948 名前:1/2[] 投稿日:04/02/16 01:14
あんまり大した話でなくてすいません…。
読んでいただけたら幸いです。


私の祖父の話です。

祖父は私が小学校3年生の時に亡くなりました。
無口だけどとても優しい人で、当時家で飼っていた真っ白い猫を
それは可愛がっていました。
祖父は70歳まで働いていて、体格もよく丈夫な人だったのですが、
年齢のために仕事を辞めてからすぐに、不治の病に倒れてしまいました。
しばらくは自宅での療養を続けていましたが、ある日突然に発作を起こし、
帰らぬ人となってしまったのです。

葬儀の日の朝。
早い時間から親戚たちも集まり、家中が慌ただしい雰囲気になっていた時です。
幼かった私は暇を持て余してしまい、祭壇のしつらえてある部屋に入りました。


949 名前:2/2[] 投稿日:04/02/16(月) 01:16
祭壇の周りには大勢の大人がいて、葬儀の準備をしています。
そこに飼い猫がやってきました。
親戚の一人が猫に向かって「おじいちゃんが死んじゃったんだよ」と言いました。
すると猫は祭壇を見上げ、しばらく周りをぐるぐると歩いた後、祭壇の裏側に
入ってしまったのです。
私の母や祖母が声をかけても、出てこようとしません。
いつもは家族以外の人がいると逃げるのに、その時だけ、
おじいちゃんの祭壇の下でじっとしたまま、動こうとしないのです。
皆、「おじいちゃんがいなくなっちゃったことが分かるんだね」と言いました。

今はその猫も亡くなり、私も社会人になりました。
おじいちゃん、チル、見守っててくれたら嬉しいな。