偽りの童貞 バイトの先輩編
俺がーーーー
自分が童貞だと偽って女性達と性交を繰り返すようになったきっかけ。
それは19歳の頃のバイト先の女性との出会いに始まる。
その先輩は1つ上の20歳。
名前は藤枝貴子と言い、俺と同じように地方から出て来て一人暮らし。
入学してすぐにそのバイトを始めた俺にとって、同じ境遇の彼女とは気があった。
彼女と同じシフトに入る事はそれほどなかったが、シフトが合うと、暇を見つけては一人暮らしの苦労などを話すような仲になった。
ある日、バイト先で飲み会があった。
参加したのは20名くらい。
それでも居酒屋での1次会が終わると、2次会のカラオケに行ったのは俺とその先輩を含めての8人くらい。
大体が一人暮らしで、帰宅の時間を気にしないで良いやつらで、近くの店に雪崩れ込む。
当時、俺は19歳だったが、カラオケでも幾らかは飲まされた。
それでも、何かと厳しいのは皆承知しているので、あまり勧められる事はない。
その点、1つ上の先輩、藤枝さんは当然のように勧められ、そして飲んだ。
また、周りのやつらにも相応に勧めた。
だから、カラオケになだれ込んでものの30分程で、皆ぐでぐでに酔っ払い、歌を歌う者、ソファに寝転ぶもの、歌はそっちのけで話をする者などそれぞれ。
そんな状況でも、俺は何曲か歌った。
誰も予約を入れないため、必然的に続けて歌う事になる。
(ふうっ....)
さすがに疲れてソファに座りこんだ。
隣には例の先輩。
「坂倉くーん。おつかれ。」
先輩は、頬を赤くして、にっこりと俺に微笑んだ。
そして、
「ねぇねぇ.....」
手を伸ばし、俺の頭の上に乗せる。
「うん...かわいい..」
ぽんぽんと何回か叩いた。
「何スカ....?」
突然の行動に驚き、尋ねた。
先輩が話す。
「なんかー.....」
「ね....」
その、俺を見る目は明らかに年下の人間を見る目。
悪い感じではなく、温かく見守るような..
「俺...俺だって.....先輩と、1つしか..」
そう反論したが、最後の方は声が小さくなった。
先輩が再び俺の頭をぽんぽんと叩いたから。
「ふふ....」
「そんな風に、ムキになるのも...かわいい」
先輩は、相変わらずの視線を俺に送っていた。
ちなみにこの先輩、同い年の彼氏がいる事は知っていた。
その彼氏は一度バイト先に来た事があった。
「貴子、いる?」
いかにも運動部というようなマッチョで、日に焼けたスポーツマンタイプの男だった。
そんな彼が先輩を呼び、俺は控え室にいる彼女を探しに行った。
「誰...?」
怪訝な顔をした先輩。
だが、そのスポーツマンを見て、
「やだー...」
と反応し、彼を伴ってどこかに消えた。
(?)
その時、俺は彼が先輩のなんなのかよく分からなかったが、レジにいた子に聞くと、あれは藤枝さんの彼氏なんだ、と説明を受けた。
「ふぅーーーん..」
特に残念に感じるわけでもなく、知り合いの彼氏を見て、ああ、あんなのがタイプなんだ、と思うような感じ。
それは1ヶ月程前の事だった。
俺がーーーー
自分が童貞だと偽って女性達と性交を繰り返すようになったきっかけ。
それは19歳の頃のバイト先の女性との出会いに始まる。
その先輩は1つ上の20歳。
名前は藤枝貴子と言い、俺と同じように地方から出て来て一人暮らし。
入学してすぐにそのバイトを始めた俺にとって、同じ境遇の彼女とは気があった。
彼女と同じシフトに入る事はそれほどなかったが、シフトが合うと、暇を見つけては一人暮らしの苦労などを話すような仲になった。
ある日、バイト先で飲み会があった。
参加したのは20名くらい。
それでも居酒屋での1次会が終わると、2次会のカラオケに行ったのは俺とその先輩を含めての8人くらい。
大体が一人暮らしで、帰宅の時間を気にしないで良いやつらで、近くの店に雪崩れ込む。
当時、俺は19歳だったが、カラオケでも幾らかは飲まされた。
それでも、何かと厳しいのは皆承知しているので、あまり勧められる事はない。
その点、1つ上の先輩、藤枝さんは当然のように勧められ、そして飲んだ。
また、周りのやつらにも相応に勧めた。
だから、カラオケになだれ込んでものの30分程で、皆ぐでぐでに酔っ払い、歌を歌う者、ソファに寝転ぶもの、歌はそっちのけで話をする者などそれぞれ。
そんな状況でも、俺は何曲か歌った。
誰も予約を入れないため、必然的に続けて歌う事になる。
(ふうっ....)
さすがに疲れてソファに座りこんだ。
隣には例の先輩。
「坂倉くーん。おつかれ。」
先輩は、頬を赤くして、にっこりと俺に微笑んだ。
そして、
「ねぇねぇ.....」
手を伸ばし、俺の頭の上に乗せる。
「うん...かわいい..」
ぽんぽんと何回か叩いた。
「何スカ....?」
突然の行動に驚き、尋ねた。
先輩が話す。
「なんかー.....」
「ね....」
その、俺を見る目は明らかに年下の人間を見る目。
悪い感じではなく、温かく見守るような..
「俺...俺だって.....先輩と、1つしか..」
そう反論したが、最後の方は声が小さくなった。
先輩が再び俺の頭をぽんぽんと叩いたから。
「ふふ....」
「そんな風に、ムキになるのも...かわいい」
先輩は、相変わらずの視線を俺に送っていた。
ちなみにこの先輩、同い年の彼氏がいる事は知っていた。
その彼氏は一度バイト先に来た事があった。
「貴子、いる?」
いかにも運動部というようなマッチョで、日に焼けたスポーツマンタイプの男だった。
そんな彼が先輩を呼び、俺は控え室にいる彼女を探しに行った。
「誰...?」
怪訝な顔をした先輩。
だが、そのスポーツマンを見て、
「やだー...」
と反応し、彼を伴ってどこかに消えた。
(?)
その時、俺は彼が先輩のなんなのかよく分からなかったが、レジにいた子に聞くと、あれは藤枝さんの彼氏なんだ、と説明を受けた。
「ふぅーーーん..」
特に残念に感じるわけでもなく、知り合いの彼氏を見て、ああ、あんなのがタイプなんだ、と思うような感じ。
それは1ヶ月程前の事だった。