【けもフレ】ともえ「…ここはどこなの?」イエイヌ「ここはジャパリパークです!」
とても暖かい夢だった。
あたしの手をお父さんとお母さんが引いてくれていた。
その先には、
「んっ…」
起き上がると周りの景色をゆっくり眺める。
「ここは?」
ゆっくりとゆりかごのようなものからのそのそとはい出そうとするが
ぐらりとゆりかごが傾いた
ガコンと音をたててゆりかごが崩れ落ちた
四角い光のかけらがそこらじゅうに散乱する
「いったぁ…」
投げ出された彼女は起き上がりながら頭にこぶが出来ていないか確かめる
「なんで、いきなりぃ…いたた、おかーさーん?」
そこで気づく
「あれ、なんであたしここに…あれ、あたし…なんだっけ…」
彼女は自分が誰であったのか、どこから来たのか、覚えていなかった。
自分の緑色の長い髪をシュシュでまとめ、
バックと帽子を身に着け外に出た。
外には森が広がっていた。
まぶしい太陽の光がきらめいてところどころが光っているように見えた。
彼女はキョロキョロと周りを見渡し
「本当にどこなの、ここ」
道を歩いていれば誰かと会えるだろうと思っていた。
そんなに長い時間歩いていたわけではない。
まだ、自分の出てきた建物の屋根が見えるくらいだ。
でも、彼女の目の前には理解できない何かがいた。
青い物体、大きな目のようなもの
目の前の大きな物体が襲ってくることを
遠くから大きく動く何かがあるとみると彼女は小走りで近づいていた。
「うわー!おっきい!なんだろう!これ!」
それは、確実に、無機質に、彼女を狙っていた。
中型セルリアン「…」ギョロリ
「うわ~、こっち見てる!」
中型「…」ジッ
その時茂みから誰かが飛び出してきた。
「なにしてるんですかっ!!!!!!」
「早く!逃げますよ!」
「うっ、うん!」
手を引かれながら後ろを見る。
「うわ!追ってきてる!」
「あの大きさだと全力で逃げないと行けません!走って!」
尋常じゃない雰囲気に押され全力で走る
でも、息が上がってこけてしまった。
心配そうに彼女が手を差し伸べる
「頑張って!立ち上がって!」
「はぁ、はぁ先に行って、それで誰か大人の人呼んできてっ!あたしなら大丈夫だから!」
「…あなた…ヒト…?」
「いけません!あなた一人にするなんて出来ません!」
そう言って白い髪の彼女は青い物体から守るように立ちふさがった。
髪の毛が広がり、尻尾を大きく振っているその姿は、何故か頼りになるように見えた
「尻尾…君は、誰?」
「私はイエイヌ、あなたをずっと待っていました」
振り返らず彼女は答える
青いのは徐々に近づいてくる
近づいて、近づいて
いきなり、それは粉々になって砕けた
しかし、何か黒いような苦しんでいるような雰囲気がした。
そして、目に留まらぬ速さで茂みの中に消えていった。
イエイヌ「…ふぅ、大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう…あれは何?」
イエイヌ「あれはセルリアンです。知らないのですか?」
「…うん、それに君みたいな耳と尻尾が生えている人も初めて見た」
イエイヌと名乗った彼女は大きく尻尾を振る
イエイヌ「あのぉ…あなたのお名前は…?」
「あたし?えっと、えへへ、思い出せないんだ」
えへへ、馬鹿だよねぇと彼女は笑っていたが何かを思いついたように
「あ、もしかしたら荷物に書いてるかも!」
もっているバックをごそごそと探す
「これかなぁ…と、もえ」
イエイヌ「…ともえさん?」
「うん…思い出せないけど…あたし、ともえ、よろしくね」
イエイヌ「はい!」
そう言うとイエイヌはともえに抱き着く
ともえ「ちょ、イエイヌちゃん!?」
イエイヌ「やっと!やっとヒトに会えました!」
スンスンと懐かしいものを嗅ぐようにイエイヌがじゃれつく
ともえ「ちょ、ちょっと、やめて」
イエイヌ「はいっ!」
いきなり抱き着かれ、びっくりしたともえだったが「ふぅ」と一息つき
ともえ「…ここはどこなの?」
イエイヌ「ここはジャパリパークです!」
イエイヌ「私はフレンズなので!」
ともえ「フレンズ?」
イエイヌ「はい!サンドスターから生まれるのがフレンズで」
ともえ「じゃあ、人じゃないの?」
イエイヌ「はい!」
そんな返答に即座に答えるイエイヌにともえは全然わからんといった表情をした。
ともえ「…うーん、ちょっと、疲れちゃった、休憩できるところ知ってる?」
イエイヌ「では!私たちの家に行きましょう!」
家がある。
その言葉に少し安心して、イエイヌに着いていくことにした。
そう言うとイエイヌは目の前にお茶を出した。
結局のところ人は居なかった。
いくつかの空っぽの家があっただけだった。
ヒトは、昔、いなくなってしまった。
少し、ともえは悲しくなり、泣いてしまっていた。
イエイヌ「ヒトは落ち着きたいときは、お湯に葉っぱを入れたやつをよく飲んでいたのです」
ともえ「…ありがとう」
一口飲む
ともえ「…おいしい」
イエイヌは良かったと言って何も言わず目の前に座った
イエイヌ「はい、私もずーっと探していましたが、ともえさんが初めてです」
ともえ「そっか」
イエイヌ「でも、私は嬉しいんです!ヒトにずっと会いたかったので!」
ともえ「そっか…あたしも会いたいな」
イエイヌ「…誰にですか?」
ともえ「お母さんと…お父さん、それしか覚えてないんだ」
イエイヌ「探しましょう!その『おかーさん』と『おとーさん』を!」
ともえ「え、えー…でもどこにいるのか…誰に聞けばいいのかわからないし」
イエイヌ「そういう時は『としょかん』に行くとわかるかも知れません!」
イエイヌ「はい!とっても賢い博士たちがいるんです!博士なら何か知っているかもしれません!」
ともえ「でも、どうやって行けば」
イエイヌ「ご案内します!!それが私の使命なので!!」
ともえ「イエイヌちゃん…」
イエイヌ「だからご主人さま、泣かないでください」
ともえ「…ぷ、ご主人様じゃないよ、ともえ、ともえでいいよ」
イエイヌ「そ、それじゃあ、ともえ…様!」
ともえ「なに?イエイヌ様?」
イエイヌ「あ、駄目です!あなたはそんな呼び方駄目なんです!」
ともえ「あのセルリアンが来たとき、あたしだけならきっと食べられちゃってたし」
ともえ「だから、ともえちゃんって呼んでほしいな」
イエイヌ「う、うー、ではともえちゃん」
ともえ「なに?イエイヌちゃん?」
イエイヌ「明日、としょかんに向かいましょう!今日はもう暗くなるので!」
ともえ「うん!よろしくね!」
そうして、あたしの旅が始まったのだ。
「うん」
「あの『病気』治してげないとねー」
「大丈夫なのだ!アライさんにかかればちょいちょいなのだ!!」
「ほんとにー?」
「急ぎましょう、ラッキーさん」
『わかったよ、かばん』
第一話終わり
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コメント一覧 (21)
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- 2019年03月31日 21:20
- うーん……。
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- 2019年03月31日 21:33
- 誕生理由が公式から目を逸らす為というとても不気味なキャラ。
と思いました。
-
- 2019年03月31日 21:35
- コメント荒れそう
真フレ突撃してきそう
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- 2019年03月31日 21:40
- ほら南海乗って 南海乗って
会社行こうよ (目指せ 家 家 家 家 家〜♪)
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- 2019年03月31日 22:01
- どうしてこうならなかったんや…
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- 2019年03月31日 22:02
- アンチアンチがファビョって来そう
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- 2019年03月31日 22:13
- ※3
早速※1※2で沸いてきてるよ。
×目をそらすため
〇ダメすぎる公式に批判するだけじゃなく具体的な修正案を示した
×アンチアンチ
〇真フレや公式にとって都合の悪い意見は、ごくまっとうな批判すらアンチ扱いする盲目のヤベー奴
-
- 2019年03月31日 22:14
- アンチも信者も寄ってきそうにないな
-
- 2019年03月31日 22:36
- 今のこのコンテンツはどっちのコメントしても逆側からつつかれるからダルいっす
-
- 2019年03月31日 22:51
- 関わるもの全てを不幸にするコンテンツけものフレンズ
-
- 2019年03月31日 22:55
- オワコンなのは間違いない
-
- 2019年03月31日 22:56
- >>2
あんな公式を真正面から見てたら頭おかしなるで
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- 2019年03月31日 23:07
- ハードルは低いでぇ
なにせ地面に潜り込んどるもん
このハードル蹴倒そうと思ったら地面掘らなあかん
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- 2019年03月31日 23:15
- ゴミをいい感じにリサイクルできていると思いました
-
- 2019年03月31日 23:20
- 面白そうじゃん
というかともえちゃん凄く人間くさいな
持ち物に名前書いてるのは子供の感性だから結構小さいのかな
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- 2019年03月31日 23:34
- >>11コレ
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- 2019年03月31日 23:37
- 平成31年1月、平成の最後を飾る筈だった1月の新作アニメの殆どが駄作しかなかったっという悲しい事実。
去年の12月の新作と今年の新作を入れ換えたい気分だよ。
-
- 2019年03月31日 23:39
- 平成31年1月、平成の最後を飾る筈だった1月の新作アニメの殆どが駄作しかなかったという悲しい事実。
去年の10月の新作と今年の新作を入れ換えたい気分だよ。
-
- 2019年03月31日 23:41
- 公式のアニメがあまりにもゴミだったから自分達で自給自足してるの割りと好き
-
- 2019年03月31日 23:46
- >>19
なんでこうなったんだろ?完全新作にする術もあったろうに、中途半端に前作を引用して同時に中途半端に前作を否定して、その結果がけものフレンズというコンテンツを潰す事に繋がるとか、儲けたい側だって望んでいなかったろうに。
-
- 2019年04月01日 00:00
- あの惨状を見て「もっとこうだったらな」は誰しも考えると思うしワイも思った。でも改善案ー言うてもキュルルがともえちゃんになることは無いやろ。虚しいやん。
最終回がどんなかしらんが今後けもフレ続くとしたら出てくるのはともえちゃんじゃなくあのごめんなんかあの面思い出して腹立ってきたからやめるは。長文やんキモ
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