324 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2007/03/30(金) 01:10:48 ID:yTInFFhw

大学の頃、同じサークルだったA。人を陥れたりこき下ろしたりするのが好きな、すごい嫌な男だった。
障害者が歩いてると「おい、シンショー来たぜシンショー。なんかくさくねー?www」とか言い出すタイプ。
人の紹介をする時は親でも友達でも彼女でも欠点から説明するような奴。

卒業してからは連絡をとることもなかったのだが、偶然街中で会ったのでお互いの近況報告をした。
Aは今度結婚するという。
相手は会社の先輩で、五歳年上。年の差を理由に交際を断られたのだが、何度も何度もアタックしてOKもらって、やっと結婚なんだ!とすごく嬉しそうな顔で言っていた。
「彼女すごい綺麗でさ、俺絶対この人と結婚する!この人じゃないと意味がない!って思ったんだ!」
あのAが彼女の悪口を一つも言わないなんて、さぞかし美人さんなんだろうな、と思った。

Aの結婚式の二次会に招待されたので行った。
新婦さんは美人というほどでもない、それなりに普通の、でもあったかい感じのする人で、右手の手首から下がなかった。
先天的に欠損しているらしい。Aは俺に彼女の話をする時、その事は一言も言わなかった。食事の時も、片手で不便そうな場面になるとAがおしぼりを差し出したりとか、すごく自然にフォローしていた。人が困ってるの見てニタニタしてるような奴だったのに。

彼女がAの性格を変えたんだな、新婦さんGJ!って思った。