフォローしていくつもりですが、障害は障害です。
AIの進化やめまぐるしく変化していく資本社会の中で、これからの日本の行く末を考えると、健常の子供でも辛いことや苦しい時はあるはずなのに、自分の子供には、しなくてもいい苦労はして欲しくないのも親心です。
出来ることなら健常に産んであげたい。


・出生前診断 その時夫婦は