新サクラ大戦は、とある魔術の電脳戦機バーチャロンの時と同じような中途半端さを感じるのは自分だけではないはずというコラム記事が掲載中。キャラクターデザインが主にメインになりますが、藤島氏からの変更に異論を唱える過去のファンもいますね。
今日まで開催されていた『セガフェス』にて、昨日正式発表された、PS4で今冬発売予定の『新サクラ大戦』はある意味イメージチェンジを図っていて、又、龍が如くスタジオがかかわったのもあってか、PS4専用タイトルになり、いわゆるペルソナやファルコム系のユーザーを取り込みたい意思が感じられる部分もあります。
しかし、サクラ大戦の名前が入った別ゲーだという声も懐古ファンからは聞こえていて、その辺の理由を探ると、まず、キャラクターデザインが受け入れられないとしていて、過去のサクラ大戦はすべて藤島氏が担当したもので統一されていたのに対し、今回は漫画『ブリーチ』を原作とした久保帯人氏になり、全く違う見た目に困惑しているそうです。
又、フル3Dで描かれた帝都も出来はかなり気合の入ったものに仕上がっていそうですが、何か違和感を感じるという人もいるので、やはりキャラクターデザインを変更したのは英断だったのか、過去のファンの切り捨てになるのかといえそうです。これと同じ行為をしたのがPS4＆PSVITAでリリースした『とある魔術の電脳戦機バーチャロン』で、原作のバーチャロンファンを無視して、勝手なコラボレーション作品に仕上げ、両方のファンから結果的に見放されたという経緯があって、PS4版、PSVITA版ともに売れず、コテコテに仕上げてみたけどダメでした的な感が似ているんですよね。
はっきりいって自分もキャラクターデザインの変更には賛成とは言い切れず、変えるなら原作越えのキャラクターにならないと不満の声が出ると思います。自分はダメですね。以前のサクラ大戦の藤島氏のほうが断然いいです。そして、新サクラ大戦と銘打っていますが、ゲキテイなどが受け継がれ、田中公平氏が続投して、広井王子氏も携わっているので、クオリティ的には問題はないのかもしれないですが、どういう経緯でこのような結論になったのかはセガ主導である可能性がかなり高いです。
先ほども指摘したようなバーチャロンの例もあり、民放がドラマを売り込むためにバラエティ番組に俳優をゲスト出演させて番宣して回っているのを自分は思い出しました。それ位違和感があるんですよね。全くの新規IPではないだけに、いいところは残し、悪いところは改善していくという姿勢が大切になってきますが、それがどうも昇華しきれていないのが感じ取れるようです。安っぽい作りになっておらず、PS4専用とクオリティ重視になるスタンスは龍が如くスタジオイズムを感じさせますが、お客さんを見て作ったのかというのが正直な感想です。
他社でいうならばこれから出るラングリッサーと同じケースだと思いますね。あちらはうるしばら氏が作画を担当していた人気で保っていたのを変えて、オプションで選択可能という含みを残しましたが、今回のケースではそうした余地がありません。まだ全容が明かされていないものの、SLG＋恋愛アドベンチャーという構図がそのままであるならば、なぜキャラクターとしての女性の魅力が偏っている久保帯人氏にしたのかはわかりません。
はっきりいって、男性がメインのゲームなので、女性まで引き込みたいという意図があったのか、それとも、ギャルゲー化するのを避けて、万人受けするゲームを狙ったのかというのが真相ではないかとうすうす感じています。だとしたらある意味大きな間違いで、サターンのあの時代に当時は硬派なセガからこのようなやわらかいゲームが出たということで評価された歴史のある作品なので、その辺が全く反映していないのが正直かなり気になります。
サターンでは2が70万本の大ヒットをしましたから、過去の成功の背景にあったのはどんな支持層だったのかというのを考えて作るべきではなかったのかと思いますね。
