ゴーン前会長の妻 「私もテロリストのように扱われた」
4日、再逮捕された日産自動車のゴーン前会長とともに東京都内のマンションで過ごしていた妻のキャロルさんが、アメリカの有力紙に当時の様子を語りました。キャロルさんは「私もテロリストのように扱われた」と、東京地検特捜部の対応を非難しました。
ゴーン前会長の妻のキャロルさんは、アメリカのニューヨーク・タイムズとウォール・ストリート・ジャーナルの取材に応じました。
特捜部の係官が午前6時前に都内のマンションに来たとき、ゴーン前会長とキャロルさんはパジャマを着た状態で、「ベッドから飛び起きて玄関のドアを開けると20人ほどがいた」と話しています。
特捜部は、キャロルさんの携帯電話やパスポートを押収し、何が書いてあるのか分からない日本語の文書にサインをするよう求めてきたということです。
このため文書の翻訳が必要で、弁護士と話をしたいと要求したものの認められなかったことを明らかにしました。
キャロルさんは特捜部のこうした対応について、「私が爆弾を持ったテロリストであるかのように扱われた。地獄のような恐怖を感じた」などと非難し、「私と夫に恥をかかせたかったのだ」と話しています。
また特捜部がマンションに来た際のゴーン前会長の様子については、逮捕されるかもしれないとは思っていたが、早朝に来るとは予想していなかったと述べ、「途方に暮れ、怖がっていた。ただ私のことを心配していた」と涙を浮かべながら話したということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190406/k10011875321000.html