53「大島てる」は今回の騒ぎをどう見ているのか? 過去にこの破産者マップと同様のシステムを思いつき、検討したこともあるという運営管理人の大島てる氏に話を聞いた・・





破産者マップについて事故物件サイト大島てるが緊急コメント


大島てる氏: ウェブサービスに限らず、新しい試み全般に対して旧勢力が抵抗するのは自然です。気に入らないから潰せという風潮には違和感があります。見たくなければ見なければよいのであって、クリエイターを委縮させるべきではありません。法的な論点については専門家の意見を参照してください。私の意見としては以下のようになります。

 官報は誰でも閲覧できる。そもそも、広く一般に周知徹底させるための官報掲載です。では、なぜ、私は破産者マップを思いついたのに、作って運営するまでに至らなかったのか?

 その理由の一つは、破産者情報が地図化になじまないということにあります。破産者は不動産ではないから移動します。地図上の破産者の位置情報は、現時点での破産者の居所と何ら関係ないという場合が多数考えられます。


・話題となっている 破産者マップ



 そして、私が破産者マップを作らなかった最大の理由は、官報という単一の情報源に全てを依存していることによる脆弱性の高さです。

「大島てる」には、例えばグーグルの気まぐれでサイト閉鎖に追い込まれるといった事態は考えられません。もちろん、いくつもの不運が重なれば活動停止もあり得ますが、生かすも殺すもたった一者のご機嫌次第とはならないよう、常日頃から腐心しています。

 他方、破産者マップはどうか。官報を発行する国が、「破産者マップがそんなに大人気なら、国でやります」と言ったらどうなるか? 「(転載されて問題が生じているので)今後は破産者情報を公告するのをやめます」となったら? あるいは、「破産者情報の転載を禁ずる」と通告してきたら? などなど。

 いずれも、ほぼ有り得ないことだと思います。とはいえ、いつ一発ノックアウトされるかわからないようなビジネスを、私は始める気にはなれませんでした。ちなみに、宣伝する義理は無いのですが「ブラック企業マップ」 なるものも、厚生労働省が公表している事案を転載しているに過ぎないため、脆弱度では「破産者マップ」と同程度だろうと私は考えています・・

・詳細はソース








・大島てるさん